ゴジラvsビオランテ
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陸上自衛隊一佐[出典 31]。40歳[出典 32]。自衛隊陸幕調査部から国土庁特殊災害研究会議に出向しており、「第一種警戒体制」に応じてゴジラ対策にかかるが[出典 33]、本人は「体のいい左遷」と語っており、鬱屈した日々を過ごしている。愛用の腕時計はセイコー ファイブスポーツ(seiko 5126-8090)。事態を他人事のようにとらえた不謹慎かつ呑気な発言が目立つが、冷静な判断力と高い行動力を持つベテラン自衛官。特殊部隊を指揮してサラジアからANEBを取り戻し[62]、大阪でゴジラにANEB弾を3発(うち1発は口内へ)命中させるが、その直後ツイン21の倒壊に巻き込まれ死亡する[69][61]。『ゴジラvsスペースゴジラ』には妹の千夏や親友の結城晃が登場している。

脚本を担当した大森は、執筆段階では配役に原田芳雄をイメージしていた[71][72]。キャスティング担当の田中忠雄からは、蟹江敬三黒沢年男なども候補に挙げられていた[72]

権藤がツイン21の崩落によって死亡するシーンは、演じる峰岸徹がスタントなしで演じたが[104]、スタッフのミスによってカメラが回っていなかったため、崩落場面を撮り直している[出典 34]。大変な撮影であったため、峰岸は撮り直しを伝えられた時は冗談だと思っていたという[72]。権藤がガラスを爆破するスイッチは、NTカッターのケースを用いている[104]

大河内 誠剛(おおこうち せいごう)[65]
明日香の父で、財団法人大河内総研当主[65][注釈 10]。60歳[出典 36]。自らの会社に政府から押し付けられたG細胞を保管しているが、日本の防衛力をANEBによって向上させる意図を持っている[62]。世界中のVIPや偉人の細胞や精子を冷凍保存する「バイオバンク」プロジェクトを発表し[66][61]、物議を醸している。ひょうひょうとした人柄だが、プロジェクトに対しては毅然とした態度で臨み、「原爆とゴジラの脅威にさらされた日本が、核兵器を超えるANEBを作り保有しても決して悪いと思わない」という思想を持つ[65]

「誠剛」の名は、大森の高校時代の同級生に由来する[73]

白神 源壱郎(しらがみ げんいちろう)[100]
遺伝子工学の世界的権威[出典 37]。1985年に、サラジアにて砂漠でも育つスーパープラントを研究していたが、G細胞の争奪戦に巻き込まれ娘・英理加を失ったことで科学に失望[61][62]。日本へ帰国後、芦ノ湖畔に建てた研究所でひっそりと暮らし、英理加の遺伝子を組み込んだバラを5年間栽培していた[62]。大河内からANEBの開発を依頼されて[62]一度は断るが、英理加の細胞を組み込んだバラが瀕死に陥ると、承諾する代わりに預ったG細胞をそのバラと融合させ、ビオランテを誕生させてしまう[101][61]。物語の終盤、SSS9に射殺される。

小林による原案では不知火博士という名称であった[26][107]

サラジアでの事件後、第1作『ゴジラ』の芹沢博士のようにアイパッチを着用するという案も存在したが、田中により却下された[73]

登場兵器
架空
スーパーX2
詳細は「
スーパーX (ゴジラシリーズ)#スーパーX2」を参照
92式メーサー戦車
詳細は「メーサー兵器#92式メーサー戦車」を参照
24連装ロケット砲車
詳細は「東宝特撮映画の登場兵器#24連装ロケット砲車」を参照
83式600mm地対地ミサイル車
詳細は「東宝特撮映画の登場兵器#83式600mm地対地ミサイル車」を参照
92式ペトリオット<改>対Gシステム特車
詳細は「東宝特撮映画の登場兵器#92式ペトリオット<改>対Gシステム特車」を参照
抗核エネルギーバクテリア(こうかくエネルギーバクテリア)[108][61]
略して抗核バクテリア[出典 38]、または英名であるAnti Nuclear Energy Bacteriaの頭文字をとってANEBとも呼ばれる[出典 39][注釈 11]。新宿で採取されたG細胞に含まれる、核を食べて放射能を無害化する遺伝子から作り出された核物質を食べてエネルギー源にするバクテリア[出典 40]。作中ではこれをゴジラの体内に撃ち込んで核反応を抑え込み、エネルギーを奪うことを目的として大河内財団の協力の下で白神源壱郎博士らが5つのカプセルが開発し、自衛隊が大阪に上陸したゴジラに対し使用した[注釈 12]。その効果はバクテリア弾1発で原発1基分の核反応を抑制できるほどであるが、当初はゴジラの体温が低かったために活性化せず、すぐには作用しなかった。そこでゴジラの体温を上昇させるための「サンダービーム作戦」が実施された結果、その後のビオランテとの交戦中にはゴジラを昏倒させる。しかし、ゴジラの倒れ込んだ先が海だったことから体温が下がり、効果は一時的に低下する。その間に消滅して宇宙へ飛んでいったビオランテを後に、回復したゴジラは海へ帰る。白神博士が殺害されたため[注釈 13]、本作品以降のシリーズには登場しない。
マイクロウェーブ6000サンダーコントロールシステム[112][61][注釈 14]
略称はM6000TCシステム[出典 41]。実験エリア上空にヨウ化銀を散布して人工的に雷雲を発生させ、稲妻によって発生する高周波により対象物の分子を振動させて加熱する実験システムで、一定の空間を使った超巨大電子レンジと言われる[114][70]。ソニックビーム車[出典 42]と呼ばれる磁場を発生させる巨大なアンテナ車輌と、避雷針のような突起のついた地雷型の電位差発生装置で構成され、ソニックビーム車8輌と電位差発生装置140基で実験フィールドを1つ形成する[110]
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