サウジアラビア
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サウジアラビア教育省は、2013年5月、一部私立校で女子の体育の授業を認めると発表した[67]2012年ロンドンオリンピックに、初めて女性選手を送るなど、近年、僅かながらではあるが女子のスポーツへの門戸が徐々に開かれている[68]
スポーツ詳細は「サウジアラビアのスポーツ」を参照2018年ロシアW杯開幕戦でのサウジアラビア代表2005年にアジア年間最優秀選手賞を受賞したアル・モンタシャリ
サッカー詳細は「サウジアラビアのサッカー(英語版)」を参照

サウジアラビア国内でも他の中東諸国同様に、サッカーが圧倒的に1番人気のスポーツとなっている[69]。1976年に創設された『サウジ・プロフェッショナルリーグ』は、アジアの中でもレベルの高いリーグとして知られており、近年では、クリスティアーノ・ロナウドネイマールをはじめとした世界的に有名な選手が数多く同国のリーグに移籍している。AFCチャンピオンズリーグにおいては、アル・ヒラルが大会最多4度の優勝を達成している。

サッカーサウジアラビア代表はアジア地域における強豪として知られており、AFCアジアカップでは3度の優勝を誇る。FIFAワールドカップには1994年大会で初出場して以降、完全に常連として定着しており6回の出場を果たしている[70]。さらにキング・ファハド・カップ(現:コンフェデレーションズカップ)では、1992年大会で準優勝に輝いている。

また、過去には女性がスタジアムでサッカー観戦する事が禁止されていたが、2018年以降はアクリル板で区切るなどの条件付きで解禁されている[71]。さらに2021年にはサッカーサウジアラビア女子代表(英語版)が新設され、2022年2月20日に初めてサッカーセーシェル女子代表(英語版)との国際試合が行われた。
クリケット詳細は「サウジアラビアのクリケット(英語版)」を参照

クリケットはサッカーに次いで、サウジアラビア国内で2番目に人気のスポーツである[72][73]国内競技連盟であるサウジアラビアクリケット連盟 (SACF) の本部はリヤドに所在しており、クリケットの試合を管理するためにスポーツ省に登録されている唯一の法人である[74]。2003年に国際クリケット評議会に加盟し、2016年に準会員に昇格した[74]。クリケットが圧倒的に人気のある地域である南アジア出身の外国人労働者が、同国の人口を部分的に占めていることもクリケット人気の要因の一つである。国内には100以上のクリケット場があり、370の登録されたクリケットクラブがある[74]
その他の競技「オリンピックのサウジアラビア選手団」も参照

バスケットボールは、サウジアラビアで人気のスポーツの一つある。バスケットボール・サウジ・プレミアリーグ(英語版)には、FIBA男子アジアカップ(旧:FIBAアジア選手権)に出場する選手も所属しており、マクムード・アブドゥル=ラウーフのようにNBAでプレーした選手も所属するようになっている。他方で、2021年よりF1世界選手権サウジアラビアGPジッダ市街地コース)なども開催されている。
文化詳細は「サウジアラビアの文化(英語版)」を参照
大衆文化

1965年からテレビ放送が始まったが、宗教指導者がテレビに対して否定的見解を示しているため、現在でもアパートなどでテレビ不可を入居条件に明記している所がある。娯楽番組の視聴には衛星放送が広く利用されており、同じアラビア語圏の番組が衛星放送を利用して視聴されている。近年では国営放送でも日本のアニメを放送するなど非常に軟化した態度を示すようになったが、これに反発した宗教指導者が2001年にポケモン禁止令を出した[75]。しかし、数年後に事件が鎮火すると再び放送されており、ポケモン禁止直後にデジモンアドベンチャーが放送されるなど放送業界は柔軟な態度を示している。近年ではインターネットによる視聴も多いが、違法にアップロードされた海賊版も多い[76]

派手なライフスタイルで知られる米国人のパリス・ヒルトンがサウジアラビアなどの中東でのみファッションブランドを展開し、その店舗はイスラム教の聖地メッカにも進出しているという事実があり、一般の欧米人よりも派手で身体の露出の大きい衣服を売り物にしたファッションブランドが女性に人気という側面がある。創作においてもイスラム教の戒律に配慮した表現が求められるが、美少女フィギュアについては水着の着せ替えパーツは不可だが膝上スカートは可など独特の基準が存在する[76]。近年ではムハンマド・ビン・ナーイフが推進する経済政策の一環として娯楽への制限が緩和されつつある[77]。また、ムハンマド・ビン・サルマーンは石油に代わる産業としてエンターテインメント産業を育成するため、自身の財団傘下のアニメ制作会社と日本の共同制作の劇場作品を手がけるなどしている[76]。また、イベントのノウハウを学ぶため、定期的に大規模イベントを開催している[78]
ネット文化

インターネット規制が厳しく、国内から海外のサイトへの接続は厳しく制限されている。国内ではアラビア語の出会い系サイトやSNSなどが運営されている。家族以外の男女は会話をすることすら禁止されているが、親族男性の代理人がメールや書き込みを行っているという設定で女性が直接書き込んでいたりして、脱法行為的にネット上での男女交際が行われることも多い。
出版

厳重な報道管制と言論統制が敷かれており、当局が許可した書籍でなければ販売することが出来ない。特に王族に関する批判的な書籍は検閲で発売を禁じられ、世界の長者番付が掲載されアブドゥッラー現国王の資産が公開されたビジネス誌『フォーブス』は国内発禁となるなど不敬規定がある。内政に関する外国マスメディアの取材も大幅に制限され、日本ではNHKクローズアップ現代』が2006年12月にようやく許された程度である[79]

しかし、2007年にはサウジアラビアの女性を主人公にした小説「リヤドの女たち」の発禁処分が解かれ、ベストセラーになるなど少しずつ自由化してきている。厳しい検閲が実施されているが、出版の抜け道としてメールマガジンがある。メールの送信は出版とはみなされていないため、紙に印刷されないメールマガジンによる発行は合法とされている。リヤドの女たちも元はメールマガジンで発行されていた小説だった。

出版物に関する著作権は著作権審議委員会によって管理されており、カーディ裁判は著作権問題による訴えを扱わないため、著作権侵害があった場合は民事訴訟などではなく委員会に申し立てることになっている。ただし、申し立てが出来るのは検閲による許可を受けている出版物のみで、日本や欧米のように無条件に著作物に著作権があるわけではない。
食文化「サウジアラビア料理」を参照.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}


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