サイレント映画
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

誤った速度で映写されるなどの技術的エラー(サイレント映画標準の16fpsで撮影[注 1]されているにもかかわらず24fpsで映写される等)や、オリジナルプリントの消失による質の低いデューププリントやフィルム断片しか現存していないなどの保存状態の悪さに由来する誤解である[6]

1927年(昭和2年)に世界初の長編商業トーキーとされる『ジャズ・シンガー』が出現するまでは、ほとんどがサイレント映画であった。音声がないという制約から様々な映画的テクニックが開発され、それは現代の映画にも引き継がれている。登場人物のせりふは字幕を挿入することで表現したが、俳優の演技は大袈裟なものにならざるを得なかった。

上映に際してはオーケストラバンドによる音楽伴奏が付くことが多かった。日本では、上映中の映画の進行に合わせて、その内容を解説する活動弁士(活弁士)が活躍し、徳川夢声のような人気弁士も現れた。

トーキーが実用化されてからは、サイレント映画に音楽のサウンドトラックを付加したものが上映され、これをサウンド版という。トーキー以後の時代にも、サイレント映画(多くは厳密にはサウンド版)として製作された作品も存在する。ジャック・タチメル・ブルックスアキ・カウリスマキらが、「その後のサイレント映画」を監督した映画作家である。
おもなサイレント映画「Category:サイレント映画」も参照
外国映画

月世界旅行(1902年、フランス、ジョルジュ・メリエス監督)

大列車強盗(1903年、アメリカ、エドウィン・S・ポーター監督)

アントニーとクレオパトラ(1913年、イタリア、エンリコ・ガッツォーニ監督)

カビリア(1914年、イタリア、ジョヴァンニ・ペストローネ(イタリア語版)監督)

レ・ヴァンピール 吸血ギャング団(1915年、フランス、ルイ・フイヤード監督)

國民の創生(1915年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)

チート(1915年、アメリカ、セシル・B・デミル監督)

イントレランス(1916年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)

散り行く花(1919年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)

カリガリ博士(1919年、ドイツ、ロベルト・ヴィーネ監督)

東への道(1920年、アメリカ、D・W・グリフィス監督)

霊魂の不滅(1921年、スウェーデン、ヴィクトル・シェストレム監督・主演)

キッド(1921年、アメリカ、チャールズ・チャップリン監督・主演)

愚なる妻(英語版)(1922年、アメリカ、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督)

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年、ドイツ、F・W・ムルナウ監督)

ドクトル・マブゼ(1922年、ドイツ、フリッツ・ラング監督)

鉄路の白薔薇(フランス語版)(1923年、フランス、アベル・ガンス監督)

ロイドの要心無用(1923年、アメリカ、フレッド・ニューメイヤー&サム・テイラー(英語版)監督)

幌馬車(1923年、アメリカ、ジェームズ・クルーズ(英語版)監督)

十誡(1923年、アメリカ、セシル・B・デミル監督)

アイアン・ホース(1924年、アメリカ、ジョン・フォード監督)

幕間(英語版)(1924年、フランス、ルネ・クレール監督)

結婚哲学(1924年、アメリカ、エルンスト・ルビッチ監督)

グリード(1924年、アメリカ、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督)

最後の人(ドイツ語版)(1924年、ドイツ、F・W・ムルナウ監督)

ニーベルンゲン(英語版)(1924年、ドイツ、フリッツ・ラング監督)

バグダッドの盗賊(1924年、アメリカ、ラオール・ウォルシュ監督)

キートンの探偵学入門(1924年、アメリカ、バスター・キートン監督・主演)

黄金狂時代(1925年、アメリカ、チャーリー・チャップリン監督・主演)

オペラの怪人(1925年、アメリカ、ルパート・ジュリアン監督)

ビッグ・パレード(1925年、アメリカ、キング・ヴィダー監督)

戦艦ポチョムキン(1925年、ソ連、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督)

ベン・ハー(1925年、アメリカ、フレッド・ニブロ監督)

喜びなき街(1925年、ドイツ、ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト監督)

(1926年、ソ連、フセヴォロド・プドフキン監督)

肉体と悪魔(1926年、アメリカ、クラレンス・ブラウン監督)

キートンの大列車追跡(1926年、アメリカ、バスター・キートン監督・主演)

ナポレオン(フランス語版)(1927年、フランス、アベル・ガンス監督)

アッシャー家の末裔(1927年、フランス、ジャン・エプスタン監督)

女優ナナ(フランス語版)(1927年、フランス、ジャン・ルノワール監督)

暗黒街(1927年、アメリカ、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)

つばさ(1927年、アメリカ、ウィリアム・A・ウェルマン監督)

第七天国(1927年、アメリカ、フランク・ボーゼイジ監督)

サンライズ(1927年、アメリカ、F・W・ムルナウ監督)

メトロポリス(1927年、ドイツ、フリッツ・ラング監督)

群衆(英語版)(1928年、アメリカ、キング・ヴィダー監督)

(1928年、アメリカ、ヴィクトル・シェストレム監督)

裁かるゝジャンヌ(1928年、フランス、カール・テオドール・ドライヤー監督)

アンダルシアの犬(1928年、フランス、ルイス・ブニュエル監督)

紐育の波止場(英語版)(1928年、アメリカ、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:50 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef