サタン
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それでは、その国はどうして立ち行けよう。 ? マタイによる福音書12章26節(口語訳)マタイによる福音書(口語訳)16章21節から23節では、サタンは「イエスの邪魔をする者」を意味する事が分かる。この時は「神のことを思わないで、人のことを思っている」として、ペテロがイエスから「サタンよ、引きさがれ。」と言われた。この時から、イエス・キリストは、自分が必ずエルサレムに行き、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえるべきことを、弟子たちに示しはじめられた。すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめ、「主よ、とんでもないことです。そんなことがあるはずはございません」と言った。イエスは振り向いて、ペテロに言われた、「サタンよ、引きさがれ。わたしの邪魔をする者だ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている」。 ? マタイによる福音書16章21節から23節(口語訳)
ルカによる福音書
ルカによる福音書の(口語訳)10章18節によると、サタンは過去に天から「電光」のように落ちるのをキリストによって目撃された。ルカによる福音書の(口語訳)13章16節では、サタンは一人の女性を18年間も縛っていたと書いてある。ルカによる福音書の(口語訳)22章3節では、十二使徒の一人であるイスカリオテのユダにサタンが入り、イエスを裏切るように仕向けた。
ヨハネによる福音書
ヨハネによる福音書の(口語訳)8章42節から44節では、イエスは当時のユダヤ人たちを「悪魔から出てきた者」と呼び、サタンを父としているという扱いをされた。サタンのことを「初めからの人殺し」「偽り者」「偽りの父」と呼び、サタンのうちには真理が無い事を曝露された[注釈 3][注釈 4][注釈 5][12][注釈 6][注釈 7]。イエスは彼らに言われた、「神があなたがたの父であるならば、あなたがたはわたしを愛するはずである。わたしは神から出た者、また神からきている者であるからだ。わたしは自分からきたのではなく、神からつかわされたのである。どうしてあなたがたは、わたしの話すことがわからないのか。あなたがたが、わたしの言葉を悟ることができないからである。あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている。彼は初めから、人殺しであって、真理に立つ者ではない。彼のうちには真理がないからである。彼が偽りを言うとき、いつも自分の本音をはいているのである。彼は偽り者であり、偽りの父であるからだ。しかし、わたしが真理を語っているので、あなたがたはわたしを信じようとしない。あなたがたのうち、だれがわたしに罪があると責めうるのか。わたしは真理を語っているのに、なぜあなたがたは、わたしを信じないのか。神からきた者は神の言葉に聞き従うが、あなたがたが聞き従わないのは、神からきた者でないからである」。 ? ヨハネによる福音書8章42節から47節(口語訳)
使徒行伝
使徒行伝の(口語訳)5章1節から10節を見ると、アナニヤとその妻サッピラはサタンに心を奪われて聖霊を欺き、夫婦で死に至っている[注釈 8]
コリント人への第二の手紙
コリント人への第二の手紙の(口語訳)11章14節では、サタンも光の天使に擬装すると書いてある。
ペテロの第一の手紙
ペテロの第一の手紙 5:8では、サタンが吠えるライオンのように歩き回って獲物を求めているため、警戒するようにと呼びかけられている。
ヨハネの黙示録
ヨハネの黙示録の(口語訳)12:7から見ていくと、「ミカエルとその使いたち」VS「サタンとその使いたち」の戦いが起きたという記述がある。サタンはミカエルに勝てず、天に居場所が無くなり、使いたちと共に地に投げ落される。サタンは激怒中なため、地と海にとっては災いとなると述べられている。またサタンが「龍」「巨大な龍」「悪魔」「全世界を惑わす年を経たへび」などと呼ばれている事が分かる。ヨハネの黙示録(口語訳)12:17でサタンは「神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。」とあるため、イエス・キリストに従っているとされるキリスト教の信者の敵である事が分かる。ヨハネの黙示録(口語訳)第20章を見ていくと、サタンは千年の間でつながれて底知れぬ所に投げ込まれ、封印される事になっている。その後しばらく解放された後は獣や偽預言者もいるという「火と硫黄との池」に投げ込まれる事になっている。この火の池は第二の死となっている。千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。 ? ヨハネの黙示録20章7節から10節(口語訳)
キリスト教

キリスト教の伝統によると サタンは、元々「ルシファー」という名の、神に仕える御使いであった。彼は多くの天使を率いる十二枚の翼を持った美しい大天使長であったともいわれる。 しかしある時神に敵意を示し、自分に賛同する天使達を集めて、大天使ミカエルの率いる神の軍団との戦いを開始する。戦いは長く続くが最終的に敗北し、ルシファーと天使の三分の一は天から投げ落とされてしまう。

他には以下のような言及が見られる。

地上に来たイエス・キリストを誘惑した(荒野の誘惑[13]

終わりの時に捕らえられる[14]
またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。 ? ヨハネの黙示録20章1節から3節(口語訳)
サタンの子

ジャン・カルヴァンは『キリスト教綱要』第一篇14章18でイエス・キリストが「われ天より閃く雷光のごとくサタンの落ちしを見たり」(ルカ10:18)と使徒たちに教示されたことにより、キリストの王国がおこりたつ場合に、サタンとその力がたおれることを確証したのであり、イエス・キリストは死んでサタンを征服したため、サタンはクリスチャンの魂を支配することはできないが、サタンはキリストによって追い出されるまではこの世を占有しており、クリスチャンが神の子として認められるのに対し、不敬虔な者、ノンクリスチャンは堕落して帯びるにいたったサタンの像によって悪魔の子、サタンの子とみなされると述べている[15]


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