ゴールデンラズベリー賞
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同様に、第1回において最低主演女優賞にノミネートされたシェリー・デュヴァル(『シャイニング』)に対しても、現在ではスタンリー・キューブリックによって精神的に追い詰められていたことがわかっており、今回のウィリスへの対応に合わせて彼女へのノミネートも同様に撤回されることが公表された[4]
授賞式

例年、本家アカデミー賞の授賞式の前日に授賞式が開催されていたが、第32回のラジー賞はノミネート発表がアカデミー賞前日の2012年2月25日、授賞式はエイプリルフールの同年4月1日に行われた。第33回ラジー賞の授賞式は再びアカデミー賞の前日に戻り、ノミネート発表が2013年1月9日、授賞式が同年2月23日(現地時間)に行われた。

賞の意味合いからトロフィーを受け取りにくる者はほとんどいないが、第8回でラジー史上初めてトロフィーが受賞者の手に渡っている。当年、『ビル・コスビーのそれ行けレオナルド』で3部門受賞したビル・コスビーは、授賞式に出席はしなかったが作品の失敗を自ら認めており、のちに出演したテレビ番組の中でそのトロフィーを受け取った。第30回授賞式に出席したサンドラ・ブロック

授賞式でのトロフィー授与が初めて実現したのは第16回授賞式で、最低作品賞・監督賞など7部門を受賞した『ショーガール』のポール・バーホーベン監督が出席し、「蝶からサナギになった気分だ」とコメントした。以降、第22回の授賞式には最低作品賞・監督賞など5部門を受賞した『フレディのワイセツな関係』の監督・主演のトム・グリーンが、第25回の授賞式には『キャットウーマン』(最低作品賞・監督賞など4部門受賞)で最低主演女優賞を受賞したハル・ベリーらが出席し、その懐の深さに授賞式参加者は満場の喝采を贈った。

特にハル・ベリーは『チョコレート』で受賞したオスカー像を持参して左手に持ち、右手にはラジー像を抱えてアカデミー賞主演女優賞を受賞した際の自身のスピーチのパロディを演じ切り、涙まで流して見せたことで聴衆から大喝采を得た。子供のころに母親から「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」と言われたことが出席した理由だと語った。

第30回では最低主演女優賞と最低スクリーンカップル賞を受賞したサンドラ・ブロックがハル・ベリー以来の授賞式出席を行ったが、彼女はアカデミー賞の主演女優賞にも選ばれ、史上初めて同じ年に両方の賞を受賞した。ただ、ブロックはこの際に「一つしかないオリジナルのトロフィー」を持ち帰ってしまっており(受賞者にはレプリカが渡されるが、受賞会場に受賞者が現れることはまれであるため、このようなハプニングが起こってしまった)、実行委員会がブロックに返却を求める事態となっている[5]
受賞作品(主要部門)
1980年(第1回)詳細は「第1回ゴールデンラズベリー賞」を参照

最低作品賞:『ミュージック・ミュージック

最低監督賞:ロバート・グリーンウォルド(『ザナドゥ』)

最低主演男優賞:ニール・ダイアモンド(『ジャズ・シンガー』)

最低主演女優賞:ブルック・シールズ(『青い珊瑚礁』)

最低助演男優賞:ジョン・アダメス(『グロリア』)、ローレンス・オリヴィエ(『ジャズ・シンガー』)

最低助演女優賞:エイミー・アーヴィング(『忍冬の花のように』)

最低脚本賞:ブロント・ウッダード、アラン・カー(『ミュージック・ミュージック』)

最低主題歌賞:"The Man with Bogart's Face"(『The Man with Bogart's Face』)

1981年(第2回)詳細は「第2回ゴールデンラズベリー賞」を参照

最低作品賞:『愛と憎しみの伝説

最低監督賞:マイケル・チミノ(『天国の門』)

最低主演男優賞:クリントン・スピルスベリー(『ローン・レンジャー』)

最低主演女優賞:ボー・デレク(『類猿人ターザン』)、フェイ・ダナウェイ(『愛と憎しみの伝説』)

最低助演男優賞:スティーヴ・フォレスト(『愛と憎しみの伝説』)

最低助演女優賞:ダイアナ・スカーウィッド(『愛と憎しみの伝説』)

最低新人俳優賞:クリントン・スピルズバリー(『ローン・レンジャー』)

最低脚本賞:フランク・ヤブランス、フランク・ペリー、トレイシー・ホッチナー、ロバート・ゲッチェル(『愛と憎しみの伝説』)

最低音楽賞:ジョン・バリー(『ローン・レンジャー』)

最低主題歌賞:"Baby Talk"(『結婚しない男』)

1982年(第3回)詳細は「第3回ゴールデンラズベリー賞」を参照

最低作品賞:『インチョン!

最低監督賞:テレンス・ヤング(『インチョン!』)、ケン・アナキン(『パイレーツ・ムービー/恋のしおかぜ』)

最低主演男優賞:ローレンス・オリヴィエ(『インチョン!』)

最低主演女優賞:ピア・ザドラ(『Butterfly』)

最低助演男優賞:エド・マクマホン(『Butterfly』)

最低助演女優賞:アイリーン・クイン(『アニー』)

最低新人俳優賞:ピア・ザドラ(『Butterfly』)

最低脚本賞:ロビン・ムーア、レアード・コーニグ(『インチョン!』)

最低音楽賞:キット・ヘイン(『パイレーツ・ムービー/恋のしおかぜ』)

最低主題歌賞:"Pumpin' and Blowin'"(『パイレーツ・ムービー/恋のしおかぜ』)

1983年(第4回)詳細は「第4回ゴールデンラズベリー賞」を参照

最低作品賞:『The Lonely Lady』

最低監督賞:ピーター・サスディ(『The Lonely Lady』)

最低主演男優賞:クリストファー・アトキンズ(『ナイト・イン・ヘブン』)

最低主演女優賞:ピア・ザドラ(『The Lonely Lady』)

最低助演男優賞:ジム・ネイバース(『ストローカーエース』)

最低助演女優賞:シビル・ダニング(『チェーンヒート』『超人ヘラクレス』)

最低新人俳優賞:ルー・フェリグノ(『超人ヘラクレス』)


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