ゴジラ2000_ミレニアム
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出身地宇宙[30]
(フェイズI)
身長60 m[出典 11]
全長75 m[出典 12]
体重4万 t[出典 13]
ジャンプ力

高さ100 m[出典 14]

距離300 m[出典 15]

歩行速度30 km[出典 16]
出現地新宿[38](東京・西新宿[9][注釈 4]
(フェイズII)
身長60 m[出典 17]
全長75 m[出典 18]
体重4万5千 t[出典 19]

宇宙人ミレニアンが、ゴジラの細胞の自己再生能力を司る因子「オルガナイザーG1」を取り込んだが、その作用によって力を体内で制御できずにゴジラの形質に負けて変異・怪獣化してしまった姿[出典 20]。拳は肥大化しており[43]、長い両脚部は2本のカギ爪とミレニアンよりも1本多い3本の指、魚のヒレのようなが特徴でディテールは左右非対称[33]、いびつな姿をしている。鈍重な外見に反して、四肢の強靭な筋力による敏捷な動きで、空中高くジャンプが可能なほどの身軽な体と跳躍力を有する[出典 21]。殴り合いや噛みつきなどの接近戦を得意とする[39]。搭乗してきた飛行体と同じく、左肩に波動発射口の穴があり、飛行体同様の波動光線を放つことができる[出典 22]。波動発射口を発光させて周囲の物体を宙に浮遊させる超念動攻撃[出典 23](念動力[6][33])や、飛行体の残骸を遠隔操作することも可能。オルガナイザーG1を取り込んでいるため非常に再生能力が高く[出典 24]、ゴジラの放射熱線によって左肩部を丸々吹き飛ばされるほどの重傷を負っても即座に肉体を再生してしまう[43]。その反面、攻防ともに高くはなく、生き残るためにゴジラにより近い存在になろうとする[33]

ゴジラと肉弾戦を繰り広げるが、その最中、くわえ込んでさらにオルガナイザーG1を吸収し、うろこのようなものも生え始めてゴジラのような体表と色となる[33]。最終的には首の付け根まで大きく裂けた口を開け、触手のある膜を口から広げてゴジラの上半身を包み込んで丸飲みしようと同化を図り、背びれまで獲得してゴジラ化しようと変態を続けるが、ゴジラの体内放射によって頭部を失い死亡した[出典 25]。胴体も後に倒れ込んだ後、風化して黒い粉に変化して崩れ去った。

関連書籍などではノーマル状態を「フェイズI」、体内にゴジラを飲み込み同化しかけている状態を「フェイズII」と記述している[出典 26]

制作
デザインは酉澤安施岡本英郎が担当[出典 27]。決定稿はなく、岡本の検討稿をベースに改稿が繰り返され[注釈 5]、酉澤の検討稿が最も造型に近いものとなった[45][注釈 6]。最終的なデザインは、造型時に粘土原型により定められた[47][48]。フェイズIのデザインは、特殊技術の鈴木健二の要望で、茶系の色合いとなり、マケットの写真にデジタルで着色し、フェイズIIのデザインは、西川伸司が上半身のディテールをフェイズIの画像に加筆したものが用いられた[45][49]。広がる触手のギミックも別途に描かれている[49]。このほかに海棲の軟体動物を彷彿とさせるものや、刺胞動物のような突起物を持ったもの、タコの足やクラゲを彷彿とさせる触手を持ったデザインも描かれた[49]。ミレニアンとUFOが合体したイメージのデザインの方向性となっている[49]。1998年に公開された『GODZILLA』に登場するゴジラがモチーフとなっている[50][30]。本作品の特殊技術を担当した鈴木健二や造形を担当した若狭新一には、「日本のゴジラがアメリカのゴジラを倒す」という意識もあったという[出典 28]。鈴木は、吸収したゴジラの怪獣らしさと、未知の宇宙人という要素を組み合わせることに苦労したと語っている[24]。本来はオルガナイザーG1の影響を受けて最終形態となる形があったが、その手前で止まる形にしているものの、その先もまだ変化していくという構想であるという[52]。造型はスタートレインが担当[48][30]。着ぐるみはフェイズIのものと、フェイズIIのものが作られた[53][54]。前者は、パーツ流用によりもう1体のフェイズIIへ改修された[48][54]。頭部にはラジコン操作による口の開閉ギミックがあり、腕は爪が可動するものと固定されたものを使い分けている[48]。スーツアクターが持ちやすいように腕が加工されている[55]。そのほか、着ぐるみを一部流用して同サイズのカポック製爆破用モデルも作られた[53][48]。フェイズIIの口元の触手は造形物にはなく、CGで合成された[出典 29]。絵コンテを担当した西川は、知的生命体であることを意識し、オルガに人間的なリアクションをとらせている[57]
撮影・演出
皮膚には水などをスプレーしてぬめりを出している[55]。身体の一部がゴジラの熱線によって吹き飛ぶシーンでは接近撮影で2台のカメラが使用されている[55]
その他の作品に登場するオルガ
ゴジラ FINAL WARS』の劇中では、バンクーバーの子供がオルガのソフビ人形で遊んでいるシーンがある。アニメ映画『GODZILLA』の前日譚を描く小説『GODZILLA 怪獣黙示録』では、2022年5月11日トルコに上陸したとされる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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