サンサーラ・ナーガ2
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ワールドマップだけでも、前作の8倍の広さを出している[3]

押井は「ゲームは映画やアニメとはテンポが全く違う。なぜここで進行が滞るのか、さっぱりわからなかった」「マップを描いたり、モンスターを一緒に考えたりしていた時が楽しかった」「総合的に直接ゲーム作りに関わるのは難しい。ゲームは遊ぶ側に回った方が得」「映画以外にゲームの世界を知ったのは、今でも良かったと思っている」と振り返っている[4]
ゲーム内容
前作からの変更点


前作では「メーザーほう」などの一部の武器のみ使用回数に制限があったが、本作(スーパーファミコン版)では一部の武器を除き全ての武器・防具に使用回数制限がある。

「はらたま」でスタンプカード
が導入され、ポイントを貯めると貴重なアイテムと交換することができる。

竜が「マントラ」という、他のRPGでいう魔法のようなものを使えるようになった。

前作では育てる竜は1匹だったが、本作では白竜+仔竜2匹の計3匹の竜を育てる。仔竜は異なる特徴を備えた青(蒼)、赤(紅)、緑からそれぞれ選ぶことができる。

白竜(セト)親竜。高い戦闘力に加え、マントラによる回復もこなす万能型。

蒼竜(ニロ)勇敢で力も強いが、ブレスやマントラといった特殊攻撃は使えない。

紅竜(ラト)マントラは使えないが、ブレスを吐くことができる。

緑竜(ハリヨ)気が弱く成長も遅いが、白竜以外で唯一マントラを使うことができる。

黒竜(カロ)前作に登場していた黒竜は、今作では成長して変化することはないが、ストーリー上では登場する。


その他


ゲームをクリアし、エンディングの最後の「SEE YOU AGAIN!」という文字が表示されると、1番目のセーブデータが消去されてしまう。これはバグではなく、ゲームのテーマになぞらえた演出なのだが、 2番目のセーブデータでプレイしていても1番目が消えてしまう。

設定
ストーリー

ある日、「竜使い」のギルド「竜苑」の前に、竜の卵を抱いた赤ん坊(性別は任意だが、以降便宜上「主人公」と表現する)が捨てられていた。

赤ん坊は竜苑で育てられ成長していったが、抱えていた卵は一向に孵らなかった。

人々は主人公を嘲笑っていたが、天才竜使いアムリタだけは主人公に理解を示し、主人公はアムリタと心を通わせるようになった。

ところがある日、アムリタは突然竜苑に火を放ち、自らの竜と共に8つの階層から成る世界を上へと逃亡していった。

直後、ついに主人公の抱えていた竜の卵が孵った。産まれてきたのは人々が見たこともない、1000年に1度だけ産まれる、生まれながらにして完全に人語を解するという真っ白な竜。

竜苑は主人公に、反逆者となったアムリタを追うよう使命を与えた。主人公は孵ったばかりの白い竜と共に、階層世界へと旅立つ[2]
舞台

ゲーム中の世界はシュメールという柱を中心に8つの大地が積み重なる階層世界カーラチャクラである。以下の8つの大地それぞれが更に8つずつに分かれている。
ブールローカ
竜苑、ムシュフシュ地方、ブールの市場、プリー地方、ナーガ霊園、山岳地方、オス竜の巣、ナーガ神殿
ブヴァルローカ
ラサ地方、アルタのマーケット、スッカラ地方、アルタ総合病院、ギルド・ブヴァルローカ支部、シュシュカの廃墟、ルズの泉、シバの神殿
スヴァルローカ
スヴァルローカ、シシラの洞窟、アスラのダンジョン、ギルド・スヴァルローカ支部、アスラの洞窟、カンカーラの町、ダルマチャクラのカルデラ、アスラの神殿
マハルローカ
マハルローカ、雨の草原、マカラ環礁、ギルド・マハルローカ支部、雨の水門、スッカラ地方、温泉世界ラドン、ルドラの神殿
ジャナローカ
風鳴りの谷、浮遊大陸、風の迷宮、ギルド・ジャナローカ支部、空中庭園・地下、空中庭園、雲海、マルトの神殿
タボーローカ
グランバザール、コロシアム、ブランダラ地方、ギルド・タボーローカ支部、王宮、スッカラ地方、王宮別館、ガネーシャの神殿
サティヤローカ
スッカラ地方
アローカ
竜の巣、偶像の間、ミノタウロスの迷宮、扉の迷宮、タオの迷宮、トラップの迷宮、道程の迷宮、黄昏の広間、カオスドラゴンの広間
他機種版

