エイミーのクイズを解いたニックはエイミーにはめられたことを知り、彼女の目的が自分を死刑にすることだと気付く。夫が妻を殺害したケースを専門とする弁護士タナー・ボルトに連絡を取り、自らの無罪を証明するため彼女への反撃材料を探し始める。調べてみるとエイミーには以前、思い通りにならない男を嵌めて犯罪者に仕立て上げた過去があった。しかし状況を打開するには至らず、タナー弁護士はニックがテレビに出演して浮気を告白し、反省の態度を示すことを提案する。
失踪から数日、エイミーは偽名を使って生活しニックの死刑を待っていたが、些細なミスから生活資金を奪われてしまう。残った荷物を積んで車を走らせるが行く当てもなく、以前交際していたデジー・コリングスに助けを求める。デジーはニックに殺されないために逃げたと語るエイミーを信じ、自分の別荘にかくまうことにする。
悪い印象を変えるべくニックがテレビ番組に出演しようとした矢先、浮気相手であるアンディがエイミーの両親とともに記者会見を開いて不倫を告白し、しおらしく反省する様子が放送される。タナー弁護士とマーゴは頭を抱えるが、ニックは覚悟を決めてテレビ番組のインタビューを受ける。自身の過ちを認め、夫として完璧でなかったことを謝罪し、エイミーに家に帰ってきてほしいと訴えるニックの姿が放送されると、すぐさま世間の印象が変わり始める。
放送を見たエイミーにもニックへの想いが再び芽生えていた。デジーは献身的だが独り善がりで束縛的な一面もあり、辟(へき)易としていたエイミーはレイプされたかのような証拠を捏造すると、帰ってきたデジーを誘惑。性行為中にカッターで彼の首をかっ切って殺害してしまう。
失踪から30日後、テレビ局のスタッフが張り込む自宅に血まみれのエイミーが帰ってきた。運ばれた病院でエイミーは警察からの聴取に対し、デジーに誘拐されレイプされたと主張する。彼女を疑うボニー刑事は証拠との矛盾について質問するが、上手くかわされてしまう。
エイミーとともに自宅に戻ったニックが彼女に詰め寄ると、本性を現したエイミーは殺人を悪びれる様子もなく自身を正当化し、ニックがテレビ番組で見せた「妻の帰宅を嘆願する夫」こそが理想であり、これからも理想の夫であり続けることを要求する。ニックはそれを拒絶し、いずれ家を出て行くと宣言する。
世間は無事に生還したエイミーを持てはやし、FBIも捜査を終えてしまったが、ニックは彼女の真実を暴露することを諦めていなかった。自宅でテレビ番組のインタビューを受ける際に暴露を決行するつもりだったが、インタビュー直前にエイミーから妊娠したことを告白される。ニックが破棄されたと思っていた精子バンクのニックの精子は、実は破棄されていなかったのだ。怒りのあまり壁に彼女の頭を打ち付けるニックだが、理想を追求するエイミーの凄みに気圧(けお)されてしまう。
インタビューを終えたニックはマーゴの家に向かい、子供が成人するまではエイミーと人生を共にすることを打ち明ける。マーゴは彼の身を案じ泣いて反対するが、ニックは子供に対する責任感から覚悟を決めていた。
放送されたテレビ番組には、困難を乗り越えて通じ合い、懐妊を喜ぶ夫妻の姿が映し出されていた。 ※括弧内は日本語吹替
キャスト
ニコラス(ニック)・ダン - ベン・アフレック(森川智之)
バーの経営者。
エイミー・エリオット・ダン - ロザムンド・パイク(加藤有生子)
ニックの失踪した妻。
デジー・コリングス - ニール・パトリック・ハリス(川中子雅人)
エイミーの元彼。
タナー・ボルト - タイラー・ペリー(石塚運昇)
ニックの弁護士。
マーゴ・ダン - キャリー・クーン(本田貴子)
ニックの双子の妹でバーの共同経営者。
ロンダ・ボニー刑事 - キム・ディケンズ(沢海陽子)
ジェームズ・ギルピン巡査 - パトリック・フュジット(中谷一博)
ノエル・ホーソーン - ケイシー・ウィルソン(新井里美)
ニックとエイミーの近所の住民。
エレン・アボット - ミッシー・パイル(七緒はるひ)
ケーブル局の番組司会者。
シャロン・シーバー - セーラ・ウォード(五十嵐麗)
ケーブル局の番組司会者。
アンディ・フィッツジェラルド - エミリー・ラタコウスキー(Lynn)
ニックの浮気相手。
ショーナ・ケリー - キャスリーン・ローズ・パーキンス(江場梨絵子)
捜索ボランティアのメンバー。
メアリーベス・エリオット - リサ・ベインズ(一城みゆ希)
エイミーの母親。
ランド・エリオット - デヴィッド・クレノン(森功至)
エイミーの父親。
トミー・オハラ - スクート・マクネイリー(中尾一貴)
エイミーの元クラスメート。
ジェフ - ボイド・ホルブルック(田村真)
グレタ - ローラ・カーク(鷄冠井美智子)