コーンウォールはデヴォンのカウンティとテイマー川で接している。コーンウォールとグレートブリテンの他地域をつないでいる主な道路としてはA38である。トーポイント・フェリーはプリマスをハーモウズの対岸にあるトーポイントとつないでいる。イザムバード・キングダム・ブルネルが1859年に作った鉄道橋であるロイヤルアルバート橋はその他では唯一の主要な交通路である。主要なシティであるプリマスはコーンウォール東部に最も近い大都市圏である、病院、百貨店、道路・鉄道交通、文化施設などのサービスの点で重要な場所である。
ニューキー・コーンウォール国際空港はUK、アイルランド、ヨーロッパの他の地域とコーンウォールを空路でつないでいる。
ブリストル海峡の向こう側にあるカーディフとスウォンジーは、過去にコーンウォールとフェリーで接続されていたこともあるが、現在は運行していない[21]。
シリー島はペンザンスからフェリーで、セント・ジャストに近いランズ・エンド空港とニューキー空港から飛行機で行くことができる。シリー島のセント・メアリーズ空港にはデヴォンのエクセター国際空港からも空港アクセスが可能である。
2021年6月の第47回先進国首脳会議は、カービス湾のカービスベイ・ホテルで開催された。
地域の旗コーンウォールのカフェにある土産物の旗
聖ピランの旗は広くコーンウォールの旗として認められており[22][23]、コーンウォール人の象徴として用いられる他、カウンティの旗としても用いられている。聖ピランの旗は黒地に白い十字である。聖ピランは、スズを見つけた際に黒炭や灰の中に白いスズがあるのを見てこのふたつの色を採用したと言われている。1826年、デイヴィーズ・ギルバートはこの旗を古くからの聖ピラン旗でコーンウォールの旗だと述べている[24]。
コーンウォールの守護聖人は聖ミカエルや聖ペトロックであるという主張もあるが、聖ピランは三人の中でずば抜けてこの地域で人気があり、国際的に聖ピランの旗がコーンウォールの旗であると認められている[25][26]。3月5日が聖ピランの日であり、世界中に移住したコーンウォールの人々がこれを祝う。
言語ペンザンスにあるコーンウォール語で書かれた看板
コーンウォール語は、ケルト系の言語であるが、ウェールズ語やブルトン語(ブレイス語)により近く、一方でアイルランド語やスコットランド・ゲール語とは関係性が低い。
コーンウォール語を共同体の言語として使用する地域は18世紀末まで存在し、1914年に最後の母語話者が亡くなったことが2011年にわかった[27]。1904年にヘンリー・ジェナーの『コーンウォール語ハンドブック』(Handbook of the Cornish Language) が発表された後、コーンウォール語復興の機運が高まった。2000年の調査では、300人程度がコーンウォール語を流暢に操れると推定されている[28] 。コーンウォール語は12の初等教育学校で教えられ、また宗教儀礼や地方自治体のイベントなどで使用されており、2002年に連合王国政府より少数派言語として公式に認知された[29][30]。2005年には限られた額ではあるが政府からの拠出金も受け取った[31]。正書法が2008年に定められた[32]。
コーンウォールの鉱業で使用される単語の中には、英語でも鉱業用語として用いられているものがいくつかある[33][34][35]。
ナショナル・アイデンティティ2011年の国勢調査で「コーンウォール人」(“Cornish”) だと答えた人の割合
コーンウォールは、ナショナリズム政党であるメビオン・ケルノウ (Mebyon Kernow)、セルティック・リーグ、インターナショナル・セルティック・コングレスなどいくつかの組織により、ブルターニュ、アイルランド、マン島、スコットランド、ウェールズと並んで6つのケルト民族地域 (Celtic nations) のひとつとして認められている[36][37][38][39]。