サンダンス・キッド
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山賊2人が留まっている家屋に兵2人が近づくと、山賊たちが射撃を始めて兵のうち1人を殺し、もう1人を負傷させた。それから拳銃での撃ち合いが続いた。午前2時ごろ、発砲の休止中に警官隊と兵たちは家屋から1人の男性の悲鳴があがったのを聞いた。まもなく1発の銃声が家屋から聞こえ、悲鳴がやんだ。数分後、もう1発の銃声が聞こえた。

地元の人々が場所の周囲を包囲していたため膠着状態が翌朝まで続いたが、彼らが中に入ると、両腕、両脚に多数の銃創を負った遺体2体を見つけた。一方には前額に銃傷が、もう一方にはこめかみに弾痕があった。地元警察が遺体の位置から判断した推測によると、一方が致命傷を負った相方を楽にするために撃ち、その直後に最後の弾丸で自殺したとされる。

トゥピサ(英語版)警察の捜査によって、山賊はアラマヨの賃金強盗であると特定された。しかしボリビア当局は彼らの本当の名前を確認できず、身元を明確に特定することはできなかった。これらの遺体は小さなサン・ヴィセンテの共同墓地に埋葬され、そこでは彼らはグスタフ・ツィマー(Gustav Zimmer)というドイツ人鉱山労働者の墓の近くに埋葬された。彼らの墓を見つけようという試みがなされてきたが、1991年にアメリカの法医学人類学者クライド・スノー(英語版)によって行われた調査でも、パーカーとロングボーの生存する親戚と合致するDNAを持つ遺骨は発見されなかった。この不確定性が、1人または両者が生き延びて合衆国に帰ったという主張につながる。

ある主張によると、ロングボーはウィリアム・ヘンリー・ロング(William Henry Long)という名前でユタ州の小さな町ドゥーシェイン(英語版)に暮らしたという。このロングは1936年に死亡し、町の共同墓地に葬られた。彼の遺物は2008年12月に発掘され、彼がハリー・ロングボーであるか否かDNA鑑定が行われた[14][15][16]。しかし人類学者のジョン・マカルー(John McCullough)によればロングボーの遠縁から得たDNAとは一致せず、結果はウィリアム・ロング説を支持しなかった[17]
射撃

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出典検索?: "サンダンス・キッド" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年2月)

ロングボーはすばやく銃を取り扱うと噂され、しばしば「銃使い(gunfighter)」と呼ばれた。しかし、彼とパーカーが亡くなるボリビアでの銃撃戦より前には、誰一人として殺していなかったことは知られていない。ロングボーが実際に参加した銃撃戦としては、ジョージ・カーリー(英語版)率いるギャングをワイオミング州ホール・イン・ザ・ウォール(英語版)の隠れ家まで追跡する法執行官らとの撃ち合いが知られている。このとき法執行官2人を負傷させたと考えられているが、それ以外に彼が参加した銃撃戦の例は実証されていない。これについて、ギャングの称号「キッド」(Kid)で有名なもうひとりの無法者キッド・カーリー(ハーヴェイ・ローガン)が多くの人を殺しており、多くの記事が「ザ・キッド」(the Kid)に言及しているために「サンダンス・キッド」と「キッド・カーリー」が混同されている可能性がある。
別名

サンダンス・キッド(The Sundance Kid)

フランク・スミス(Frank Smith)

H・A・ブラウン(H.A. Brown)

ハリー・A・プレース(Harry A. Place) (彼の母の処女名はアニー・プレース(Annie Place)であった)

ハリー・ロング(Harry Long)

大衆文化
映画

映画『シャイアン
(英語版)』(1947年)でアーサー・ケネディによって演じられた[18]

映画『ブラックストーンの決闘(英語版)』(1948年)でロバート・ライアンによって演じられた[19]。しかし、ロングボーによる冷血な複数の殺害が描かれている点や、作品の最後での彼の死のシーンなど多くの点について不正確である。

映画『ザ・テキサス・レンジャーズ(英語版)』(1951年)でイアン・マクドナルド(英語版)によって演じられた[20]。このフィクションでは、実在のギャングであるサム・バスジョン・ウェズリー・ハーディンブッチ・キャシディ、デイヴ・ラダボー(英語版)と彼のギャング団が結成され、そして彼らを裁くためにテキサス・レンジャーのジョン・B・ジョーンズ(英語版)が集めた2人の囚人との対決が起こる。

B級映画『ザ・スリー・アウトローズ(英語版)』(1956年)でアラン・ヘイル・Jrによって演じられ、ブッチ・キャシディ役はネヴィル・ブランドであった[21]

映画『烙印なき男』(1956年)でスコット・ブレイディによって演じられた[22]

映画『明日に向って撃て!』(1969年)でロバート・レッドフォードによって演じられた[23]。レッドフォードはサンダンス・キッドにちなんでサンダンス映画祭を命名した[24]

テレビ映画『ミセス・サンダンス』(1974年、監督:マーヴィン・J・チョムスキー(英語版))では、逃亡生活中ロングボーと交際していたエッタ・プレースをエリザベス・モンゴメリーが演じた[25]

映画『新・明日に向って撃て!』(1979年)でウィリアム・カットがサンダンス・キッドを、トム・ベレンジャーがブッチを演じた[26]


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