サンダーバード_(テレビ番組)
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また音楽が始まると台詞が止まるため、劇伴に多い人間の声を邪魔しない曲[11] ではなく、様々な帯域を使用できたことで楽曲単体でも完成度が高いとされる[11]。テーマ曲は運動会の入場行進にも使用される事がある。

これら全てが明確な世界観により、イギリスでは放送開始から大好評を博し、最後の6本は後から追加制作(第2シーズン)されることとなった。既に『キャプテン・スカーレット』が作られていたため、人形もその技術を使い、ギミックの一部が顔から胸に移されたので、プロポーションがやや改善されている。他にもセットが若干変更されているが、いずれも言われないとわからないほどの違いである。しかし、本作最大の目的だったアメリカ三大ネットワークへのセールスは失敗した。これは、1時間番組という枠が子供番組に不向きだった、グレイドがイギリスでの人気を背景に放送権料を吊り上げすぎたなど様々な説がある。メインキャラクターの1人がノブレス・オブリージュに基づいて行動するアメリカ人にもかかわらず今日でもアメリカでSF人形劇と言えば『宇宙船XL-5』が最も有名であり、『サンダーバード』の知名度は低い。なお、日本ではアメリカと異なり人気シリーズとなっており、強い影響を受けた樋口真嗣はメカに対する思い入れがあるイギリス人や日本人には合うが、アメリカの国民性に合わなかったのではないかと発言している[11]
劇場版
サンダーバード 劇場版(Thunderbirds are Go)・1966年
本記事では区別のため「劇場版」と呼ぶ。
サンダーバード6号(Thunderbird 6)・1968年
本記事では「6号」と呼ぶ。「劇場版」「6号」はテレビシリーズの延長線上で発生した大事件の話で、基本設定も全く同じである。
サンダーバード(Thunderbirds)・2004年
本記事では「実写版」と呼ぶ。人間の俳優によるリメイクで、基本設定以外のスタッフ・キャストは別物である。

これら3作については、個別の記事も参照。
再編集版
サンダーバード(スーパースペースシアター
版)
日本ではエモーションよりビデオソフトとして発売された。2話を1話に再編集し、音楽は別の物が追加されている。各105分。全3話。字幕版のみ。スーパー!ドラマTVでも放送された。
ターボチャージド・サンダーバード(TURBO CHARGED THUNDERBIRDS)
生きた人形達が地球以上の知的文明を築き上げ、そこで日夜発生する災害に対処し続ける国際救助隊共々、その惑星の存在に気付いた地球人の少年少女(人形ではなく、普通の人間の俳優が演じている)が「ハッカーズ」という国際救助隊サポートチームを結成し、恒星間通信を通じて地球に居ながらにして協力し、間接的に活躍する様を描くテレビシリーズ。前述の通り、オリジナル版とはいろいろと設定が異なる。1994年作品。全13話。日本ではスーパー!ドラマTVで2009年に初放送。字幕版のみ。
サンダーバード ARE GO
サンダーバードのリブート版。日本では、NHKで第1シリーズが2015年8月から先行放送、10月から一年かけて本放送、第2シリーズ以降はスーパー!ドラマTVで2019年から順次放送された。CGによる制作が多いが、ミニチュアも使用されている。時代は、2060年と設定[12]されている。
サンダーバード55/GoGo(サンダーバード50周年記念エピソード)
2015年にスティーブン・ラリビエーらによって50周年記念に当時の音声ドラマの為に作られた3本のエピソード「Introducing Thunderbirds」「The Abominable Snowman」「The Stately Home Robberies」に映像をつけることが発表され、Kickstarterで資金集めが行われ制作が行われた[13]。それぞれ音声ドラマにあるシーンの他にも肉付けを行うことで30分強のエピソードとなっている。DVDやBlu-Rayの商業販売は行われていないが、Thunderbirds Dayでの一時的な配信を経て、2020年8月20日から英国の配信サービスBritBoxで恒常的な配信が行われている[14]。2021年3月現在吹替版の制作に関する情報はないが、上記の商品に日本語字幕がつけられている。2021年12月に『サンダーバード1965』として劇場公開が予定されていたが[15][16]、2022年1月7日に劇場で、翌8日にオンラインで『サンダーバード55/GOGO』として劇場公開・配信されることが2021年9月30日に発表された[17]。詳細は当該記事参照。
登場人物

本作の設定年代(特に人物の生年)は、主に2バージョン存在する。1970-90年代には設定年代が2026年となっており、登場人物の生年月日やバイオグラフィーはこの年を基準に設定、バージルが次男、ジョンが三男だった。日本では、『劇場版』のパンフレット以降バージルが次男、ジョンが三男、アランが四男、ゴードンが五男[18]とする設定がしばらく流布した[19]。その後に1980年発行の『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』より2026年設定が日本国内でも広がった[19]。90年代には、年齢が数歳上のものである設定も流布した[19]。しかし、21世紀に入った後、版権元であるカールトン・インターナショナルによって年代設定が制作当時の公式設定だった2065年に改訂され、各人物のバイオグラフィーも本来のものに戻された。同じくアンダーソン制作で、設定年代が2068年の『キャプテン・スカーレット』や2065年の『海底大戦争 スティングレイ』の設定とのクロスオーバー的な記述が多々見られるのは、放送当時の設定年代が地続きだったからである。

特記がない限り、本稿の内容は2065年基準のものとする。トレーシー兄弟の名前は、マーキュリー計画の宇宙飛行士(マーキュリー・セブン)に因んだものである。
メインキャラクター


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