サム・ペキンパー
映画評論家であるロジャー・イーバートは、自身の「偉大な映画」のリストに『ガルシアの首』を含めている。
『アシュラ』や『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』などで知られる韓国のキム・ソンスは、インタビューで偉大な監督の1人にペキンパーの名を挙げている[7]。
アニメーション演出家や映画監督としても活動する大友克洋はペキンパー作品などのアメリカン・ニューシネマに強い影響を受けたことで知られている[8][9]。
アニメーション関連のクリエイターでは、アニメ監督の渡辺信一郎が『映画秘宝』と『オトナアニメ』の合同インタビュー本で、『ダーティハリー』と『燃えよドラゴン』を別格の2本とした上で「自身のベスト10(「禍々しい映画」10本)」にペキンパー『ガルシアの首』を入れている[10]。同誌のインタビューに答えた會川昇もペキンパー『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』をベスト10に入れている[11]。
ラッパーの宇多丸はトー監督アンソニー・ウォン主演の『エグザイル/絆』に、ペキンパーの『ワイルドバンチ』や『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』の影響があることを指摘した[12][13]。また、ペキンパーを敬愛する井筒和幸が、ゲスト出演した際に井筒と共に、ペキンパー『ゲッタウェイ』を含めた作品を語っている。なお、この時に井筒は自身が監督した映画『黄金を抱いて翔べ』に影響を与えた犯罪映画の名作5作品の1つに『ゲッタウェイ』を挙げており、今でも年に2,3回は見る作品の1つであるとも述べている[14]。
俳優の寺島進は自身の映画コラムでペキンパー『ワイルドバンチ』を好きな映画の1つとして取り上げている[15]。
俳優の斎藤工は他の作品と共にペキンパーの『ガルシアの首』を鑑賞し、絶賛して好きな映画の一本に挙げている[16]
映画監督・小説家・漫画家のきうちかずひろもペキンパーの大ファンであり『映画秘宝』等のインタビューなどで、よくペキンパーの名を出してリスペクトを公言している。
ラジオ番組『スカパー! 日曜シネマテーク』にコメント出演した辻仁成は自身の「映画ベスト3」を選ぶ企画で、ペキンパー『わらの犬』を自身の映画ベスト3に選んだ[17]。
俳優の長塚京三は著書『破顔』でペキンパーやアーネスト・ボーグナインやウォーレン・オーツといったペキンパー組の役者にリスペクトを捧げている[18]。
俳優で映画監督「OZAWA」こと小沢仁志は『キネマ旬報 1999年10月上旬特別号 NO.1293映画人が選ぶオールタイムベスト100(外国映画篇)』『キネマ旬報1999年10月下旬号NO.1294映画人が選んだオールタイムベスト100(日本映画篇)』のアンケートで洋画ではペキンパー『ワイルドバンチ』などを選び、脚本家の野沢尚も同誌の同企画で洋画ではペキンパー『わらの犬』『ゲッタウェイ』などを、君塚良一は同企画で洋画ではペキンパーの『わらの犬』などを選び、映画美術家の種田陽平は『ガルシアの首』を選んだ。
作品
1955年 『ガンスモーク』(TVシリーズ)監督
1956年 『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』 脚本/出演
1958年 『ライフルマン』(TVシリーズ)監督
1960年 『遥かなる西部』(TVシリーズ)監督
1960年 『風雲クロンダイク』(TVシリーズ)監督
1961年 『荒野のガンマン』 - The Deadly Companions 監督
1962年 『昼下りの決斗』 - Ride the High Country 監督
1965年 『ダンディー少佐』 - Major Dundee 監督/脚本
1965年 『栄光の野郎ども』脚本
1966年 『昼酒』(TV映画)監督
1968年 『戦うパンチョビラ』脚本
1969年 『ワイルドバンチ』 - The Wild Bunch 監督/脚本
1970年 『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード』 - The Ballad of Cable Hogue 監督/製作
1971年 『わらの犬』 - Straw Dog 監督/脚本
1972年 『ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦』 - Junior Bonner監督
1972年 『ゲッタウェイ』 - The Getaway監督
1973年 『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』 - Pat Garret and Billy the Kid監督/出演
1974年 『ガルシアの首』 - Bring Me the Head of Alfred Garcia 監督/脚本
1976年 『キラー・エリート』 - The Killer Elite監督
1977年 『戦争のはらわた』 - Cross of Iron 監督
1978年 大東紡績グループ『ロッキンガム』(TVコマーシャル)演出
1978年 『コンボイ』 - Convoy監督
1979年 『ザ・ビジター』 - The Visitor出演
1983年 『バイオレント・サタデー』 - The Osterman Weekend監督
番外
ミスター・ノーボディ 墓標のみ、クレジット無し
関連項目
ウォルター・ヒル
マカロニ・ウェスタン
脚注^ a b https://www.allcinema.net/cinema/7110
^ ハーマン・メルヴィルの『白鯨』と比較されることがあり、ダンディーがエイハブ船長、タイリーンがスターバック、ライアンがイシュメイル、チャリバが白鯨だという。
^ https://www.allcinema.net/cinema/25954
^ 後に監督となり『ストリート・ファイター』『48時間』などの傑作を発表した
^ 73年に「天国の扉」がヒット
^ キネマ旬報2015年1月下旬号。B5。20723-01。「高倉健」追悼特集の「第三章 「日本」映画のスタアへ」
^ 『映画秘宝』2017年4月号の48p-56pの韓国映画特集の52p-53pのソンスのインタビューでのソンスの発言
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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