ザ・ビーチ・ボーイズ(英語: The Beach Boys)は、アメリカ合衆国のロックバンド。1961年にカリフォルニア州ホーソーンで結成された。1962年から65年まではサーフィン・ホットロッドを中心としたレコードを発表していたが、66年の『ペット・サウンズ』から70年代初頭まではブライアン・ウィルソンが自己の内面と向き合った、アート志向のアルバムを発表した。
概要1964年のザ・ビーチ・ボーイズ
米国西海岸の若者文化、特にビキニの娘、サーフィン、ホットロッド(改造車)、海、夏などを題材にしたポップな楽曲で知られている。
1963年にチャック・ベリーの作品をアレンジした「サーフィン・U.S.A.」をヒットさせ、以後もフィル・スペクターやフォー・フレッシュメン(英語版)からの影響をもとに、エレキ・サウンドとコーラス・ワークを融合した楽曲を数多く発表した。60年代後半からの一時期には、音楽的リーダーであったブライアン・ウィルソンによる精緻で芸術志向の『ペット・サウンズ』のような作品も作り上げた。
日本では山下達郎や大瀧詠一、桑田佳祐[7]、音楽評論家の萩原健太、宮治淳一らが熱烈なファンとして知られている。萩原はラジオ番組で「ビーチ・ボーイズは『神』である」とまで公言している。浜田省吾とAIDO、鈴木雅之らもファンである。海外ではザ・ビートルズ、ファースト・クラス、ルベッツ(ルーベッツ)、トッド・ラングレン、ハイ・ラマズやルイ・フィリップ(フランス人)らがビーチ・ボーイズの影響を受けている。
音楽的なルーツは、ジャズ・コーラス、ロックンロールやホワイト・ドゥーワップにある。コーラスはフォー・フレッシュメンを参考にしている[8]。また、「サーフィン・U.S.A.」において、チャック・ベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」の歌詞や編曲の改変などをめぐり、著作権やロイヤリティの争議も起こった[9]。