サクソフォン
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プロのサクソフォーン四重奏団の中には、ジェームズ・フェイ(英語版)のアルトカルテット[25](4本のアルト)のように、非標準的な楽器編成を取り入れたものもある。

サックスを知るフランスの作曲家を中心に、SATB(英語版)器楽編成法のための19世紀にさかのぼるクラシックの作曲と編曲のレパートリーがある。しかし、サクソフォーンのための室内楽作品の大部分は、1928年にマルセル・ミュールによって開始された近代クラシックサクソフォーンの時代のものである。シグルート・ラッシャーは、1931年からオーケストラ作品においてソリストとして活躍し、現代クラシックサクソフォーンのレパートリーの発展にも大きく貢献した。ミュール四重奏団は、そのメンバーが示した技術水準の高さと、近代四重奏レパートリーの発展に中心的な役割を果たしたことから、四重奏の原型であると考えられている。しかし、ミュールのアンサンブルよりも前にも、組織された四重奏団は存在した。その代表的な例は、1873年から1893年にかけてパトリック・ギルモアの第22連隊楽団の一部だったエドワード・A・ルフェーブル(1834年 - 1911年)が率いた四重奏団である[21]

20世紀と21世紀には、サクソフォーンの交響楽団での人気が高まった。また、オペラや合唱などのジャンルでも使用されてきた。多くのミュージカルの楽譜には、サクソフォーンのパートが含まれており、時には他の木管楽器や金管楽器と持ち替えることもある。
サクソフォーンの楽曲

創作主題による幻想曲(1860年) - ジュール・ドゥメルスマン
(英語版)

コラールと変奏 作品55(1903年) - ヴァンサン・ダンディ

アルトサクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲(1901年 - 1911年、未完) - クロード・ドビュッシー作曲/ジャン・ロジェ=デュカス編曲(1919年)

伝説 作品66(1918年) - フローラン・シュミット

2つのアルトサクソフォンのためのコンチェルトシュトゥック(1933年) - パウル・ヒンデミット

サクソフォーン協奏曲(1934年) - ラーシュ=エリク・ラーション

アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲 変ホ長調(1934年) - アレクサンドル・グラズノフ

アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲(1935年) - ジャック・イベール

アルトサクソフォーンのためのアリア(1936年) - ウジェーヌ・ボザ

アルトサクソフォーンのピアノのためのソナタ(1937年) - ベルンハルト・ハイデン

アルトサクソフォーンのピアノのための《スカラムーシュ》Scaramouche (1937年) - ダリウス・ミヨー

アルトサクソフォーンのための小協奏曲(1938年) - ウジェーヌ・ボザ

アルトサクソフォーンのためのバラード(1938年) - アンリ・トマジ

アルトサクソフォーンのピアノのためのソナタ 作品19(1939年) - ポール・クレストン

アルトサクソフォーンのピアノのためのソナタ(1943年) - パウル・ヒンデミット

アルトサクソフォーンと管弦楽(または吹奏楽)のための協奏曲 作品26(1944年) - ポール・クレストン

アルトサクソフォーンとピアノのためのソナチネ(1948年) - クロード・パスカル

アルトサクソフォーンと管弦楽のための協奏曲(1948年) - インゴルフ・ダール

サクソフォーン、3本のホルン、弦楽器のための幻想曲(英語版)(1948年) - エイトル・ヴィラ=ロボス

アルトサクソフォーンと管弦楽のための協奏曲(1949年) - アンリ・トマジ

プロヴァンスの風景(英語版)(1955年) - ポール・モーリス

アルトサクソフォーンとピアノのための『プレリュード、カデンツとフィナーレ』(1956年) - アルフレッド・デザンクロ

サクソフォーン協奏曲(1958年) - エルランド・フォン・コック

アルトサクソフォーンと管弦楽のための協奏曲(1959年) - ピエール・マックス・デュボワ

Concerto per sei e tre for a changing solo instrument (clarinet, saxophone, violin, cello, percussion and piano) and 3 orchestras(1960年) - ボグスワフ・シェッフェル

アルトサクソフォーンと管弦楽のためのエレジーとロンド Elegie et rondeau pour saxophone alto et orchestre(1961年) - カレル・フサ

サクソフォーン・ソロのためのソナタ(1967年) - ジャニーヌ・リュエフ

アルトサクソフォーンのためのソナタ(1970年) - エディソン・デニソフ

アルトサクソフォーンとピアノのためのソナタ 作品29(1970年) - ロバート・ムチンスキー(英語版)

エアI(1980年) - 北爪道夫

セクエンツァIXb(1981年) - ルチアーノ・ベリオ作曲/編曲(アルトサックス)

アルトサクソフォーンと吹奏楽のための幻想的協奏曲(1983年) - 伊藤康英

アルトサクソフォンと管弦楽のための協奏曲 作品50(1987年) - ニコライ・カプースチン


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