サトラレ
[Wikipedia|▼Menu]
自覚的なサトラレを擬していると言える)に守られた5000人規模の町で普通に社会生活を送っている。
ロバート・ゲイツ
アメリカ人のサトラレ。結婚していたが、自分がサトラレであることに耐えられず、シェルターに引きこもる。クリス達が接触したときにはすでに死亡していた。死の瞬間まで孤独を貫いたが、最後には告知前の友人達の思い出を抱いていた。もはや思念が出ない以上その行動が如何なる意味を持っていたかは不明。
田中歩〈年齢不明〉
光畑峠にすむ画家サトラレ。食料や画材を補給に人里に降りるのみで、山のアトリエにこもって絵を描いている。過去にサトラレノイローゼにかかったが、テレビに出てくるサトラレノイローゼを見てその思いを恥じ立ち直った。
サトラレ対策委員会
国光ひろみ〈18-19歳→57歳→72歳〉
サトラレ対策委員会委員長。椎名由紀とは大学の一年後輩に当たる。当時は周囲に流されるまま学生運動に従事していた。製作した火炎瓶を子どもが暴発させアパートが火事に。子供を庇って椎名由紀が死亡後、自らが中心となりサトラレ保護に尽力する。
小松洋子〈年齢不明〉
「西山幸夫から、異性として興味を持たれず、友人として不快感をもたれない女性」として選ばれ、西山の周辺警護に当たっていた
[2]。しかし、ある事件がきっかけで相思相愛になり結婚。光をもうける。ヘリコプターの操縦技能、看護師資格を有している。カニが好き。
木下
科学技術庁からサトラレ対策委員会へ出向してきた官僚。保護対策の現場責任者。後にサトラレに対する告知を検討することとなる。
二ノ宮一家
夫は警備主任で小松の大学の先輩に当たる。かつては小松に恋心を抱いていた。堅物で不器用で、感覚がどこかズレている。妻の良子も対策委員であり警備担当。国体での優勝経験もある。二人の間に生まれた幸子は、西山光とほぼ同時期に生まれ、光の代役を務めている。
佐伯
仕事中は黒縁メガネで地味な格好をしているが、実はスタイル抜群の美女。大槻翔が沢田美紀に向ける性意識を自分に変えさせて(成就しない恋)、沢田美紀を守る。本来、対策委員は出来るだけ目立たないことを義務づけられているが、彼女は本当に必要でないときにも、警備対象者に色目を使うことがあり、対策委員の中では一癖ある人物といえる。
岩田忍〈25歳〉
岩田治郎の息子で父の私設秘書兼警備主任。サトラレでないがIQ180の天才であり、大学時代はラグビー部の主将として日本一になったこともある。大場は自分の後釜に指名しようと考えている。核融合実験で植物状態になり、父・治郎の「サトラレと人間は相容れない」理論のきっかけとなる。
サトラレの関係者
山田一郎〈46歳→59歳〉
脳神経外科の権威でサトラレの研究をしているが、同時に嫌悪感を抱いている。「サトラレは人間ではない」
[3]が持論で、サトラレをモルモットのように扱い、研究用の死体を手に入れるため何度もサトラレを殺害しようとした(木村浩を殺そうとしたり、白木重文に10倍精神安定剤を飲ませようとしたり、里見健一に向精神薬を飲ませようとした)。星野が事故でサトラレの特性を失ったことから、サトラレを常人にする手術を立案する。研究者のみならず、外科医としても優秀。後に里見に命を救われ、サトラレにも愛すべき部分があるとして、星野と共にサトラレの未来を模索するようになる。
宮本直己〈年齢不明〉
将棋の名人。片桐りんの引退戦の相手を務めた事をきっかけに、付合うようになり、りん24歳の時に結婚。心中を見抜くなど卓越した洞察力は盤上以外でも発揮する。結婚8年だが子どもはいない。
片桐父
片桐りんの父。道場主。下の名前は不明。白木重文の中学時代の同級生で、白木を茶化さなかった数少ない人物。娘の恋愛問題が持ち上がると、体重を大幅に減らしてしまうほど悩む。幼少の時に、山火事にあう。
片桐清子〈81歳〉
片桐りんの父方の祖母。道場主。実は50年以上、子や孫にも隠し続けた秘密がある(山火事で片桐父をかばい後頭下部にケロイド火傷を負う)。
光夫
木村浩の同級生。ガキ大将体質の光夫とシニカルな浩はよく衝突したが、その内、最高の遊び仲間となる。浩が島へ行った後も、電話で連絡を取り合い、neoでもつきあいが続いている。
フィン
1990年、偽造パスポートを利用して密入国しようとしていたが遭難し、白木(当時34歳)が住む島に漂着した異国の少女。当初は言葉が通じなかったが、彼女が明晰な頭脳の持ち主であったことや、思念波を介して会話の内容を理解出来たこともあり、短期間で日本語を習得した。後に白木の伝手で、ある名家に養女として迎えられる。
川原美咲〈11歳→12歳→28歳〉
木村浩の初恋の相手で一歳年上。白木の島に近い港町に住んでいる。心臓が弱く、すぐに息切れをする。父を早くに亡くし、母は男と家を出たため、飲んだくれの祖父と二人暮らし。サトラレneoでは「森川みさき」という名義で小説家をしている。作家への登竜門的な芦田川賞を受賞。月に一度、どんなに忙しくても必ずデートをし、その際は思ったことを率直に言葉にするよう心がけている。(初登場話では河原美咲となっている。)
東上
“サトラレの町”で生まれ育った“サトレズ”の青年。実際にサトラレと接触する機会のある人が圧倒的に少ない上、自己申告以外ではサトレズの発見は難しい。そのためサトラレ対策委員会は東上を特別国家公務員として雇用し、実験に参加させ続けている。2重勾配の錯覚を見抜くなど観察眼が優れ、サトラレの思念に引き込まれないため、トラブルを解決することもある。
大場順一〈41歳→42歳→61歳〉
M県知事。政治の世界から遠ざけられようとしていた岩田治郎を県職員として受け入れる。嘘のつけない岩田を利用して自らの人気取りに利用する野心家。汚職事件で窮地に追いやられるも、サトラレneoでは目論み通り内閣総理大臣となり、核融合発電で世界をリードしようとする。
立花雄介
サトラレを主な取材対象とする記者。サトラレ保護法のため、書いた記事が掲載されることは少ないが、作中では二度大きなスクープ(大場順一の賄賂汚職事件・西山光の存在発見)を発表している。
サトラレ対策委員会

