首相を退いたあと、ブラウンは慈善活動に打ち込んでおり、2012年7月には国連の教育担当特使に任命されている[19]。 2010年4月28日、路上で移民問題について労働党を支持する年金生活者の女性と対談し、その後会話を終えて立ち去る際、ブラウンが胸に付けていたピンマイクのスイッチが入ったままである事に気付かず、直後に隠れて吐いた「話さなければ良かった」「偏屈だらけの女」などの暴言がマイクに拾われる事態となった[20]。この一件はマスコミに大きくスクープされ、直後の党首討論にも大きな影響を与えることとなった[21]。ブラウンはラジオ、電話などを通じて謝罪した後、女性の自宅を訪問し直接謝罪をしている。2010年2月21日、BBC WORLD NEWSによると、ブラウンの部下から英国、National Bullying Helplineに首相が部下に暴行を加えているといると相談があり、問題が明らかになった[22]。 独身生活が長く、財務相になってからも独身であった。イギリスの財務相公邸が首相公邸より広かったため、当時5人家族だったブレア一家と公邸を交換して住んだ逸話もある。 かつては、ルーマニアの元国王ミハイ1世の娘マルガレータ王女とも交際していたが、2000年8月に左派系PRコンサルタント会社を経営するサラ・マコーリーと結婚した。ゴードンは49歳、サラは37歳、互いに初婚である。翌2001年12月には第1子となる長女が誕生したが、未熟児であったためわずか10日後に死亡する。第2子の長男ジョンは2003年10月に誕生した。2006年7月には次男のジェームスが誕生しているが、ジェームスは嚢胞性線維症であると診断されている。 スコットランドのプロサッカークラブ、ライス・ローヴァーFCのサポーターであり、2005年に同クラブを買収したコンソーシアムのメンバーでもある。実の兄弟であるジョンはグラスゴー市議会に勤務、アンドリューはEDFエナジー社のPR担当コンサルタントとして勤務している。
スキャンダル
私生活妻のサラ・ブラウン
著作
Brown, Gordon (1989). Where There's Greed: Margaret Thatcher and the Betrayal of Britain's Future. Mainstream Publishing. ISBN 1851582282.
Brown, Gordon (ed.); Cook, Robin (ed.) (1987). Scotland: The Real Divide - Poverty and Deprivation in Scotland. Mainstream Publishing. ISBN 0906391180.
Brown, Gordon (1986). Maxton: A Biography. Mainstream Publishing. ISBN 1851580425.
脚注^ ⇒news.bbc.co.uk Brown's first taste of power, 15 July 2005
^ ⇒www.oecd.org xlsファイル
^ ⇒http://www.uknow.or.jp/be/ukview/speeches/speeches/SP000535_3_j.htm
^ ⇒news.bbc.co.uk Brown will enter No 10 unopposed, 16 May 2007
^ ⇒Brown's U.K. Support Falls Fastest on Record; Opposition Gains Bloomberg.com
^ ⇒Support for Labour hits 25-year low TIMES ONLINE
^ ブラウン政権危うし
^ 選挙にらみ「ブラウン降ろし」公然化 産経新聞2009年6月4日
^ ⇒ブラウン英首相:解散を否定 「痛ましい敗北」地方選惨敗認める『毎日jp』2009年6月6日
^ 英・閣僚が退陣要求、首相は内閣改造 攻防激化 産経新聞6月6日
^ ⇒“PM apology after Turing petition”. BBC News. (2009年9月11日). ⇒http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8249792.stm
^ ブラウン氏、労働党党首辞任へ『産経ニュース』2010年5月11日
^ ⇒“英ブラウン首相、辞意を正式表明”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2010年5月12日). ⇒http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100512-OYT1T00145.htm 2010年5月12日閲覧。
^ ⇒“スコットランド住民投票が投げかけた波紋”. 東洋経済オンライン. (2014年10月4日). ⇒http://toyokeizai.net/articles/-/49434