サイヤ人
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Vジャンプ』連載の漫画版では、尻尾が無いことを聞かれた第6宇宙のサイヤ人であるキャベが「昔はあったようですが今のわたしたちに尻尾はありません」と説明している[21]
身体の特質と能力

サイヤ人は地球のおよそ10倍近い重力を持つ惑星ベジータで生まれ育ち、屈強な体を持つ。また、非常に大食漢で地球人の数十倍もの量を食べる。アニメオリジナルキャラクターであるベジータの弟ターブルは非戦闘体質であり、アニメ『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』において、ターブルの妻であるグレが悟空やベジータ、孫悟飯の食べっぷりを見て非常に驚いていた。

身体の回復力が高く、銀河系の種族の平均を上回る回復力を有す[注 9]。修行などによる戦闘力上昇のほか、瀕死状態から回復することにより戦闘力が大幅に上昇する[注 10]。そのため悟空や、アニメ版のバーダック[22]のように、下級戦士でも最前線で激しい戦闘や修行を繰り返し、生存した場合にエリート戦士の戦闘力に匹敵、或いは超える場合がある。この「戦えば戦うほど強さを増していく」という特性と優れた戦闘センスこそ前述の凶暴で好戦的な性格と併せてサイヤ人が戦闘民族たりえる所以であり、サイヤ人の平均戦闘レベルを上回っているはずのフリーザ一味の戦士の中にも、そのサイヤ人の特性を把握していて自分より戦闘力が下のサイヤ人を心の底で恐れている者がいるという描写が劇中で何度かあった[注 11]。魔人ブウとの戦いで瀕死になった孫悟飯がデンデの力によって回復した際も、漫画版『ドラゴンボール超』では、超サイヤ人ブルーのベジータが瀕死から回復してもパワーアップすることはなく、これについてトランクスは「極限まで鍛えられているため瀕死からの復活でのパワーアップはおそらくもうできない」と推測している[23]。一方でトレーニングを怠ると力は衰えることがあり、作中では悟飯がセルを倒した後や魔人ブウとの後の長期間の空白期間にトレーニングを怠っていたため以前より力が衰えている場面がある。DSのゲームではベジータもそうなる話が作られたことがある。

寿命に関して鳥山明は、戦闘民族であるために最も闘いに適した年齢に達すると老化が鈍り、長く強いパワーが保てるが、寿命は地球人と同程度であり、ある程度の年齢になると急速に衰えがくる[2]と答えたり、寿命そのものは地球人よりも長いが、戦闘民族であるサイヤ人の宿命ゆえ、寿命を迎える前に戦闘で命を落とす者がほとんどであり、平均寿命はそれほどでもないと答えたりしているが[11]、戦闘に向いた若い時代が長いことは共通している。またアニメ『超』の作中の会話で、80歳頃までは若者のままであることが判明した。原作でも悟空、ベジータは青年期と最終話までの間で外見がほとんど変わっておらず、サイヤ人たちの外見が変わらないその若さに、ブルマがひがむシーンが度々ある。『銀河パトロールジャコ』ではジャコが「子供時代が長く、青年になるまで幼児体形のままで相手を油断させる。その後、一気に戦闘に向いた体形に成長し、以後ほとんど老化しない」と説明している[3]。青年になるまで子供姿の期間が長いという特徴は、少年時代の孫悟空や『超』の頃の孫悟天やトランクスなどに、この特徴が顕著に表れている。

ナメック星でフリーザは悟空に「オレは宇宙空間でも生きられるぞ、だが貴様らサイヤ人はどうかな?」と発言しており、界王は悟空のことを「宇宙空間だ。生き返った瞬間にまた死が待っている」と発言しており、漫画版『超』ではベジータが悟空に「ここから先は宇宙空間だ。俺たちサイヤ人が行ったら死んでしまうぞ」と発言しているが、『ドラゴンボールZ 神と神』において、悟空が成層圏まで飛び出して戦ったことに対して鳥山明は「宇宙人なのでギリギリ息はできるのかな?」と語っている[24]。実際、ある程度の時間であればサイヤ人が宇宙空間で活動している例があり、子供の頃の悟空が月までウサギ団を連れて行ったり、アニメ版ではベジータとナッパが宇宙空間から星を攻撃したり、バーダックが宇宙空間で戦闘を行っていた[注 12]。このほかベジータは悟空との初対決の際、地球を破壊しようとしていた[注 13]。ちなみに、劇場版オリジナルキャラクターのブロリーは新生児ながらも自分と父親を覆うほどのバリアを展開し、宇宙を放浪していた。

限られたサイヤ人は、パワーボールと呼ばれるエネルギー球を空中に射出し、酸素と混合させることで満月時と同じ波長の光線を発する人工満月を作ることができる。これにより衛星を持たない天体においても大猿に変身することが可能となる。原作ではベジータのみが使い、アニメでは劇場版において劇場版オリジナルキャラクターであるターレス、ゲーム版ではベジータ王も使用している。3人とも「はじけて混ざれ!」の言葉と共に人工満月を作り上げる。
地球人との関係と混血

人間型地球人との交配が可能であり、それによって生まれた混血の子供は、純血のサイヤ人よりも潜在的な戦闘力が高い。悟飯に関しては、幼少期から青年期に至るまで主に怒りと自らに迫る危機によって潜在能力を爆発させることが度々あった。ベジータは、ラディッツ戦での孫悟飯の戦闘力を「他のサイヤ人の子に比べ、戦闘力が非常に高い」と評していた。地球には、悟空とベジータしかサイヤ人の血統は存在していない。地球人とのハーフであるトランクスとブラは母親のブルマと同様、紫色の髪、青い目をしており[注 14]、髪も伸びる。同じくハーフの悟飯や悟天、クォーターのパンは父親、母親ともに黒髪のため3人とも黒髪。幼少期の悟天は悟空と瓜二つで同じ髪型であったことから、成長とともに悟空に頻繁に間違えられるようになり、それが嫌で強引に髪型を変えた。

サイヤ人の特色である尻尾も遺伝するが、作中では悟飯以外に尻尾が生えている混血サイヤ人は登場しておらず、赤ん坊のトランクスについて、クリリンはブルマに尻尾を切ったのかと尋ねたが、回答は描かれていない。公式ガイドブックでは悟飯以外の尻尾については、生まれつき持たない混血サイヤ人は特に強大な戦闘力を秘めており、悟天やトランクスのように幼少の内から自然と超サイヤ人への変身も体得してしまうことが多いと解説されている場合と[16]、生まれてすぐに切られたと解説されている場合[25]がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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