先天性R型脳梁変性症患者(通称サトラレ)の保護並びに保全および国益の能率的な接収を目的とする日本政府の架空の独立機関。

命令系統は内閣総理大臣直属。普段は官房長官の直轄下に置かれる。職員は政府の保護専門特別職。委員長は特命対策担当閣僚一名。委員は科学者、医学者、有識者、閣僚、政治家、軍関係者から構成。通常国益に能率的に利用する為、国家機関の職員として常勤させるよう対象者に対して折衝を持ちかける。委員会の執行組織として事務総局が設置されている。さらに、自衛隊は当委員会に協力する役目を負う。
予算

国家予算として税金から賄う。しかし、超法規的措置により、他の国家機関から独立した特別予算枠による国家特命任務活動予算手続きを通過した上での資金でなければならない。
組織

委員長(閣僚)

各委員

有識者審理会

事務総局

保護防護局

保護警護局

保護支援局

社会援護局

サトラレ情報局


権限

先天性R型脳梁変性症患者(以下・対象者)を保護する上では、当委員会ならびにその執行組織は、通常の法規を逸脱する超法規的措置を独断で発動することが出来る。

保護対象者の健全なる警護任務の遂行を執行する上でその必要があると認められる場合は
自衛隊および警察の協力出動を要請することが出来る。

国益の円滑なる接収の為に、保護対象者への情報工作をする権限を有す。

国益の円滑なる接収の為に、保護対象者の進路を当委員会で決定する権限を有す。

国益の円滑なる接収の為に、各国家機関、各自治体、各民間企業に対象者雇用受け入れを要請し、半ば強制的に承諾させる権限を有す。

先天性R型脳梁変性症患者保護法


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:121 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef