サンマリノ共和国
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サンマリノ共和国と日本との橋渡しは「日本サンマリノ通商協力機構」が担っている[16]

サンマリノの法人税は17%と低率であり、それ以外の税金はない。特に付加価値税が一切ないため、諸外国から買い物目的の観光客が年間300万人前後訪れる。また、税率が低いため、諸外国からの企業進出も増加傾向にある。1862年成立のイタリアと関税同盟以降、現在も入国に際する税関の検査はない[12][要ページ番号]。

経済成長率は2.4%(2005年)、失業率は1.4%(2007年)、物価上昇率は2.0%(2007年)である[11]

なお、経済の中心は首都サンマリノ市ではなく、山麓の町ボルゴ・マッジョーレである。ティターノ山
農業

サンマリノでの第一次産業の比率は0.4%と低い。農業従事者は約1,000人程度(2003年)であり、国土の約20%が農地、さらに20%が牧畜に利用されている。主な栽培作物はブドウコムギオリーブ野菜類、葉たばこである。林業はほとんど見られない。貿易統計が公開されていないため、輸出入に占める農業生産物の割合、品目は不明である。
鉱業

サンマリノでは石材の切り出しや加工が盛んであるが、それ以外の鉱物資源は特に確認されていない。
工業

サンマリノの工業軽工業が主で、食品工業では、デザートワインとして用いられる甘口のモスカートワイン、オリーブ油、チーズなどが対象となる。繊維工業では、綿織物、染色業がみられる。窯業では、陶器タイルレンガなどが生産されている。
観光業詳細は「サンマリノの観光(英語版)」を参照

観光業はコインや切手の発行とともに重要な基幹産業であり[6]、そのユニークな歴史や景観、また買い物を目的として多くの観光客が集まる。サンマリノ共和国の多様な切手

毎年9月3日は、町の創立者である聖マリーノを記念する祭典(Festa di San Marino)があり、中世の時代衣装を身に着けたパレード石弓競技が行われている。また、ティターノ山の山頂にはロープウェイで登るルートがあり、アドリア海の眺望を楽しむことができる。

首都サンマリノ市には、大聖堂、ゴシック様式のサン・フランチェスコ教会、1894年に建てられた政庁、ロッカ・グアーイタ、ロッカ・デッラ・フラッタ、ロッカ・モンターレと呼ばれる3つの岩峰・城塞があり、中世の面影を残している[12][要ページ番号]。
運輸・交通詳細は「サンマリノの交通(英語版)」を参照

24キロメートル離れたイタリアのリミニとは定期バスで結ばれている。ボルゴ・マッジョーレからサンマリノ市(旧市街)へのサン・マリノ・ロープウェイがある。エレベーターも公共交通機関として利用されている。軽飛行機向けの650メートルの滑走路とヘリポート(英語版)がある(北緯43度56分58秒 東経12度30分40秒)。過去には1932年から1944年の間、アドリア海沿岸のリミニからサンマリノを結ぶリミニ=サンマリノ鉄道が運行されていたが、2012年に800メートルの区間を復活させた。
軍事

サンマリノにはサンマリノ軍及びその指揮下の国家憲兵が存在する。ただし、儀仗兵などの儀礼的な部隊のみで、軍隊を保有していない国家と言われている。一方で、政府は国防のために16歳から60歳までの全国民を動員できる権限を有する。
国民詳細は「サンマリノの人口統計(英語版)」を参照

公用語はイタリア語で、日常語としてはサンマリノ語(ガロ・イタリア語ロマーニャ語に含まれる[注釈 2])も話される[11]

住民は北東部イタリア住民と同様の文化を持ち、宗教はキリスト教が92.2パーセント(カトリック教会88.7パーセント)で、ローマ・カトリックが支配的である[11]

出生率は1,000人に対し9.7人(2009年)、死亡率は同じく7.4人(2009年)、乳児死亡率は1.0人(2009年)、合計特殊出生率は1.5(2008年)である[11]

サンマリノ在留日本人は2021年時点で7人[1]。また日本在留サンマリノ人は1人、日本訪問サンマリノ人は年間2人(いずれも2020年)[1]

2014年5月15日世界保健機関(WHO)が発表した『世界保健報告(2014年版)』によると、2011年のサンマリノの平均寿命は男性が82歳で世界一、女性は84歳で世界2位の長寿国である。
文化
世界遺産詳細は「サンマリノの世界遺産」を参照

2008年にサンマリノ旧市街に位置するティターノ山が、ユネスコの世界遺産リストに文化遺産として登録されている[6]
祝祭日詳細は「サンマリノの祝日(英語版)」を参照

日付日本語表記現地語表記備考
1月1日元日Capodanno 
1月6日主の公現Epifania
2月5日聖アガタと共和国開放の祭Festa di Sant'Agata e di Liberazione della Repubblica
不定復活祭Pasqua春分後の満月後の日曜
復活祭翌日小復活祭Lunedi dell'Angelo 
3月25日アレンゴ記念日Anniversario dell'Arengo
4月1日執政就任式Cerimonia di insediamento
5月1日メーデーFesta dei lavoratori
不定聖体の祝日Corpus Domini三位一体の主日の後の木曜日
7月28日ファシズムからの解放記念日Festa della Liberazione dal Fascismoサンマリノファシスト党政権崩壊日
8月15日聖母の被昇天祭Ferragosto 
9月3日サンマリノ建国記念日Festa di San Marino e di Fondazione della Repubblica
10月1日執政就任式Cerimonia di insediamento
11月1日諸聖人の日Ognissanti
11月2日戦没者記念日Festa dei lavoratori
12月8日無原罪の御宿りImmacolata Concezione
12月24日クリスマス・イブVigilia di Natale
12月25日クリスマスNatale
12月26日聖ステファノの日Santo Stefano
12月31日大晦日vigilia di capodanno

音楽詳細は「サンマリノの音楽(英語版)」を参照

2008年以降、ユーロビジョン・ソング・コンテストに参加している。
宗教詳細は「サンマリノの宗教(英語版)」を参照

サンマリノの宗教ではキリスト教が92.2パーセント(カトリック教会88.7パーセント)である。2014年にヨーロッパで初めての日本の最古の宗教である神道神社である「サンマリノ神社」が建立された[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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