サイマル放送
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かつてはテレビ朝日系の番組(『モーニングショー』や『アフタヌーンショー』から『欽ちゃんのどこまで笑うの?!』までの平日正午枠など)でも、地上波2局でサイマル放送を実施していた地域もあった。最後までサイマル放送が残った山陰地方の2局(日本海テレビ山陰放送)は、1989年9月29日を以ってテレビ朝日系番組のサイマル放送が終了し、該当枠は1989年10月2日以降は山陰放送単独放送となった[注 3]

民放ラジオ局では、同一地域に対し放送を行う局同士が共同で番組の制作および放送を行うことがある。これは、主に広域にわたって収録を行う必要のある生放送番組において行われる場合が多い。

地震などの災害関連番組では、2005年3月20日福岡県西方沖地震で多大な被害を受けた福岡県において地震以降、約半年に1回のペースで在福ラジオ局(RKB毎日放送九州朝日放送FM FUKUOKACROSS FMLOVE FM。後にNHK福岡放送局北九州放送局(共にラジオ第一放送)も参加)が共同制作した特別番組『ライフサポーター あなたを守る防災ラジオ』がサイマル放送された。一方、東京のラジオキー局では『ラジオ災害情報交差点』のタイトルで年2回放送が行われており、緊急地震速報についての特別番組を東京の民間ラジオキー局(TBSラジオ文化放送ニッポン放送ラジオ日本TOKYO FMJ-WAVE)が共同でサイマル放送をした。

また、2012年5月22日には東京スカイツリー開業を受けて、ニッポン放送とJ-WAVEが記念の特別番組を、特設ブースまで置いてサイマル放送で実施。
テレビ局とラジオ局

TBSホールディングス傘下のTBSテレビTBSラジオとの間では『輝く!日本レコード大賞』『ニューイヤー駅伝』など年末年始の特別番組において、サイマル放送を行っている(現在は一部テレビ・ラジオ独自時間帯あり、1999年までは『日本有線大賞』もサイマル放送されていた)。

朝日放送(ABC)テレビ吉本興業主催、テレビ朝日製作協力の漫才コンテストで、毎年12月に開催している『M-1グランプリ』において、2015年以降の2期から朝日放送(ABC)ラジオ関西ローカルで、テレビ朝日系列で放送しているテレビ番組との同一時間放送を実施している。ただし、ラジオ番組は関西のコアなお笑いファンの為のトーク番組[注 4]となっており、ラジオ版独自スポンサーと、一部のテレビ番組と同じスポンサー(日清どん兵衛など)が混在する形で付いている。テレビ番組のサイマル放送は漫才披露時と決勝進出コンビ最終発表のみで実施され、審査員の出演者に対する評価音声や、漫才終了時の出演者とMCの絡みなどはラジオでは放送しない。

JRN各局のうちテレビ部門がJNNに属している系列局では、緊急ニュースを報道する際にテレビの『JNN報道特別番組』をサイマル放送する場合がある。

南日本放送(MBC)は、毎年1月下旬から2月中旬までの日曜日に開催されるMBC自主開催の『鹿児島県地区対抗女子駅伝競走大会中継で、全編を通してテレビ版の音声素材をラジオでも放送されている。かつては通常編成番組でも実例があり、ラジオ番組城山スズメ』のサイマル放送をテレビ番組かごしま'"`UNIQ--templatestyles-0000000B-QINU`"'4(よじ)』の初期コーナーとして実施していたが、この頃の前者番組は「ツブヤキスト」として既存のMBCタレントスタッフとして置いており、それらも含めて写り込む形となっている。ツブヤキストにMBCはラジオ番組のみの出演契約としているゲストタレントとしてZIKUが起用されたことに伴い、コーナー自体が打ち切りとなった。

2003年12月19日、テレビ朝日が六本木ヒルズへ移転したことを記念し、同日に六本木ヒルズ森タワーへ移転したJ-WAVEと、サイマル放送した(テレビ朝日は『ニュースステーション』、J-WAVEは『Jam the WORLD』枠内で放送)。

民間放送の通常編成番組でも実施例があり、KBS京都が1985年4月から3年間平日の日中に放送する生ワイド番組を兼営のテレビと同時放送を行ったことがある[5]ほか山陰放送2020年1月14日から2021年3月24日まで情報番組『なまラテ』(火曜日と水曜日)をテレビとラジオで同時生放送していた[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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