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式備考Ref.
1
サンサーラナーガ1×2 200112142001年12月14日
ゲームボーイアドバンスビクターインタラクティブ64メガビットロムカセットAGB-ASNJ-JPN[5]
2サンサーラナーガ1×2
Best Collection 200602162006年2月16日
ゲームボーイアドバンスマーベラスインタラクティブ64メガビットロムカセットAGB-P-ASNJ廉価版

スタッフ

監督:
押井守

脚本:伊藤和典

キャラクター・デザイン、マニュアル・パッケージイラスト:桜玉吉

音楽:川井憲次

原作:押井守、伊藤和典

ゲーム・デザイン:永井努、柿之本ゆう

プログラム

システム・パート:松木善勝

バトル・パート:山木光人

スクリプト:いちやまたまき


グラフィック:はせがわひろあき、横浦優、太田大雅、濱坂真一郎、いまいなおき

バトル・マスター:くぼひでき

音楽マニピュレーター:蓮谷通治

効果音:橋本彦士

アドバイザー:笠倉堅之、ささきりょう

セールス・クルー:立石龍男、下田竜矢、西沢俊志、酒井武志、うちだやえ、まつおかしゅうざぶろう

セールス・ディレクター:河村利道

プロモーション・クルー:南幸樹、前谷格、飯野桂

プロモーション・ディレクター:新井克巳

マップ・イラスト:なりたにみほこ

テクニカル・ディレクター:岩沢慶明

アシスタント・ディレクター:遠藤泰

スーパーバイザー:岡部敦

エグゼクティブ・プロデューサー:小森治信

スペシャル・サンクス:仙田勇、K3レーシングサービス、ALLO・JIRO YOSHIOKA

コントロール:吉岡賢

評価

評価

レビュー結果
媒体結果
ファミ通23/40点[6]
ファミリーコンピュータMagazine22.7/30点[7]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・5・5の合計23点(満40点)[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、22.7点(満30点)となっている[7]

項目キャラクタ音楽お買得度操作性熱中度オリジナリティ総合
得点4.23.73.63.63.83.922.7

関連商品

『サンサーラ・ナーガ2必勝攻略法』(攻略本)

『サンサーラ・ナーガ2イメージアルバム』(サウンドトラック)

『メイキング・オブ・サンサーラワールド』(メイキングブック)

『サンサーラ・ナーガ1&2 サウンドトラックス』(
サウンドトラック

脚注[脚注の使い方]^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1994年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、108 - 154頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9784862979131。 
^ a b株式会社QBQ編 『 ⇒懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』  ⇒マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p73
^ 徳間書店刊「アニメージュ」1994年4月号「発見!押井守監督 最新作は少年とドラゴンの愛のゲームだ プロモアニメを誌上初公開!」pp.58-59より。
^ エンターブレイン刊「ファミ通」2001年8月10日号「押井守監督、サンサーラ ナーガについて語る」pp.24-25より。
^ 北村孝和 (2001年12月13日). “FC版、SFC版のグラフィックを一新。イベントやマップを追加 竜を育てるRPG、GBA「サンサーラナーガ 1×2」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年7月4日閲覧。
^ a b “ ⇒サンサーラ・ナーガ2 まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年7月4日閲覧。


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