類似した技または同系統の技として、ミニラのリング状熱線、リトルゴジラ(ゴジラジュニア)の泡状熱線、ハンナ・バーベラ版ゴジラの放射熱線、『ゴジラ ザ・シリーズ』版ゴジラのパワーブレスがある。
平成VSシリーズで特技監督を務めた川北紘一は、肉弾戦を少なくした結果、熱線の撃ち合いが多くなったが、回を重ねるごとに強化していかなければならないという危機感に囚われ、苦労した旨を語っている[180]。
バリエーション
白熱光[出典 28][注釈 45]
初代ゴジラと『ゴジラの逆襲』、『モスラ対ゴジラ』のゴジラが用いた放射能を含む高温の白い熱線。初代は霧状だが、『逆襲』では水流のような勢いがある[184]。後年に登場する熱線のように対象を爆破するほどの威力はないが、水爆のエネルギーを浴びた力らしく、戦車や戦闘機、有刺鉄条網の鉄塔を溶解させるほどの威力があり[187]、『ゴジラの逆襲』では噛み殺した初代アンギラスの亡骸を炎上させる。
放射音はシリンダーの音を火山の噴火と風の音に混ぜたものである[191]。初代ゴジラではスーツはアニメーションによる作画合成、ギニョールの場合はシッカロールを口から噴霧させているが[187]、『モスゴジ』ではオプチカル合成による表現であった[188]。
放射熱線[出典 29](放射火炎[出典 30]、放射能炎[208]、放射能[209]、放射能熱線[210][211]、放射能噴出[212])
『キングコング対ゴジラ』以降、全シリーズに共通する青い光線。前述の通り、昭和シリーズ当時は放射能火炎と呼称されていた[167]。『ゴジラ対ヘドラ』では、前に力強く両腕を突き出すようなアクションを伴っている[209]。また、放射能を地面に吐いて浮上し、それを推進力に高速で空中を進む飛行能力を見せている[209]。『ゴジラ2000 ミレニアム』と『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では通常時の熱線も赤色であるが、背びれの発光から放つまで時間がかかる。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では射程が長く、着弾するときのこ雲が立ち昇るほどの威力を持つ。昭和シリーズでは建物の一部を焼く程度の威力だったが、『ゴジラ』(1984年版)以降は敵怪獣の身体を破砕し、市街地を焼き払うほどの破壊力を備えている。モンスター・ヴァースシリーズにおいては、『GODZILLA ゴジラ』では放射能火炎状のエフェクトも含む青い光線状であるが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では前者の要素が薄まってより光線状となっている。
『キンゴジ』ではチェレンコフ光のイメージが反映された、青を基調とした光線をエリアルイメージ合成機などで表現している[197]。『キンゴジ』からはやや青みを帯びたものに調整された[197]。『怪獣総進撃』からは合成される熱線の青がやや強く表現されている[208]。