『ザ・ウェイバック』(The Way Back)は2020年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はギャヴィン・オコナー、出演はベン・アフレック、アル・マドリガル(英語版)、ジャニナ・ガヴァンカーなど。落ちぶれた元バスケットボール選手が母校の高校でバスケ部のコーチになって人生を再出発させる姿を描いている[4]。なお、本作の撮影時、アフレックは主人公(ジャック)と同様にアルコール依存症を抱えており、「ジャックを演じたことが一種のセラピーになった」という趣旨の発言をしている[2]。
日本では劇場公開されなかったが、Amazonプライム・ビデオで配信されている[5]。 高校生の頃、ジャック・カニンガムはバスケットボールの選手として活躍し、大学からのオファーが殺到するほどの技量を有していた。ところが、ジャックは父親との確執が原因で突然バスケをやめてしまった。 それから20年以上が経過し、ジャックは酒を手放せない日々を送っており、かつてのスター選手の面影はどこにもなかった。そんなある日、母校であるビショップ・ヘイズ高校の神父から「うちのバスケ部のヘッドコーチをやってくれないか」と頼まれる。ジャックが在籍していた頃のチームは強豪として名を馳せていたが、今ではすっかり弱小チームになってしまったのである。ジャックは渋々コーチの仕事を引き受けることにした。すると、ジャックの指導のお陰でチームは徐々に団結し、試合でも勝利を収めるようになり、ジャック自身はアルコールを断つようになっていた。 ところが、友人の幼い息子の病が悪化したことを知ったジャックは、数年前に同じく病で幼くして亡くなった息子マイケルを思い出し、その苦痛から大酒を呑み、翌朝の練習に遅刻する失態を演じてしまう。この事態にかねてよりアルコールの問題を抱えていたジャックはコーチをクビになってしまう。チームの行方をどうしても見守りたかったジャックは、自業自得とは言え、ショックから大酒を呑み、泥酔した挙句に見ず知らずの他人の家に間違って侵入してしまい、さらに逃げ出そうとして転落し、大怪我を負って病院に担ぎ込まれる。ここに至り、ジャックはようやく自分の過去と向き合う覚悟を決め、リハビリ施設に入所する。一方、チームはコーチのためにと勝利を誓う。 2018年6月11日、ギャヴィン・オコナー監督の新作映画『The Has-Been』にベン・アフレックが起用されたとの報道があった[6]。9月26日、アル・マドリガルが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた。その際、本作のタイトルが『Torrance』に変更されるという発表もあった[7]。10月17日、ジャニナ・ガヴァンカーの出演が決まった[8]。11月、ブランドン・ウィルソンとレイチェル・カーパニがキャスト入りした[9][10]。2019年8月、本作のタイトルが『Torrance』から『The Way Back』に変更された[11]。 2018年10月、本作の主要撮影がカリフォルニア州ロサンゼルスで始まった[12]。
ストーリー
キャスト(英語版
アンジェラ: ジャニナ・ガヴァンカー(田村睦心) - ジャックの別れた妻。
ベス: ミカエラ・ワトキンス(庄司まり) - ジャックの姉。
ドク: グリン・ターマン - ジャックの亡父の友人。
ブランドン・デュレ: ブランドン・ウィルソン(星野祐典) - チームの中心選手。
エリック: ヘイズ・マッカーサー - ベスの夫。
ダイアン: レイチェル・カーパニ(英語版) - 傷心のジャックをバーで誘った女。
ゲイル: マーリーン・フォルテ(英語版)
チャブス・ヘンドリックス: チャールズ・ロット・Jr - チームの太めの選手。陽気でダンス好き。
製作
撮影・音楽