サッカーは、210を越える国と地域で、多くの選手達によってプレーされている。4年に1回開催されるFIFAワールドカップのテレビ視聴者数は全世界で通算310億人を超えており[3]、世界で最も人気のあるスポーツ[4]である。スポーツ文化としてのサッカーについては「サッカー文化」を参照 1チームは11人。2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ(腕、手を使ってはいけない)、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへ運び、相手ゴールにボールが入ると、自チームの得点が1点加算される。試合は制限時間のホイッスルによって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが、勝ちとなる。足を使うことが基本であるが、手と腕以外の部分であれば使っても問題ない。例えば、腿、胸、頭、肩、膝などが挙げられる。手や腕でボールを故意に扱った場合は反則となる。各チームには1人だけ、ゴールキーパーというゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許される。 言語別の名称言語呼称発音
概要
名称
フットボールとサッカー
英語football[?f?tb??l] ( 音声ファイル
米語soccer米語発音: [?s?k?r] サーカー
英語発音: [?s?k?(r)] ソカ
フランス語football[futbol] ( 音声ファイル
スペイン語futbol[fudβ?ol] フッ(トゥ)ボル
ポルトガル語futebolポルトガル:[fut??b??] フーチボウ(ル)
ブラジル:[fut?i?b?w~fute?b?w] フーチボウ
日本語サッカー、蹴球
韓国・朝鮮語??(蹴球)[t???uk?k?u] チュック
中国語足球.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: zuqiu 音声 ズウチョウ
ロシア語Футбол[f?d?bol] ( 音声ファイル) フッボル
イタリア語calcio[?kalt?o] ( 音声ファイル) カ(ー)ルチョ
ドイツ語Fusball[?fu?s?bal] ( 音声ファイル) フースバル
オランダ語voetbal[?vudb?l] ( 音声ファイル) フトバル
フィンランド語jalkapallo
アラビア語??? ?????kurat al-qadam
発祥の地であるイギリスでは、正式にはアソシエーション・フットボール(association football)、通例フットボール(football)が使用される[5]。
「サッカー」と言う呼称は、他のフットボールと区別する必要がある場合に用いられやすい。アメリカ、オーストラリアではラグビーフットボール、アメリカンフットボールとの混同を避けるため、サッカー (soccer) を使用する[注釈 2]。
soccerという名称は、「アソシエーション式フットボール」(Association Football) が転化した物であり、associationの短縮形socに接尾辞cerをつけてできたとされる[1][6]。これはイングランドのオックスフォード大学で19世紀後半に流行った、語尾に接尾辞「 -er 」をつけるという通称のつけ方に由来する。このOxford "-er"スラングには、ラグビーフットボールを指すラガー (rugger)、サッカー協会の名前でもあったフッター(footer)などもある[7]。当初、association の略式表記 Assoc. が登場し、そこからさらに語頭の二文字が省略されて1889年に初期の形である socca という表記の記録があり、1891年に socker 、1895年に soccer の記録がある[8][1]。当初は assoccer と綴られていたともいう[9]。
協会名称に「soccer」に当たる語を使用しているのはFIFA加盟国ではアメリカ、カナダ、米領ヴァージンの3ヶ国・地域のみ[注釈 3]で、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本サッカー協会」であるが、英語表記では Japan Football Associationとしている)[10]。
日本では、フットボール、ア式蹴球、蹴球などと呼ばれてきたが、ラグビーフットボール、アメリカンフットボールと区別し、呼称をはっきりさせるために1960年頃からサッカーと呼ぶようになった[6]。従来の日本蹴球協会は1974年に日本サッカー協会に改称した[6]。
国際サッカー連盟に加盟する国の約9割は「フットボール(football)」を自国の言語に訳した単語を使っており、「サッカー(soccer)」と呼称する国は少ない[11]。
世界的に英語: football が外来語となり広く用いられている。フランス語: footballを筆頭にして、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などのロマンス語の系統に典型である。またスラブ語派のロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、セルビア語、ブルガリア語ではキリル文字による表記も同一でФутболを用いる。これをラテン文字で表記するとfutbolになり、スペイン語のものと同一である。
とはいえ、イギリスでも、第二次世界大戦の頃には、「サッカー」は、「フットボール」と同じくらい一般的に使用されており、1959年のデイリー・ミラー紙でも「サッカー」は使われていた[9]。1966年ワールドカップで初優勝したイングランド代表キャプテンのボビー・ムーアが編集した雑誌は『ザ・ブック・オブ・サッカー』、マンチェスター・ユナイテッドFCの監督マット・バスビーの1974年の自伝のタイトルは『サッカー・アット・ザ・トップ』だった[12][9]。1970年代の玩具「スビューテオ・テーブル・サッカー」のパッケージのどこにも「フットボール」という言葉はなく、1970年代にサッカー番組の「マッチ・オブ・ザ・デイ」でもジミー・ヒルとデビッド・コールマンが組んでいたバンド名は「サッカー」だった[9]。