語源である英語「subscribe」は、「予約・定期購読する」の他、契約書等に「署名・サインする」、また「同意」「承認」「寄付」などの意味を持つ[40]。サブスクリプション(subscription)が名詞、サブスクライブ(subscribe)が動詞形であり、「購読」に当てはめるなら、サブスクリプションが「定期購読」、動詞形サブスクライブが「定期購読する」となる[39]。 定額制のため安価で利用できるサブスクリプションは、新規利用者のハードルが低く、必要なときにサービスや商品を利用できるメリットがある。また事業者・提供者側からみても、購入と比べ一定期間、継続的な売り上げが見込めるなどのメリットがある[43][44]。 消費者・利用者側から見たメリット[43][44]。 事業者・提供者側から見たメリット[43][44]。 サブスクリプション方式はサービスを「利用」するのであり、買い切り型(切り売り型ともいう、CDやDVD、ブルーレイ・USBメモリなどの記録媒体や、インターネットの買い切り型ダウンロード販売など)と異なり、「資産」とはならない。そのため、解約した場合に使用できなくなるだけでなく、契約中であっても提供者側の裁量や、作品の版権(著作権、ライセンス契約など)の都合でサービスの全部または一部の提供が停止され使用できなくなることもある。また、全く使わない月でも月額料金は発生してしまう[45]。 消費者・利用者側から見たデメリット[43][44]。
サブスクライブの用例
YouTube - サブスクライブ=チャンネル登録のこと[39]。
サブスクライブカウンター - YouTuberのチャンネル登録者数が確認できるツール[39]。
steam - サブスクライブ=MOD(ゲームの改造データ)を追加すること[39]。
twitch - サブスクライブ=ゲームライブ配信者等に、スポンサー課金すること[39]。
サブスクライバー
語源である英語「subscribe」に、人を表す「er」を付して、サブスクライバー(subscriber)と呼ぶ[40]。文字どおり「サブスクライブする人」となるが、雑誌などの「購読者」などと訳される[40]。主にビジネス用語において、メールマガジン、ブログ、ニュースレターの購読者を指して用いられる[42]。
アンサブスクライブ
語源である英語「subscribe」に、否定の「un」を付して、アンサブスクライブ(unsubscribe)と呼ぶ。YouTubeやメールマガジン、ニュースレターなどを「購読中止」「登録キャンセル」をすること[39][40]。
サブスクのライブではない
上述したとおり、サブスクライブはサブスクリプションの動詞形であり、単語そのものが「定期購読する」などの意味を持つ。よってサブスク(定額制)のライブ(中継)ではない。LINE LIVEが「サブスクLIVE」なるサービスを提供したが、これは定額でライブハウスから中継されるライブ配信を楽しめる、同社のサービス名称である[37]。
語源:subscribe
LINE:subsclive
メリット
消費者メリット
購入よりも安価にサービスや商品を利用できる。
初期費用が少ないため、継続利用しやすい。
動画や音楽配信サービスはパソコンだけでなく、スマートフォンからでも利用できる。
動画の媒体(Blu-ray Disc、DVD)やパッケージを購入・所有する必要がないため、物を増やさずに済む。
サービス期間はあるが、いつでも解約できる。
新しい商品やサービスの提供を受けやすい。
事業者メリット
継続的・長期的な売上を見込める。
消費者の導入ハードルを下げられるため、新規顧客を獲得しやすい。
顧客リストや利用統計データが取れるため、今後の改善に利用できる。
デジタル、アナログ問わず、様々な業種に導入できる。
デメリット
消費者デメリット
利用しなくても、契約期間中は料金が発生する(ただし、買い取りの場合も同様なデメリットがある)。
必要としない機能や興味のないコンテンツも含まれる場合がある(買い取りの場合も同様なデメリットがある)。
解約後はサービスや商品が利用できなくなり、手元に残らない。
それどころか、契約期間中であっても一方的に利用できなくなるリスクがある(後述)。
Size:56 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef