サッカー
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FIFAには2016年5月13日時点で全世界211の国と地域[注釈 9]のサッカー協会が加盟しており[44]、この他にもFIFA未加盟のサッカー協会が複数存在する(NF-Board参照)。

競技人口、すなわちFIFA加盟の各国サッカー協会に登録料を支払い登録している選手の合計は、2006年時点で2億6500万人以上で、競技人口に審判や競技役員も合わせたサッカー競技活動従事者は2億7千万人以上である[45][注釈 10]
種類

「11人集めてチームを作り、グラウンドの上でプレーする」と言う制約を除けば、現代のサッカーは以下のような形態でも行われている。

ストリートサッカー(en:Street football


フットサル

ビーチサッカー

これらについては上記各項目を参照。このうち、フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されている。

ソサイチや4v4などより少人数や短時間で行うなど簡略化した競技も考案されている[47]

20世紀中頃まで競技者は男性が中心であったが、近年では女性の競技も認知され、また他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。
女子サッカー詳細は「女子サッカー」および「世界の女子サッカー」を参照女子サッカーの試合

20世紀初めまでサッカーは「男のスポーツ」と見られていた。女性が男性のように髪を乱してスポーツをすることははしたない行為であり、殊にサッカーは太股を露にする動作が淫らであるといった認識がされていた。ただ実際には女性による競技もごくわずかながら行われていた。第一次世界大戦において女性も総力戦体制に動員されるが、これを受けて戦後は女性の地位が向上し、婦人参政権の確立などの権利拡大が図られた。平行して女性がスポーツをすることも認められるようになり、1920年代には女子サッカーは一つのピークを迎えた。

しかし様々な理由で女子サッカーは不当な扱いを受け続け、試合のみならず練習会場すらままならない状況が続いた。その後、1970年代ごろから女性にも競技機会が開放されると、アメリカや北欧を中心に女子サッカーは発展。1991年にはFIFA女子ワールドカップが開始され、1996年アトランタオリンピックからオリンピックの正式種目に採用されるなど(1996年アトランタオリンピックのサッカー競技も参照)、少しずつ市民権を得てきている。しかし競技のレベルや人気においては男性から程遠い状態にあり、女子代表選手が男子高校生に負けるなど厳しい立ち位置にいる。
障害者サッカー

20世紀末から、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが広く行われ、パラリンピックスペシャルオリンピックスなどの大会に採用されている。

サッカーの名称対象大会
電動車椅子サッカー肢体障害者電動車椅子サッカーワールドカップ
視覚障害者サッカー(ブラインドサッカー)視覚障害者パラリンピック
ろう者サッカー(デフサッカー)聴覚障害者デフリンピック[48]
知的障害者サッカー知的障害者スペシャルオリンピックス
世界選手権
脳性麻痺7人制サッカー(CPサッカー)脳性麻痺者パラリンピック
アンプティサッカー肢体障害者アンプティサッカーワールドカップ

日本ではFIFAワールドカップ開催後の2002年8月に「2002 INAS-FIDサッカー世界選手権大会」が国際知的障害者スポーツ連盟と日本サッカー協会により東京、神奈川で開催された。
ルール

サッカーのルールは全17条の項目であるサッカー競技規則とこれ以外の国際サッカー評議会 (IFAB) の通達やガイドライン等によって構成されている。日本では、日本サッカー協会が英語版を毎年改正部分を含めて日本語に翻訳、表現を見直しながら出版している[49][注釈 11]

Laws of the Game 23/24 (サッカー競技規則2023/24) (Web版)(JFA)

IFABが毎年2月末頃(2月か3月)に開催する年次総会(AGM)において、ルール改正を討議し、出席者の3/4以上の賛成を得た場合(IFAB構成メンバー:FIFA4票、英本土4協会各1票計8票中6票以上)、ルールが改正される[注釈 12]。「新競技規則(新ルール)」は5月末までにFIFAからFIFA加盟各国のサッカー協会に通達され、6月1日から全世界で施行される(国際試合は6月1日から有効。ただし、6月1日までにその年のシーズンが終了していない大陸連盟及び加盟協会は、その施行を次のシーズン開始まで延期できる。日本では例年6月1日以降のしかるべき日、遅くとも8月中には施行している[50][51]。6月1日以前に、シーズンを開始する場合は、IFABの改正に関する通達の直後に施行することができる[52])。

このように、毎年サッカーのルールは細かく変更されている。そのため、審判は毎年、更新講習会を受ける必要があり、未受講の場合、審判資格を失効する。近年、IFAB年次総会で結論が出なかった内容などについては、6月か7月のIFAB特別会議を経て、その他の指示や方向性(通達)として改めて伝えられるようになった。したがって、以下のルールも変更あるいは削除(ルールおよび用語自体が無くなっている)されている場合がある。例えば、キーパーチャージ(ゴールエリア内のキーパーへのチャージを禁ずる)の反則は、1997年のルール改正で削除され現在は存在しない。
フィールド (第1条)フィールド

大きさ : 縦105メートル×横68メートル(国際大会)

ライン : 12センチメートルを越えてはならない

ゴールの大きさ : 7.32×2.44メートル(内側寸法)、柱12cmを越えてはならない

コーナーフラッグ : 高さ1.5メートル以上

センターサークル : ゲームの開始時(キックオフ)、また、得点が入ったとき、ここの中心(センターマーク)からプレイが始められる。相手側の選手がこのエリアにいるときは、キックオフすることができない。

タッチライン : フィールドの長辺(側方)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手の相手方のチームにスローインが与えられる。

ゴールライン : フィールドの短辺(ゴールの接する辺)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手が攻撃側の場合はゴールキック、守備側の場合はコーナーキックになる。

ペナルティーエリア : このエリア内では、守備側のゴールキーパーがボールを手で扱える。また、守備側が直接フリーキック(FK)にあたる反則をした場合には、攻撃側にペナルティーキック(PK) が与えられる。

コーナーアーク : コーナーフラッグから描く、半径1メートルの4分の1の円

ペナルティーマーク : ゴールから11メートルの点で、ペナルティーキックの時にボールを置く地点。
参照:サッカーのフィールド



ボール (第2条)サッカーボール

大きさ : 外周は68センチメートル以上70センチメートル以下

重さ : 410グラム以上450グラム以下(試合開始時)

空気圧 : 0.6-1.1気圧
参照:サッカーボール



出場人数 (第3条)

11人以下。ただし、そのうち1人は必ずゴールキーパーであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。また、試合中に7人未満になった場合は、国際サッカー評議会としては一方のチームが7人未満となった場合、試合中止すべきと考えるが、実際の判断は加盟協会の裁量に任せる(試合続行可能な1チームの競技者最少人数を加盟協会が決定してよい)。

FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。(
1994 FIFAワールドカップ以降)

国際Aマッチの親善試合では最大6人まで交代可能(たとえ対戦する両チームの合意があっても、7名以上交代させた場合は、国際Aマッチ認定を取り消し、その試合の記録は国際Aマッチとしては全て無効になる)。それ以外の試合であれば対戦者同士の合意と試合前の主審への通知があれば、最大交代人数をさらに増やすことができる。試合前に主審に通知されなかった場合、または合意出来なかった場合は、最大6人交代可能。

2018 FIFAワールドカップからは延長戦に限り4人目の交代が認められ、その他の主要国際大会でも導入された[53]

交代枠の人数の推移についてはサッカー競技規則#規則の発展を参照


用具(第4条)

袖のあるシャツ

ショーツ

ソックス

スパイク

脛当て(シンガード、
レガース

ゴールキーパーは、トラックスーツのパンツをはくことができる。


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