1990年代頃から生まれたジャンルとして、キリスト教の布教用歌詞をラップ歌詞に乗せたゴスペル・ラップ(holy hip hop, Christian hip hop)などがある。若い牧師・説教者などが教会で説教する際、時折(通常なら説教に関連した歌のフレーズを口ずさむ所を)ラップに代用させる者もいる。
ジャズ、ブルース、リズム・アンド・ブルース、ヒップホップ、ファンクなど、黒人音楽の多様化はそのままゴスペルの世界にも投影され、聖書をベースとしたメッセージが、これらの多様な黒人音楽スタイルにのせて歌われている。1830年代に誕生した白人のオルターコール(Altar Call)は、20世紀には右派・保守派のビリー・グラハムによって利用された。 ワーシップ・ミュージックについてはコンテンポラリー・ワーシップ・ミュージックを参照。
ゴスペルを題材にした映画
『天使にラブ・ソングを…』 Sister Act (1992) ウーピー・ゴールドバーグ主演。日本におけるゴスペルブームの火付け役となった作品。ただし、この映画は聖母マリアの崇敬を行うカトリック教会を舞台としており、あくまで「既存の商業音楽の歌詞を聖歌的解釈に置き換えてゴスペル風のアレンジで歌う」というスタイルで描かれているため、宗教的、音楽的観点から言えばプロテスタント文化であるゴスペル音楽とは異なり、既存のゴスペルナンバーは一切使われていない。
『天使にラブ・ソングを2』 Sister Act 2: Back in the Habit (1993) ウーピー・ゴールドバーグ主演。上記作品の続編。劇中歌として使われたゴスペルナンバー『「オー・ハッピー・デイ』が日本での本格的なゴスペルブーム到来をもたらした。
『天使の贈りもの』 The Preacher's Wife (1996)
『ファイティング・テンプテーションズ』 Fighting Temptations (2003)
『ゴスペル』 The Gospel(2005)
『ジョイフル・ノイズ』 Joyful Noise (2012)
ワーシップ・ミュージック
主な音楽家
ジュリアス・チークス
センセーショナル・ナイチンゲールズ
チョーズン・ゴスペル・シンガーズ
スワン・シルバートーンズ
ウィリー・メイ・フォード
ソウル・スターラーズ (サム・クックが在籍した)
クララ・ウォード[7]
ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ
ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピ
ベルズ・オブ・ジョイ
キャラバンズ
スピリット・オブ・メンフィス
サウンズ・オブ・ブラックネス
カーク・フランクリンズ・ニュー・ネイション
ジェームス・クリーブランド
シャーリー・シーザー
マーロン・ストークス
クロード・ジーター
ジョー・ペース
ヘゼカイア・ウォーカー
フレッド・ハモンド
ドニー・マクラーキン
アーチー・ブラウン・リー
ブラザー・ジョー・メイ
アル・グリーン
マービン・サップ
カレン・クラーク・シェアード
ドン・ブライアント
デイヴィス・シスターズ
マヘリア・ジャクソン
亀渕友香
クリスチャン・ミュージックの歌手
TiA
本田路津子
森祐理
久米小百合(久保田早紀)
小坂忠
シスター・ジャネット・ミード[注 11]
オークリッジ・ボーイズ
アウト・オブ・ダークネス(英国プログレ)
11.59(英国プログレ)
ストライパー(USA)
ザ・クロスビーツ(英国)
キャドモン(英国)
関連項目
黒人教会
ゴスペルシンガー