サラマンダーのデザインは、ボウマンが2年を費やして手がけた[4]。胴体はヘビをモデルにしており、翼で滑空することが意識されている[5]。生体はCGで描かれているが、死体はリアリティを追求した実物大の造形物が作られた[6]。
撮影は「撮影後は綺麗に掃除する」「景観を損なわない」という条件で、アイルランド・ウィックロー山地で行われた。しかし、この時期はヨーロッパで口蹄疫が発生していたため、その影響から予定していたシーンの多くが撮影できなかった。廃墟化したロンドンのオープンセットは、ロンドン大空襲や広島原爆の被害の様子を参考にしている[6]。 Rotten Tomatoesには154件のレビューが寄せられ、支持率40%の評価となり「頭を使わずに観れば楽しいB級映画」と批評されている[7]。Metacriticでは30件のレビューに基づき、39/100点の評価となっている[8]。 バラエティ誌のジョー・ライドンは、「珍しくエキサイティングで充実したポスト終末論のポップコーン・フリックで、ロブ・ボウマンは中世ファンタジーとハイテク・ミリタリー・アクション、そしてマッドマックススタイルの厄災を巧みに組み合わせている」と評価した[9]。ニューヨーク・タイムズのエルヴィス・ミッチェル 映画賞部門結果 本作のドラゴンで描写された、「口の両端の管から種類の異なる液体を噴射して化学反応を起こして引火させる」というのは後年の映像作品にも用いられており、ハリー・ポッターと炎のゴブレット、ハリー・ポッターと死の秘宝、ゲーム・オブ・スローンズ、キング・オブ・エジプトなどが著名な例である。[12]
評価
受賞・ノミネート
サターン賞ファンタジー映画賞ノミネート
シッチェス・カタロニア国際映画祭視覚効果賞受賞
最優秀作品賞ノミネート
後年の作品への影響
脚注
注釈^ 日本語版のみ。英語版では単にドラゴンと呼んでいる。
出典^ a b “Reign of Fire (2010)
^ 宇宙船106 2003, p. 40.
^ a b 宇宙船106 2003, p. 41, 「監督ロブ・ボウマンインタビュー」