サイボーグ009_(アニメ)
[Wikipedia|▼Menu]
ネット配信

「東映オンデマンド」サービス開始を記念して、第1作がYouTubeの「東映シアターオンライン」で、2022年12月15日21:00(JST)から同年同月22日23:59(JST)まで期間限定無料配信が行われた。

「東映シアターオンライン」でアニメが配信されるのは、前身の「toei Xstream theater」時代から数えて初。また東映グループのYouTubeチャンネルで石ノ森作品が配信されるのは史上初となる[注 5]
テレビシリーズ(第1作)
解説

シリーズに共通した明確な敵はおらず、009を中心にして事件に挑む。主な舞台は日本で、日本に在住している009、003、006(張々湖飯店を経営)、007(張々湖飯店の従業員)、ギルモア博士がレギュラーとなっている。他のサイボーグは001を除いて外国(主に生国)に住んでおり、状況に応じて登場するので、全員がそろうことは少ない(第3話「南極の対決」、第14話「呪われた砂漠」、第24話「非情な挑戦者」、最終回「平和の戦士は死なず」の4回。このうち「南極の対決」は、最初に制作されたエピソードでもある)。

前述したスタイルを採用した都合上、ブラックゴーストの設定は排除されているが、第1作においてもスカールがモチーフの敵が2度登場する(第13話「悪魔城の秘密」のドクロ、第17話「幽霊同盟」のゴースト。いずれの話数も脚本は伊上勝によるものだが、両者が同一人物かどうかは不明であると、DVD-BOXの映像特典で説明されている)他、サイボーグマンに似たデザインの戦闘員も登場する(第3話「南極の対決」、第19話「恐怖の原潜シースネイク号」。ともに芹川有吾が関わっている)。また、芹川によると、最終回に出てくる「マスコット人形」は、劇場版2作に登場したブラックゴーストの観念的な姿だという。3班編制に制作されており、脚本も辻真先、伊上勝、小沢洋の3名で[7]、オリジナルエピソードも加えられた。

原作の『009』のエピソードをアニメ化したものの他、オリジナル脚本と、『009』以外の石森作品をモチーフにしたものの、と、主に3パターンある(個々については#各話リストを参照)。オリジナル脚本でも、前述のように原作を部分的に活用したものも存在する。

10本の脚本を担当し、事実上のメインライターであった辻真先によると、第1作は当初テレビ局が予定していた番組が諸事情により制作中止になり、急遽依頼された作品だったという。そのため、劇場版の実績があり、原作も存在する同作品が、準備期間がかからないという理由で採用されることとなった[8]。基本設定やキャラクターデザイン、声優の多くは劇場版を引き継いだものとなっている。テレビ局側は、穴埋め用の作品なので、人気が出ても出なくても半年で終了、その代わり打ち切りはしないという条件を提示した。そのため、制作期間が短いことを除けば、ほとんど制約を受けることなく、当時のテレビアニメとしては考えられないほど自由な環境で作ることができたという。

中でも脚本の辻真先と、演出の芹川有吾のコンビによる第16話「太平洋の亡霊」と第2話「Xの挑戦」は、ビデオが普及していない1970年代後半のファンの自主上映会でよく上映されるエピソードだった[9][10][11]。本シリーズのテーマは「反戦」である[5]

同作品の放送終了後に、再び劇場版制作の話が持ち上がったものの、これについては実現しなかった[12]

放送日程 - 1968年4月5日 - 9月27日(全26話)

放送局・放送時間 - NET(現・テレビ朝日系列 金曜19:30 - 20:00(JST

放送形式 - モノクロ作品

企画 - 江藤昌治、旗野義文、宮崎慎一(NET)

