太平洋戦争による物資不足により、砂糖の供給が停止したことや企業整備令が施行されたことなどを受けて、1944年(昭和19年)に同社は廃業した[3][4]。終戦後、同社の番頭格だった横倉信之助が豊島区池袋にて佐久間製菓を興し、一方で山田の三男が渋谷区恵比寿にてサクマ製菓を興した。この2社が裁判で争った結果、佐久間製菓が「サクマ式ドロップス」の商標を使うことが認められ、サクマ製菓はその社名を名乗ることが認められた。なお、「サクマ式ドロップス」の商標(日本第92242号)は、後に佐久間製菓・サクマ製菓両者が共同所有する形を取っている[4]。
原材料価格の高騰や新型コロナウイルス感染症などの影響により、サクマ式ドロップスを販売する佐久間製菓は、2023年1月20日に廃業することを発表した[5]。 ここでは、サクマ式ドロップスと同じ缶入りの商品について扱う。 スタジオジブリによるアニメ映画『火垂るの墓』(1988年公開、高畑勲監督)の小道具として使われた[6]。これにより、サクマ式ドロップスが再注目される事となり、アニメファンの要望に応える形で、映画に登場したデザインを再現したサクマ式ドロップス復刻版が佐久間製菓株式会社より発売された。缶には当時のままに創業明治四十一年と記され、裏面には『火垂るの墓』のキャラクターである節子のイラストが加えられている。 2008年には実写映画版『火垂るの墓』の公開、およびサクマ式ドロップス誕生100周年を記念して、戦時中のデザインを再現した復刻版が佐久間製菓株式会社より発売された。
サクマ式ドロップス(Sakuma's Drops)
池袋の「佐久間製菓」から販売されていた。容器には赤色の缶などが使われており、マークには菱形にヨットの絵が描かれている。
サクマドロップス(Sakuma Drops)
恵比寿の「サクマ製菓」(後に目黒区へ移転)から発売されている。容器には緑色の缶などが使われており、マークには王冠とヨットの絵、「サクマ製菓」「しぶや」の文字が描かれている。
味
サクマ式ドロップス
イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、ブドウ、チョコ
サクマドロップス
イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、スモモ、メロン
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『火垂るの墓』復刻版
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お菓子なパズル サクマドロップス - ハナヤマから発売。パッケージを模したパズル。
脚注^ 串間努『ザ・おかし』扶桑社、1996年、ISBN 978-4594019037、87-94頁より。
⇒「サクマ式ドロップスの歴史」佐久間製菓株式会社、「昭和10年10月29日の新聞広告」より。
ただし、綱島理友『お菓子帖』朝日新聞社、1995年、ISBN 978-4022610836、21-27頁では「サクマ製菓」と表記されている。
^ 串間努『ザ・おかし』87-94頁、綱島理友『お菓子帖』21-27頁より。
^ a b “サクマ製菓 廃業する佐久間製菓と混同する人多く公式ツイッターで説明「営業や生産は従来通り」
^ a b “廃業で姿消す「サクマ式ドロップス」が復活するかもしれない理由
^ “赤色の缶の「サクマ式ドロップス」で知られる佐久間製菓(株)が廃業へ、原材料高騰が影響”. 東京商工リサーチ (2022年11月9日). 2022年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。