ゴジラ_(架空の怪獣)
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ジラ (Zilla) の名称でエメリッヒ版のオマージュキャラクターが登場[注釈 34]。「1997年(DVDのブックレットでは1998年)にニューヨークを襲った怪獣と似ており共通点もあるが真偽は不明」という設定である[110]。そのほか、アメリカンコミック『Godzilla: Rulers of Earth』や小説『GODZILLA 怪獣黙示録』にも同名で登場している。詳細はゴジラ FINAL WARS#ジラを参照。


ゲーム『ゴジラトレーディングバトル』『ゴジラジェネレーション』にも、本作品のゴジラが登場している。

モンスター・ヴァースシリーズ

怪獣映画を中心とした作品群モンスター・ヴァース(2014年 - 、アメリカ)に登場。同一個体が継続して登場している。
『GODZILLA ゴジラ』(2014年)

諸元ゴジラ
GODZILLA
[111]
別名怪獣王[111]
身長355 ft[112](108.2 m[113][114]、108 m[111]
尻尾の長さ167.74 m[113][114]
体重9万 t[出典 13]

映画『GODZILLA ゴジラ』(2014年)に登場。

多量の天然の放射能が地上に満ちている中、巨大生物が跋扈(ばっこ)していた2億7,000万年前(古代ペルム紀)に、地球の生態系の頂点に君臨していた生物の末裔(まつえい)である[114][111]。その先祖はペルム紀末の大量絶滅以来、長らく深海に逃れていたが、たび重なる核実験によって地上の放射線量が再び上昇したため、放射性物質を吸収するために海上に再進出を果たした。同族については作中で確認されておらず、骨格の残骸が残されているのみである。米ソ冷戦時代にビキニ環礁など太平洋全域で出没しており、そこで1950年代に米ソがビキニ環礁で行った核実験も実際はゴジラを駆逐するための核攻撃による核爆発だった[113][114]が、まったく効果を上げることができず、両国の最高機密として一般には秘匿されていた。

体内に原子炉のような器官を持ち、莫大な熱エネルギーを生成することが可能である[114]。敵との戦いで危機に陥ると、体内の放射能エネルギーを生体電気で発火させ、青白い放射熱線として相手に吐きかける[113][114]。放射熱線の威力は絶大であるが、体力を激しく消耗するので多用はできない[注釈 35]。作中では敵怪獣ムートーの体格の大きいメスに2回使用し、倒したあとは使用の影響でその場に倒れ込む。なお、放射熱線を使用する際には、コイル鳴きのような音と共に背びれが尻尾から順に青く発光していく[115][注釈 36]。なお、オスのムートーに対しては、長い尾の強烈な一撃を浴びせて高層ビルに叩きつけ、尾だけではなくそのまま垂直倒壊するビルをも利用し、圧死させている。

基本的には日本版ゴジラの特徴や容姿を踏襲しているが、体格はそれより筋肉質で大柄であり、鳴き声も日本のものをイメージしながらも若干異なる。表皮は分厚く頑丈で、ミサイルや戦車や軍艦の砲撃はもちろん核攻撃にも耐える。首にはえらがあり[115]、水中で呼吸できる。ムートーに強い敵意を向ける一方で人間には興味を示さず、攻撃されても吠えたりや身じろぎしたりはするものの、反撃はしない。しかし、その巨体は移動するだけで高波の発生や建物の倒壊などの天災的な被害をもたらす。冒頭の資料により、メイン号なる米軍艦を爆破沈没させている[注釈 37]ことが暗示されている。ムートーを追う理由については、天敵に対する攻撃本能なのか、理解しきれない部分が少なくない。作中、主人公のブロディと視線を合わせて意思を疎通したような素振りも見せるが、行動原理についても不明な点が多く、人智を超えた神に近い生物であるかのように描かれている。

モーションアクター:アンディ・サーキス[116]