原作 - 石森章太郎

音楽 - 小杉太一郎

作画 - 鈴木康彦、大橋学、米川功真清山滋崇今沢哲男白土武

撮影 - 不破考喜、武田寛、井出昭一郎、菅谷正昭、大泉裕、酒井寿一、服部正行

編集 - 千藏豊、鈴木寛、鈴木亮、古村均

録音 - 神原広己、荒川文雄、石井幸夫、小西進

効果 - 大平紀義

記録 - 関根絹代、前野美代子、関口素子、波多野紘子、池田紀代子、佐伯節子、的場節代、鈴木安津子、二ノ宮恬江、河島利子

選曲 - 宮下滋

演出助手 - 宮崎一哉、大谷恒清、佐藤文造、山形良治、山口秀憲、葛西治竹内啓雄、小湊洋市、上島昭男、山吉康夫

製作進行 - 堤四四三、大野清、田口矩、武田嘉昭、館浩二、三沢徹夫、豊島勝義、竹村璋三、佐藤哲雄、向坪利次、菅原吉郎、堂山喜史

現像 - 東映化学工業株式会社

制作 - 東映動画

声の出演登場人物の詳細は「サイボーグ009の登場人物」を参照

クレジットでは役名の表記がなく、声優のみが記載されている。

009 - 田中雪弥

003 - 鈴木弘子

006 - 永井一郎

007 - 曽我町子

ギルモア博士 - 八奈見乗児

001 - 白石冬美

002 - 石原良

004 - 大竹宏→内海賢二

005 - 増岡弘

008 - 野田圭一

主題歌
オープニングテーマ「サイボーグ009」
作詞 - 漆原昌久 / 作曲・編曲 - 小杉太一郎 / 歌 - 東京マイスタージンガーレコード用フルサイズ音源では冒頭のメンバーの名乗りも劇場版キャストのまま変更されなかったが、テレビサイズ音源にはテレビシリーズのキャストが新たに吹き込んだ。また、前奏と歌詞がテレビサイズでは短縮された(冒頭の名乗りをテレビ版キャストで録り直したTVサイズ主題歌は、”アニメ・ミュージックカプセル「サイボーグ009」”に収録)。
エンディングテーマ「戦いおわって」
作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 小杉太一郎 / 歌 -
ボーカル・ショップ
サウンドトラック

アニメ・ミュージックカプセル「サイボーグ009」(2009年2月18日/Solid Records/規格番号CDSOL-1274)

劇場版2作品の音楽を手がけた小杉太一郎自身が、テレビ用に小編成の音楽を1967年11月に追加録音。2009年発売のテレビアニメ版の音楽集アルバムは、このテレビ用BGMをメインに構成している(劇場版からの流用曲も僅かに収録あり)。
各話リスト

話数放送日サブタイトル脚本演出作画監督美術原作
11968年
4月5日恐怖の怪人島
伊上勝田宮武若林哲弘福本智雄
24月12日Xの挑戦辻真先芹川有吾木村圭市郎
34月19日南極の対決009「オーロラ作戦編」
44月26日宇宙魔人伊上勝勝間田具治国保誠-
55月3日あゝクビクロ小沢洋勝田稔男009「クビクロ」
65月10日ガラリヤ王救出作戦辻真先.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

藪下泰次

田中亮三
若林哲弘-
75月17日消えたスクール・バス佐藤純弥田宮武窪詔之-
85月24日金色の眼の少女小沢洋新田義方国保誠『金色の目の少女』より
95月31日悪魔は夜歩く辻真先勝間田具治木村圭市郎『怪人同盟』より
106月7日地底の黄金宮殿伊上勝宮崎一哉小泉謙三-
116月14日黄金のライオン高久進永樹凡人009「黄金のライオン編」
126月21日天かける巨人辻真先芹川有吾国保誠-
136月28日悪魔城の秘密伊上勝宮崎一哉木村圭市郎一部を009「地底帝国ヨミ編」より
147月5日呪われた砂漠勝間田具治009「中東編」
157月12日悲劇の獣人辻真先勝田稔男国保誠009「移民編」
167月19日太平洋の亡霊芹川有吾小泉謙三-
177月26日幽霊同盟伊上勝田宮武窪詔之一部を009「地底帝国ヨミ編」などより
188月2日わが父は悪魔の使徒小沢洋宮崎一哉村田耕一-
198月9日恐怖の原潜シースネイク号芹川有吾新田義方木村圭市郎-
208月16日果てしなき逃亡小沢洋勝間田具治窪詔之遠藤重義-
218月23日幻の騎馬軍団高久進宮崎一哉福本智雄-
228月30日復讐鬼辻真先永樹凡人小泉謙三遠藤重義-
239月6日復讐鬼(後編)岡崎稔一部を009「暗殺者編」より
249月13日非情な挑戦者安藤豊弘田宮武高橋信也福本智雄-
259月20日よみがえれ! .mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}不死鳥(フェニックス)芹川有吾高見義雄窪詔之-
269月27日平和の戦士は死なず辻真先芹川有吾国保誠一部を009「地底帝国ヨミ編」より

放送局.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。



次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:296 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef