ゴッドファーザー_(映画)
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マーロン・ブランドがヴィトー役を演じる際に使用したマウスピース原作者のマリオ・プーゾは、ドン・コルレオーネについて、ジェノヴェーゼ・ファミリーのボスであったフランク・コステロをキャラクターの土台とし、女手ひとつで7人の子供を育てたイタリア生まれの母親から教わった言葉を台詞として吹き込んだが、その顔のイメージはマーロン・ブランドであった[32]。プーゾは、「あなたはゴッドファーザーの静かな力と皮肉を演じることができる唯一の俳優である」と記した手紙をブランドに送った[32][105]。マーロン・ブランドがドン・ヴィトー・コルレオーネを演じることに最初に興味を示したのは、このときであった[105]。ブランドは、このプロジェクトが血と根性の物語ではなく、「企業精神についての物語」であると知り、興味を示した[32]。しかし、ブランドは当時既に大物俳優であったものの、直近の映画におけるパフォーマンスが悪く落ち目と見られており、さらにわがままで現場をかき乱す俳優だと思われていたため、スタジオ幹部たちは敬遠した[60][68][106]。コッポラは、ブランドかローレンス・オリヴィエをその役に好んだが[107][108]、オリヴィエの代理人はオリヴィエが病気であると主張してその役を拒否した(しかし、オリヴィエはその年の終わりに『探偵スルース』で主演を飾っている[32][108][109]。スタジオは主にアーネスト・ボーグナインをこの役に推していた[107]。その他、ジョージ・C・スコットアンソニー・クインオーソン・ウェルズダニー・トーマスなどが検討された[107][110][111]。ウェルズはパラマウントがこの役を希望した[112]。ブランドに関してコッポラとパラマウントの間で数ヶ月間議論した後、ヴィトー役に関する最終候補はボーグナインとブランドの2人となり[113]、パラマウント社の社長スタンリー・ジャッフェがスクリーン・テストを要求したのは後者であった[114][115]。しかし、その選択は、スクリーン・テストの要求に加えて2つの条件があってのことであった[注 9][32][118]。それは、前渡金なしかつ低いギャラで仕事をすること(5万ドルの保証と興行収入に基づく変動制の報酬で契約)、そしてブランドの行動によって製作に遅れが生じた場合には、彼が経済的にその責任を保証することであった[32][118]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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