通称はレジェゴジ[105]

劇中での呼称は英語読みの「Godzilla」(ガズィーラ)であるが、芹沢博士役の渡辺だけは一貫して「Gojira」(ゴジラ)と発音している(詳細は#英語表記を参照)。由来については劇中では明言されていないが、設定では初代と同様「大戸島の伝説の怪獣『呉爾羅』」に倣って呼ぶようになったとされる[117]

結末で表示される「King of Monsters」(日本語吹替版では「怪獣王」)とは、ゴジラシリーズ第1作の英語版『Godzilla, King of the Monsters!』(日本語訳タイトルは『怪獣王ゴジラ』)に由来する。日本やアメリカをはじめとする国々でゴジラが持つ、由緒ある「称号」である。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)

諸元ゴジラ
GODZILLA
[118]
別名怪獣王[118]
身長119.8 m[118]
尾長177.4 m
体重9万9,634 t[118]

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)に登場。

前作から5年が経過した本作品では体格もさらに大型化し、放射熱線の使用頻度も増している。巨大生物調査機関モナークのアドバイザーを務める芹沢猪四郎博士によって多く研究され、四大文明以前に栄えていた古代文明によって崇められた神話世界の神や王という扱いをされ、そのころには宿敵であるギドラとの戦いが行われていたことも判明する。

性格は獰猛(どうもう)で、倒すべき相手に対し、脇目を振らずにひたすら前進を続ける前作の性質は受け継いでいるが、抵抗するのであれば人類でも容赦なく攻撃することが示唆されている。太古から住んでいたことにより、人類がそれまで探査できなかった地球の各地につながる海底トンネルを経て素早く目的地に移動する独特の移動手段を確立しているうえ、怪獣の言葉ともいえる発声音でモスラとも交信している。対象を威嚇する際には、背びれを連続で発光させる習性を持つ。

南極のモナーク施設で目覚めたギドラの前に出現して交戦するものの逃亡され、追跡して大西洋プエルトリコ沖に到達し、ラドンを下したギドラと再戦する。水中戦でギドラを圧倒し、首の1本を噛みちぎる深手を与えるが、アメリカ軍からオキシジェン・デストロイヤーを撃ち込まれ、活動機能が低下して戦闘不能に追い込まれる[118]

その後、かつて自身を崇拝していた人類が建設した古代文明の神殿にして海底洞窟内の、大量の放射能やウランが発生している住拠で核エネルギーを吸収しながら回復を図っていた。地球支配を謀るギドラへの対抗手段として用いようと考えたマーク・ラッセルは、ゴジラを復活させるために核兵器の使用を提案し、芹沢たちと共に潜水艦で住処へ向かうが、トラブルによってミサイル発射システムが発射不可能な状態に陥ったため、芹沢が単身で核弾頭を携えて住処へ赴き、自らの命と引き換えに起爆させる。その結果、核エネルギーを吸収してさらに強靱な姿となって復活したゴジラはボストンへ向かい、そこで三度ギドラに挑む。序盤こそモスラの加勢も得て戦いは優勢となるものの、先の核エネルギーの吸収量が過剰だったためにあと数分で核爆発を起こす状態に陥っており、予想外のギドラの強力な攻撃に加え、モスラがラドンに妨害されたこともあって劣勢となり、満身創痍の状態に陥る。しかし、ギドラの攻撃でモスラの身体が爆散した際に降り注いだ粒子を吸収し、それによって体内の核エネルギーの制御に成功すると、周囲の建築物を溶解させるほどの高熱を発しながら、モスラの体模様を模した体内放射でギドラのほぼ全身を焼き尽くし、最後に残った首の1本をも放射熱線で消滅させる。

そして、ラドンや他のタイタンたちに崇められる怪獣王として君臨してからは、タイタンたちを監視して抑止する目的で世界各所に出没している。

モーションアクター:T・J・ストーム(英語版)


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