2016年公開の第29作『シン・ゴジラ』では身長118.5メートルのゴジラが、2017年公開の第30作から2018年公開の第32作までのアニメ映画3部作『GODZILLA 怪獣惑星』『GODZILLA 決戦機動増殖都市』『GODZILLA 星を喰う者』では推定身長300メートルのゴジラがそれぞれ登場する[36]。なお、『シン・ゴジラ』に登場するゴジラは、初代ゴジラの特徴や容姿、古代から生息していた生物が放射能を浴びたことで変異を遂げたこと、放射熱線を武器とするなどの要素は踏襲しながらも、それまでの作品とは違って過去作との関連性は無く第1作とは完全に独立しており、正体不明の巨大生物として登場するうえ、姿形も当初の水棲生物から陸棲生物への進化を遂げながら巨大化するなど、過去作には見られなかった要素が盛り込まれている。アニメ映画3部作に登場するゴジラも、過去作とのつながりは無く2030年に初めて現れた怪獣とされている。ただし、昭和版と同じくアニメ映画3部作に共通する設定として、ゴジラの名前は「大戸島の龍神・呉爾羅」から付けられている。
2023年公開の『ゴジラ-1.0』でも、初代ゴジラの特徴や容姿、変異や武器、正体不明の巨大生物、完全に独立しているなどの要素、「呉爾羅」の名前などはほぼ踏襲されているが、身長は初代ゴジラとほぼ同じの50.1メートルとなっている[37]。
昭和シリーズ
武器:放射能火炎[注釈 8]
スーツアクターは中島春雄(『対ガイガン』まで)、手塚勝巳(『三大怪獣 地球最大の決戦』まで)など。 諸元ゴジラ 映画『シン・ゴジラ』(2016年)に登場。 元々は太古の時代より生き残っていた深海棲の海洋生物が60年前に海洋投棄された放射性廃棄物を大量摂取したことにより放射能に耐性が付いただけでなく、それの影響により突然変異と異常成長を繰り返し誕生したと推測される生物[38][41]。 アメリカのエネルギー省(DOE)では以前からこの生物の存在を把握しており、同国の生物調査機関に属していた牧悟郎元教授が中心となって生態の研究が進められ、彼の故郷である大戸島の伝承にある神の化身「呉爾羅(ごじら)」の名から「GODZILLA」という英語名が与えられていた[38][41]。日本政府は「巨大不明生物」と呼称し、牧の情報を入手して以降は、日本語訳した「ゴジラ」の通称も用いるようになる。 その身体には人間の約8倍という膨大な量の遺伝子情報が内包され[38]、それには爬虫類のみならず魚類や鳥類などといった他の種類に属する生物の形質も多数併せ持ち[38]、世代交代を経ない単一の個体であらゆる環境に対する適応進化を行う。必要に応じて自己退化能力も有し、自由に進化・退化が可能であること[注釈 9]、細胞分裂による無性生殖も可能であると分析され[注釈 10]、このまま放置すれば「自己増殖による無制限の繁殖」「有翼化しての飛行能力の獲得による世界規模のテリトリー拡大」「小型化への変異」といった危険性についても言及される。 体内には、生体原子炉ともいえる「熱核エネルギー変換生体器官」を持つ[41]。
『ゴジラ』(1954年)詳細は「ゴジラ (初代)」を参照
『ゴジラの逆襲』以降詳細は「ゴジラ (2代目)」を参照
vsシリーズ詳細は「ゴジラ (平成VSシリーズ)」を参照
ミレニアムシリーズ詳細は「ゴジラ (ミレニアムシリーズ)」を参照
『シン・ゴジラ』
GODZILLA[38][39]
別名怪獣王[38]
(第2形態)
身長28 m
全長122 m
(第3形態)
身長57 m
全長168.25 m
(第4形態)
身長118.5 m[40][38]
全長333 m
体重9万2千 t[38]