サイヤ人
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その後、一気に戦闘に向いた体形に成長し、以後ほとんど老化しない」と説明している[3]。青年になるまで子供姿の期間が長いという特徴は、少年時代の孫悟空や『超』の頃の孫悟天やトランクスなどに、この特徴が顕著に表れている。

ナメック星でフリーザは悟空に「オレは宇宙空間でも生きられるぞ、だが貴様らサイヤ人はどうかな?」と発言しており、界王は悟空のことを「宇宙空間だ。生き返った瞬間にまた死が待っている」と発言しており、漫画版『超』ではベジータが悟空に「ここから先は宇宙空間だ。俺たちサイヤ人が行ったら死んでしまうぞ」と発言しているが、『ドラゴンボールZ 神と神』において、悟空が成層圏まで飛び出して戦ったことに対して鳥山明は「宇宙人なのでギリギリ息はできるのかな?」と語っている[24]。実際、ある程度の時間であればサイヤ人が宇宙空間で活動している例があり、子供の頃の悟空が月までウサギ団を連れて行ったり、アニメ版ではベジータとナッパが宇宙空間から星を攻撃したり、バーダックが宇宙空間で戦闘を行っていた[注 12]。このほかベジータは悟空との初対決の際、地球を破壊しようとしていた[注 13]。ちなみに、劇場版オリジナルキャラクターのブロリーは新生児ながらも自分と父親を覆うほどのバリアを展開し、宇宙を放浪していた。

限られたサイヤ人は、パワーボールと呼ばれるエネルギー球を空中に射出し、酸素と混合させることで満月時と同じ波長の光線を発する人工満月を作ることができる。これにより衛星を持たない天体においても大猿に変身することが可能となる。原作ではベジータのみが使い、アニメでは劇場版において劇場版オリジナルキャラクターであるターレス、ゲーム版ではベジータ王も使用している。3人とも「はじけて混ざれ!」の言葉と共に人工満月を作り上げる。
地球人との関係と混血

人間型地球人との交配が可能であり、それによって生まれた混血の子供は、純血のサイヤ人よりも潜在的な戦闘力が高い。悟飯に関しては、幼少期から青年期に至るまで主に怒りと自らに迫る危機によって潜在能力を爆発させることが度々あった。ベジータは、ラディッツ戦での孫悟飯の戦闘力を「他のサイヤ人の子に比べ、戦闘力が非常に高い」と評していた。地球には、悟空とベジータしかサイヤ人の血統は存在していない。地球人とのハーフであるトランクスとブラは母親のブルマと同様、紫色の髪、青い目をしており[注 14]、髪も伸びる。同じくハーフの悟飯や悟天、クォーターのパンは父親、母親ともに黒髪のため3人とも黒髪。幼少期の悟天は悟空と瓜二つで同じ髪型であったことから、成長とともに悟空に頻繁に間違えられるようになり、それが嫌で強引に髪型を変えた。

サイヤ人の特色である尻尾も遺伝するが、作中では悟飯以外に尻尾が生えている混血サイヤ人は登場しておらず、赤ん坊のトランクスについて、クリリンはブルマに尻尾を切ったのかと尋ねたが、回答は描かれていない。公式ガイドブックでは悟飯以外の尻尾については、生まれつき持たない混血サイヤ人は特に強大な戦闘力を秘めており、悟天やトランクスのように幼少の内から自然と超サイヤ人への変身も体得してしまうことが多いと解説されている場合と[16]、生まれてすぐに切られたと解説されている場合[25]がある。

現実の異種交配については生殖能力が存在しないか不完全であることが多いが、サイヤ人の場合は本編の時点で少なくとも2世代(孫)後であるパン、さらにGTにおいてはそのパンの玄孫すなわち純血のサイヤ人から数えて6世代後の子孫である孫悟空Jr.及び彼と同年代のベジータの子孫であるベジータJr.が登場しており、地球人とサイヤ人は交配してなお完全な生殖能力を維持できるほどの極めて近しい種族であることがわかる。
その他・サイヤ人の遺伝子を受け継ぐ者・身体を利用した事案

サイヤ人の力を認めて、サイヤ人の身体を得ようとする者や、サイヤ人の力で世界征服を企む者やサイヤ人を滅ぼそうと企む者など、サイヤ人の力や細胞を悪用する者も少なからず存在しており、元々サイヤ人ではない者がサイヤ人に成り代わり、力や身体を手にしている例もある。

ギニューが両腕を広げて「チェーンジ!」と叫び、向かい合った相手と身体を入れ替える「ボディチェンジ」という必殺技で、孫悟空と身体を入れ替えることに成功したが、使い慣れていない肉体であったため、その身体のスペックを充分に引き出すことはできなかった。

ドクター・ゲロが造り出したバイオテクノロジーによる人造人間のセルは、虫型のスパイロボットが集めた悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ、コルド大王の細胞と、数種の生物の細胞を組み合わせて、ゲロのコンピュータにより造り出された。人間の生態エキスと人造人間17号18号を吸収し、完全体へと進化する。種族としての分類は地球人。サイヤ人やナメック星人やフリーザ一族の能力を併せ持っており、自爆後に偶然コアだけが残った状態から、ナメック星人の能力で体を再生した際には、サイヤ人の死の淵から生還するごとにパワーアップする特性で強くなり復活。完全体のセルは、自分の子供[26] かつ分身[26] であるセルジュニアも7体産み出しており、性格は凶暴かつ好戦的で多彩な技も使え、精神と時の部屋で修行したベジータやトランクスと互角以上の戦いができるほどに戦闘力も高い。

『GT』では、あらゆる知的生物に寄生し、宿主の力や意識を奪い支配する能力を持つベビーが、ベジータに寄生し肉体を乗っ取ってベジータベビーになった。ベジータに寄生する前には悟天と悟飯にも寄生して肉体を乗っ取っている。ベビーは幼年体の時に、トランクスにも寄生して肉体を乗っ取ろうとしたが、失敗に終わっている[注 15]。身体をゲル状に変化させ、外耳道、鼻腔、口腔、または傷口から体内へ侵入し寄生を行なう。ベジータベビーは、ノーマル状態で超サイヤ人3の悟空を一方的に打ちのめし、さらにスーパーベビー1、スーパーベビー2へと変身してパワーアップする。


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