サンタローザ_(カリフォルニア州)
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1945年に第二次世界大戦が終わり、その後の25年間、サンタローザは少なからぬ成長を遂げた。1950年と1970年の間で人口は67%増え、20年間以上にわたって平均して年1,000人が増えたことになった。人口増の要因は移民が入ってきたこともあるが、周辺地域を併合したこともあった。

1958年、アメリカ合衆国文民防衛動員局が8か所ある地域本部の一つにサンタローザを指定した。その第7地域の管轄範囲にはアメリカ領サモアアリゾナ州、カリフォルニア州、グアムハワイ州ネバダ州およびユタ州が含まれた。サンタローザは1972年まで文民防衛活動(緊急計画局および緊急準備局の管轄下)の主要中心であり続けたが、この年にアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁が創設されて文民防衛の69年間の歴史を終わらせた[2]

1991年、市政委員会がサンタローザでは初めての総合計画を採択した。この時の人口は約113,000人だった。1970年からの21年間で毎年約3,000人が増えており、その前の20年間と比べると平均して3倍の伸び率だった。

この総合計画は「サンタローザ2010」と呼ばれ、2010年の人口を175,000人とすることが盛られた。市政委員会は将来に併合を計画するところまで市の境界を拡げ、サンタローザの「究極の」境界であることを宣言した。都市スプロール現象を生むとして批判された急速な成長はお決まりのインフィル開発(既存部分の開発)になっていった。

5年を経過した1996年に市政委員会は総合計画の見直しを行い計画期間を10年延長し、計画名も「ビジョン2020」に変更し(その後「サンタローザ2020」さらには「サンタローザ2030」に変更された)、さらに土地面積や人口の数値を追加した。現在の市の計画は2020年時点で人口195,000人となっている。

2017年10月、カリフォルニア州各地で発生した山林火災は、サンタローザ一帯も襲い、カリフォルニアワインの醸造所を始め多くの被害を出した[3]
歴史に関する史料

地元の歴史家で「プレス・デモクラット」紙のコラムニスト、ゲイ・ルバロンは、「サンタローザ:19世紀の町」と「サンタローザ:20世紀の町」の2冊の歴史書を著した。ローナート公園にあるソノマ州立大学図書館はゲイ・ルバロンの蔵書である700冊の研究ノートのファイル、および10,000冊ほどの文献を含む一次史料を保管している。
地理

サンタローザは北緯38度26分55秒 西経122度42分17秒 / 北緯38.44861度 西経122.70472度 / 38.44861; -122.70472に位置する[4]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は40.37平方マイル (104.6 km2)であり、このうち陸地は40.13平方マイル (103.9 km2)、水域は0.25平方マイル (0.61 km2)で水域率は0.62%である。

サンタローザ市は、ソノマ、ヒールスバーグおよびセバストーポル(英語版)などの都市を含むノースベイ地域の一部である。アメリカ国道101号線回廊に沿っており、ゴールデンゲート橋を通ってサンフランシスコ市からは北に約55マイル (90 km) にある。

サンタローザ市はサンタローザ平原にあり、その東端はムーン・バレーとソノマ・バレー(英語版)と呼ばれるソノマ・クリーク(英語版)流域まで伸び、西端はサンタローザ湖(英語版)の集水域にある。

サンタローザ市はフッド山(英語版)に発しサンタローザ湖に注ぐサンタローザ・クリーク(英語版)の流域にある。市内にあるサンタローザ・クリークの支流としてはブラッシュ・クリーク(英語版)、マタンザス・クリーク(英語版)およびパイナー・クリーク(英語版)がある。その他市内にある水域としてはファウンテングローブ湖(英語版)、ラルファイン湖(英語版)およびサンタローザ・クリーク貯水池(英語版)がある。

著名な目印としては東のフッド山がある。南東にはテイラー山(英語版)とソノマ山(英語版)があり、市域の大半から容易に見ることができる。
気候

サンタローザは冷涼で湿気の多い冬と、多くは乾燥した夏がある。夏は、夕方と朝に太平洋からの霧と低い雲が動いてくることが多い。通常は朝の遅い時間と午後は晴れて暖かく日照のある天候となり、午後の遅くに曇ってくるが、終日曇っていることもある。平均年間降水量は30.45インチ (773 mm) であり、降水日数は74日である。最も降水量の多かったのは1983年で63.07インチ (1,602 mm)、最も少なかったのは1976年で11.38インチ (289 mm) だった。月間降水量が最も多かったのは1998年2月の19.42インチ (493 mm) であり、24時間雨量では1981年12月19日の5.23インチ (133 mm) だった。低地では測定可能な降雪は希だが、近傍の山には時として軽い降雪がある。

気温が90°F (32℃) を超える日は平均して28.9日あり、32°F (0℃) を下回る日は平均して30.2日ある。過去最高気温は1971年9月13日の110°F (44℃) であり、過去最低気温は1932年12月13日の15°F (?9℃) である[5]


サンタローザの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均最高気温 °C (°F)14
(58)17
(63)18
(65)21
(70)24
(75)27
(80)29
(84)28
(83)28
(83)25
(77)18
(65)14
(57)22
(72)
平均最低気温 °C (°F)3
(37)4
(40)5
(41)6
(42)8
(46)11
(51)11
(52)11
(51)8
(47)6
(42)3
(37)2
(36)5
(41)
降水量 mm (inch)157
(6.2)117.9
(4.64)110.2
(4.34)46
(1.8)7.9
(.31)8
(.3)0
(.0)0
(.0)15
(.6)47.2
(1.86)122
(4.8)126
(4.96)756.4
(29.78)
出典:[6] 2007-11-30

地震

サンタローザはヘイワード・ロジャーズ・クリーク断層(英語版)のヒールスバーグ・ロジャーズ・クリーク(英語版)区分の上にある。アメリカ地質調査所は2030年までにこの地域でマグニチュード6.7以上の地震が起こる確率を20%と見積もっている。

2005年4月14日、地質調査所は地震の間の地面の揺れを測定する新しい手段の結果を示す地図を発行した。この地図ではサンタローザから現在のセバストーポルの間で1906年のサンフランシスコ地震が最も巨大であり、他の都市よりもサンタローザで最も被害が大きくなることを示している[7]

1969年10月1日にマグニチュード5.6と5.7の2度の地震がサンタローザを襲い、約100軒の建物に損傷を与えた。1906年以降では最大の地震だった。震源はサンタローザの北約2マイル (3 km) だった。
自然と野生生物ベネット丘陵

サンタローザ市はその人口が増えたために未開発の地域はほんの周縁に残されているだけである。しかし、そこには町の心臓部を流れているサンタローザ・クリークとその支流による主要回廊を含んでいる。西9番通りの中央分離帯やサンタローザ・クリークと中心街にある樹木にはオオアオサギダイサギ、ユキコサギ(英語版)およびゴイサギの巣がある。東部の丘に近い地区をシカがうろついているのを目にすることがあり、フランクリン・アベニューやマクドナルド地域まで町の中に入ってくることもある。野生のシチメンチョウの群れは幾つかの地域で比較的普通に見られ、市域内でピューマが目撃されたこともある。アライグマフクロネズミは市内のどこでも見られ、キツネウサギは田園地帯で頻繁に見られるものである。さらに市の北端境界とその延長はアナデル州立公園(英語版)であり、ソノマ山やソノマ・バレーにまで拡がっている。アナデル州立公園はスプリング湖郡立公園(英語版)やハワース公園にも隣接し、訪れる者が野生生物の世界に分け入ることのできる連続的な公園を形成している。西側のセバストーポルとの間の地域にある多くの湖と湿地キク科のBlennosperma bakeri(英語版)や有尾類のカリフォルニアトラフサンショウウオ(英語版)などの固有種の動植物の生息地で、2010年にラムサール条約登録地となった[8]
地区

サンタローザは北東、南東、南西および北西の4地域に分けて見ることができる。アメリカ国道101号線がほぼ南北に市を貫通し、市内を東西に分けている。州道12号線がほぼ東西に走り、市を南北に分けている。市内の地区は以下の通りである。

ベネット丘陵

バーバンク庭園歴史地区
[9]

チェリー通り歴史地区

コーヒー公園

ヒドン丘陵

ジュリアード公園

ジュニアカレッジ[10]

ロミタ高地

モンゴメリー・ビレッジ

ノース・ジュニアカレッジ[11]

ノースウェスト・サンタローザ

オークモント・ビレッジ[12]

オリーブ公園

リッジウェイ歴史地区

リンカーン丘陵

ローズランド

サウス公園

セントローズ歴史地区[13]

ストーンゲート

タウン&カントリー/グレーストラクト


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