サラマンダー_(映画)
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ヴァン・ザンは志願兵を集めて砦を去りロンドンに向かうが、途中で雄のサラマンダーに襲撃され、ヴァン・ザンとヘリコプターパイロットのアレックスを残して全滅する。さらに雄サラマンダーはクインたちの砦も襲撃し、親友のクリーディーなど多くの犠牲者を出してしまう。

ヴァン・ザンと合流したクインは、残されたわずかな武器を持って3人でロンドンへ向かう。ヴァン・ザンは小型爆弾を搭載したクロスボウでサラマンダーを仕留めることを伝え、挟み撃ちを試みる。しかし、ヴァン・ザンの放った矢は狙いが逸れ、彼は斧で抵抗するもサラマンダーに食い殺される。残されたクインとアレックスは地上にサラマンダーを誘い込み、火を放とうとした瞬間を狙い矢を放ち、サラマンダーを仕留めることに成功する。
キャスト

※括弧内は日本語吹替

クイン・アバクロンビー -
クリスチャン・ベール小山力也

デントン・ヴァン・ザン - マシュー・マコノヒー大塚芳忠

アレックス・ジェンセン - イザベラ・スコルプコ岡寛恵

デイヴ・クリーディー - ジェラルド・バトラー楠大典

ジャレッド・ウィルク - スコット・ジェームズ・モウッター(石田彰

エディ・スタックス - デヴィッド・ケネディ(英語版)(松本大

エイジェイ - アレクサンダー・シディグ土田大

バーロー - ネッド・デネヒー(牛山茂

少年期のクイン - ベン・ソーントン(甲斐田裕子

カレン・アバクロンビー - アリス・クリーグ藤貴子

製作

監督のロブ・ボウマンは「恐怖に支配されるな」をテーマとして掲げており、サラマンダーは人間の人生を脅かす漠然とした恐怖や計り知れない悪を象徴していると述べている[3]。また、『インデペンデンス・デイ』のようなスケールの大きい特殊効果を描くことよりも人間ドラマに主眼をおいている[3]

サラマンダーのデザインは、ボウマンが2年を費やして手がけた[4]。胴体はヘビをモデルにしており、翼で滑空することが意識されている[5]。生体はCGで描かれているが、死体はリアリティを追求した実物大の造形物が作られた[6]

撮影は「撮影後は綺麗に掃除する」「景観を損なわない」という条件で、アイルランドウィックロー山地で行われた。しかし、この時期はヨーロッパで口蹄疫が発生していたため、その影響から予定していたシーンの多くが撮影できなかった。廃墟化したロンドンのオープンセットは、ロンドン大空襲広島原爆の被害の様子を参考にしている[6]
評価

Rotten Tomatoesには154件のレビューが寄せられ、支持率40%の評価となり「頭を使わずに観れば楽しいB級映画」と批評されている[7]Metacriticでは30件のレビューに基づき、39/100点の評価となっている[8]

バラエティ誌のジョー・ライドンは、「珍しくエキサイティングで充実したポスト終末論のポップコーン・フリックで、ロブ・ボウマンは中世ファンタジーとハイテク・ミリタリー・アクション、そしてマッドマックススタイルの厄災を巧みに組み合わせている」と評価した[9]ニューヨーク・タイムズのエルヴィス・ミッチェル(英語版)は、「この映画は自らの可能性を最大限に引き出したならば、マイナーなクラシック映画になったかもしれない。しかし、映画が終わるまでの間は、まるでスロットマシンのように楽しめます。運が悪くても、ポケットのお金を失うだけで済みます」と批評している[10]ロジャー・イーバートは本作を酷評し、四つ星満点中一ツ星を与えている[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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