ヴァン・ザンと合流したクインは、残されたわずかな武器を持って3人でロンドンへ向かう。ヴァン・ザンは小型爆弾を搭載したクロスボウでサラマンダーを仕留めることを伝え、挟み撃ちを試みる。しかし、ヴァン・ザンの放った矢は狙いが逸れ、彼は斧で抵抗するもサラマンダーに食い殺される。残されたクインとアレックスは地上にサラマンダーを誘い込み、火を放とうとした瞬間を狙い矢を放ち、サラマンダーを仕留めることに成功する。 ※括弧内は日本語吹替 監督のロブ・ボウマンは「恐怖に支配されるな」をテーマとして掲げており、サラマンダーは人間の人生を脅かす漠然とした恐怖や計り知れない悪を象徴していると述べている[3]。また、『インデペンデンス・デイ』のようなスケールの大きい特殊効果を描くことよりも人間ドラマに主眼をおいている[3]。 サラマンダーのデザインは、ボウマンが2年を費やして手がけた[4]。胴体はヘビをモデルにしており、翼で滑空することが意識されている[5]。生体はCGで描かれているが、死体はリアリティを追求した実物大の造形物が作られた[6]。 撮影は「撮影後は綺麗に掃除する」「景観を損なわない」という条件で、アイルランド・ウィックロー山地で行われた。しかし、この時期はヨーロッパで口蹄疫が発生していたため、その影響から予定していたシーンの多くが撮影できなかった。廃墟化したロンドンのオープンセットは、ロンドン大空襲や広島原爆の被害の様子を参考にしている[6]。 Rotten Tomatoesには154件のレビューが寄せられ、支持率40%の評価となり「頭を使わずに観れば楽しいB級映画」と批評されている[7]。Metacriticでは30件のレビューに基づき、39/100点の評価となっている[8]。 バラエティ誌のジョー・ライドンは、「珍しくエキサイティングで充実したポスト終末論のポップコーン・フリックで、ロブ・ボウマンは中世ファンタジーとハイテク・ミリタリー・アクション、そしてマッドマックススタイルの厄災を巧みに組み合わせている」と評価した[9]。ニューヨーク・タイムズのエルヴィス・ミッチェル
キャスト
クイン・アバクロンビー - クリスチャン・ベール(小山力也)
デントン・ヴァン・ザン - マシュー・マコノヒー(大塚芳忠)
アレックス・ジェンセン - イザベラ・スコルプコ(岡寛恵)
デイヴ・クリーディー - ジェラルド・バトラー(楠大典)
ジャレッド・ウィルク - スコット・ジェームズ・モウッター
エディ・スタックス - デヴィッド・ケネディ(英語版)(松本大)
エイジェイ - アレクサンダー・シディグ(土田大)
バーロー - ネッド・デネヒー(牛山茂)
少年期のクイン - ベン・ソーントン(甲斐田裕子)
カレン・アバクロンビー - アリス・クリーグ(藤貴子)
製作
評価