サインシステムのデザインの要素には、サインの大きさや形状、文字の書体(フォント)、文字の大きさ、ピクトグラム、色彩、素材などがある[1]。 国際的には国際標準化機構(ISO)による案内用図記号(グラフィカルシンボル)の標準化が行われており「ISO 7001 案内用図記号」に定められている[8]。 日本では2002年3月、JIS規格に「JIS Z 8210 案内用図記号」が定められた[8]。 東日本旅客鉄道(JR東日本)は、日本で一番大きな規模の鉄道会社であり、無数の駅を抱えている。サインシステムを大規模に導入しており、現在ではJR東日本のほぼすべての営業区域で基本的には同じサインが見られるようになっている。 1990年に初めて体系的なサインマニュアルが制定された後、いろいろな過程をたどって現在のものになっており、最近では2007年に大きく改訂されている。徐々に新しいサインが導入されているが、現在は各世代のサインが入り混じっている。
デザインの要素
ピクトグラム
ピクトグラムは抽象化、単純化された絵文字等で表現される視覚言語の一つで、文字と同じく理解には学習または慣れが必要であり、図記号の普及度により情報伝達に差が生じる[1]。案内用の図記号は日本では絵文字、絵表示、マーク、アイコンなどと呼ばれることもある[8]。欧米ではピクトグラムのほか、アイソタイプ、ピクトグラフ、サイン、シンボルなどと呼ばれる[8]。
フォント
かつてはゴシック4550のようにサイン用の専用フォントが設計されることもあったが、現在では新ゴなど一般的なフォントが利用されることが多い。
ISOの案内用図記号
JISの案内用図記号
東日本旅客鉄道での例ピクトグラムやカラフルな色遣い、大きな番線表示などが工夫されているJR東日本が設置する最新のサイン。(JR東日本・JR東海東京駅、2009年8月)
国鉄時代のサイン
日本国有鉄道では、鉄道掲示基準規程
新宿駅のサイン
JR東日本の独自のサインシステム導入は、1989年の新宿駅サイン計画から始まる。1988年から1989年にかけて、デザイン事務所GKグラフィックス