解散後、ウェラーは元マートン・パーカスのミック・タルボット(Mick Talbot / Key)と新ユニット「スタイル・カウンシル(The Style Council)」を結成。そしてブルース・フォクストンは、元ビッグ・カントリーのマーク・ブレゼジッキーと元ザ・フーのピート・タウンゼントの弟、サイモン・タウンゼントとでカスバ・クラブを結成。新たな道を歩むことになった。
ジャムはよくパンク・ロックに分類される事が多く、当時ウェラーも「セックス・ピストルズにインスパイアされた」と語りデビュー当時の作風にはパンクの影響が色濃かったが、ウェラー自身は元々スティーヴ・マリオットやザ・フー、更にモータウンやスタックスといったR&Bの大ファンであり、ファッションにしても細身のスーツ+ネクタイからカラフルなシャツ、スカーフといったパンクとは異なるものをウェラーは当時から(スタカンの前から)スタイリッシュに着こなしていた。そういう意味ではモッズというべきで、モッズを意識した作品を作り続けたことからモッズフリークからは「モッド・ファーザー」とも呼ばれている。一方で、ワーキングクラス出身のリアリティを見せるシリアスな歌詞と時々織り込まれるユーモア、インタビューでの政治的な発言とその裏腹のピュアネス、何よりそのソリッドでハードなジャムサウンドから、やはり彼らはパンク/ニュー・ウェイヴの中心的存在であり、そのようなムーブメント、カテゴリを飛び越え、当時のイギリスの普通の若者達から絶大な支持を受けた特異な存在であった。
2007年、デビュー30周年を機に、ポール・ウェラー抜きで「From The Jam」名義の再結成ツアーが行われた。2010年に発表されたポール・ウェラーのソロ・アルバム『ウェイク・アップ・ザ・ネイション』では、ウェラーとブルース・フォクストンが、ザ・ジャム解散から28年ぶりに共演している。 タイトル発売年月日チャート タイトル発売年月日チャート タイトル発売年月日収録アルバムチャート
メンバー
ポール・ウェラー(Paul Weller、1958年5月25日 - )(66歳) - ボーカル・ギター
ブルース・フォクストン(Bruce Foxton、1955年9月1日 - )(68歳) - ベース
リック・バックラー(Rick Buckler、1955年12月6日 - )(68歳) - ドラムス
ディスコグラフィ
アルバム
スタジオ盤
イン・ザ・シティ(In the City)1977年5月20日全英20位
ザ・モダン・ワールド(This Is the Modern World)1977年11月18日全英22位
オール・モッド・コンズ(All Mod Cons)1978年11月3日全英6位
セッティング・サンズ(Setting Sons)1979年11月16日全英4位、全米137位
サウンド・アフェクツ(Sound Affects)1980年11月28日全英2位、全米72位
ザ・ギフト(The Gift)1982年3月12日全英1位、全米82位
ライブ、コンピレーション盤
Dig The New Breed
全米131位
Snap!
Compact Snap!(ベスト盤)(Snap!の抜粋CD版)1983年-
グレイテスト・ヒッツ(Greatest Hits)(シングル集)1991年7月1日全英2位
Extras(レア・トラック集)1992年4月6日全英15位
Live Jam(ライブ)1993年10月25日全英25位
The Jam Collection(編集盤)1996年10月22日-
Direction, Reaction, Creation(5枚組ボックス・セット)1997年5月26日全英8位
The Very Best of the Jam(ベスト盤)1997年全英9位
Fire and Skill: The Songs of the Jam(トリビュート・アルバム)1999年11月1日-
45 rpm: The Singles, 1977-1979(全シングル集・上)2001年4月2日-
45 rpm: The Singles, 1980-1982(全シングル集・下)2001年4月30日-
The Jam at the BBC(BBCライブ 2枚組)2002年5月21日全英33位
The Sound of the Jam(25周年記念ベスト盤)2002年5月21日全英3位
シングル
イン・ザ・シティ(In the City)1977年4月29日イン・ザ・シティ40
All Around the World
The Modern World1977年11月5日ザ・モダン・ワールド36
News of the World1978年3月11日-27