諸元MOTHER
直径100 m[69]
MOTHER(マザー)[出典 46][注釈 14]
地球連邦機関が開発した巨大円盤型タイムマシン[出典 48]。双子のアンドロイドであるM101・M102が操縦する[19]。東京上空に出現した当初はUFOとして認識された[115][120]。元々は地球連邦機関 (EUO) の所有物で、ウィルソンら地球均等環境会議が強奪した[123]。船内にはアンドロイドが多数警備にあたり、KIDSやスカイモビル、フライングスクーター[注釈 15]などの小型艇が収容できるパーキングドームをはじめ、三次元映像投影装置、エントランス中央の天井にはメインルームに通じる上階の通路へ乗員を上昇させる光を照射する装置など、現代の科学力を遥かに超えた設備を持つ[115]。KIDSを搭載し、防御用のバリアも備えている。また、緊急時には20分後に2204年に自動的に戻ることができる緊急避難装置がある[116][69]。着陸用に脚部を収納可能[103]。ウィルソンらに反旗を翻し、現代人側についたエミーたちの手で日本政府の政治を代行させるコンピュータを破壊された上、ゴジラの目の前に転送される。緊急避難装置は作動したが、未来へのタイムワープ約1分前に転送が完了したため、ゴジラの放射熱線によって破壊される。
決定デザインは青井邦夫が手掛けた[出典 50]。そのほか、西川伸司により時計をモチーフにした自立可能で地面に置けるものもデザインされた[出典 51]。そのほか、本編美術助手の新垣博人によるデザイン案も存在する[104]。空飛ぶ円盤型となっているのは、宇宙怪獣であるキングギドラを操る宇宙人がやってきたとのミスリードを誘う狙いもあった[51]。
司令室のセットは、東宝スタジオ第8ステージに設営された[126]。円盤状のメカであることから、曲面を多用している[127]。ウインド外の風景をプロジェクターで映し出すものとなっていたが、実際には合成処理が多用された[128]。また、合成を続けていては保たないため、窓にカバーが追加された[129][注釈 16]。コンピューター室は、司令室のセットを飾り変えている[127]。エントランスはMOA美術館で撮影され、同施設の色彩が変化する照明がそのまま使われている[出典 52]。エミーの部屋でM11が横たわるシートは、床屋の椅子を改造したものである[127]。同室には畳も用いられていたが、画面にははっきりと映っていない[49]。
ミニチュアの制作はオガワモデリングが担当した[134]。1/100スケール(直径1メートル)で[135]、回転用のモーターとライトを内蔵している[136][135]。発光部のディテールアップパーツは、『さよならジュピター』のメカのものを流用している[134]。爆破シーンは、石膏板に写真を貼り付けたものを爆破している[136]。
KIDSが格納されているパーキングドームのミニチュアセットは、当初はカラフルな電飾が施されていたが、本編側で再現することができないため撮り直しとなった[137]。
監督の大森一樹は、冒頭では発光体として登場させることをイメージしていたため、特撮班による映像で画面の真ん中から大映しになっていたのは想定外であったという[47]。
諸元KIDS
全長10 m[138][69]
乗員5名[出典 53]
KIDS(キッズ)[出典 54][注釈 14]