『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(ーごくあくとう、しゅうけつ、原題: The Suicide Squad)は、DCコミックスのチーム「スーサイド・スクワッド」をベースにした2021年のアメリカのスーパーヒーロー映画。ジェームズ・ガンが監督・脚本を務め、マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ヴィオラ・デイヴィスなどが出演する。「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の10作品目の作品にして、DCEU初のR指定作品。 政府職員のアマンダ・ウォラーは、「スターフィッシュ計画」として知られる秘密の実験を行っているナチス時代の研究所ヨトゥンヘイムを破壊するため、減刑と引き換えに犯罪者を集めた特殊部隊タスクフォースX、通称スーサイド・スクワッドを南米の島国コルト・マルテーゼに送り込む。しかし、部隊の一員であるブラックガードがコルト・マルテーゼ軍に部隊の情報を流しており、上陸と同時に待ち伏せにあってしまう。チームはリーダーのリック・フラッグ大佐とハーレイ・クインを残して壊滅し、2人もそれぞれ捕縛されてしまう。 一方で、ウォラーはブラッドスポート
ストーリー
その頃、コルト・マルテーゼ軍に捕縛されたハーレイ・クインは賓客として歓待されていた。コルト・マルテーゼの独裁者であるシルヴィオ・ルナ将軍は彼女を反米のシンボルと考え敬愛しており、彼女を妻として迎え入れようとする。しかし、ハーレイ・クインはルナ将軍とは相容れないと判断すると即座に彼を射殺し、屋敷内の牢に囚われてしまう。
街のバーに辿り着いたブラッドスポート達は「スターフィッシュ計画」を指揮するシンカーの拉致に成功すると、フラッグ大佐の意向によってハーレイ・クインの救出を行うことになるが、彼女は自力で脱出に成功していた。一行は合流したハーレイ・クインと共にヨトゥンヘイムへ侵入し手分けして爆薬を取り付けていくが、最深部へと入ったフラッグ大佐は「スターフィッシュ計画」が凶悪な宇宙怪獣スターロを利用した非人道的な実験であり、さらにそれを行っているのがアメリカ政府であるという真相を知る。任務の真の目的はアメリカが関与したデータを抹消することであり、ただ1人極秘任務を指示されていたピースメイカーはデータの保存された記録媒体を破壊しようとするが、フラッグ大佐は正義感からデータを公表する決意を固め抵抗する。
その時、ヨトゥンヘイムを取り返そうと攻撃してきたコルト・マルテーゼ軍への反撃が誤って爆薬を爆発させることになり、予期せぬ形でヨトゥンヘイムが崩壊してしまう。フラッグ大佐を殺害したピースメイカーは記録媒体を持って逃げたラットキャッチャー2を追い詰めて銃を突きつけるが、崩れた上層階から落ちてきたブラッドスポートに喉を撃たれ、大量に出血して微動だにしなくなる。ブラッドスポートが記録媒体を受け取ると、崩壊によって自由となったスターロが現れ、分身体を人々へ寄生させながら街へと侵攻していく。ウォラーは任務完了を告げて撤退命令を出すが、街の惨状を見過ごせない一行はウォラーの命令を無視して街へと向かう。激怒したウォラーは彼らに埋め込んだ爆弾を起爆しようとするが、寸前に部下によって気絶させられ未遂に終わる。
スターロを倒そうと攻撃を開始する一行だが、並の攻撃では有効なダメージを与えられず、唯一ダメージを与えられたポルカドットマンも油断から叩き潰されてしまう。スターロの分身体に操られた人々の妨害もあって絶望的な状況に陥るが、ラットキャッチャー2が街中のネズミを集めてスターロに襲い掛からせると状況は一転し、辛くもスターロを殺すことに成功する。
ブラッドスポートは「スターフィッシュ計画」のデータを交渉材料にチーム全員の安全をウォラーに保証させ、生き残った仲間と共に帰還していく。
ミッドクレジットシーン。溺死したと思われたウィーゼルはコルト・マルテーゼの浜辺にて昏睡状態から目覚め、何処かへと走り去っていく。ポストクレジットシーン。ウォーラーは、一命を取り留めていたピースメイカーとの新しい任務に部下を割り当て罰する。
登場人物・キャスト
ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン
演 - マーゴット・ロビー、日本語吹替 - 東條加那子[4][5]元精神科医で、当時の患者であったジョーカーの元恋人である犯罪者にしてバットマンの宿敵。