コールドゲーム
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後攻チーム10000(1x)1


スコア例4-3(本来のルールではサスペンデッドゲームとなる[8]


 123456R
先攻チーム10000(3)1
後攻チーム20000(1x)2

コールドゲームの運用に対する考え方
日本プロ野球

日本野球機構管轄のプロ野球では点差によるコールドゲームは認められておらず、どんなに一方的な展開になっても続行不能(天候不順など)もしくは没収試合にならない限り9回まで必ず行われる。1970年頃まではナイターであってもダブルヘッダーなどの影響で規定の時間が過ぎた場合、9回を終えなくてもその時点にてコールドとする場合もあったが、時間制限が厳しくなったオイルショック以後は時間制限によるコールドゲームは廃止され、雨天などの災害を例外として9回までは必ず行うようになった。

天候悪化や諸事故、日没によって試合続行が不可能と判断された時点、具体的には中断宣言から30分経過後、再開不可能と判断されれば試合が打ち切られる。5回が成立していれば試合成立、5回以前に試合続行不能に陥った場合はノーゲームとなる。ただ、試合続行の可否は審判に決定権がある。不成立イニングの得点状況によっては30分どころか1時間以上中断しても打ち切らずに再開することもある。

二軍の一部試合では、制限時間オーバーでコールドゲームとなることもある(一軍との親子ゲームで一軍の試合より先に行われた場合、地方球場開催など。続けると一軍の試合が始められない場合)。また9回終了時点で、両軍の監督の話し合いにより試合を打ち切る場合もある。

以前はナイター開催の場合、所定の時刻を過ぎると新しいイニングに入らず時間切れコールドゲームとしたこともあった(各リーグの記事より規程を参照)。

日本シリーズでのコールドゲームは1962年10月16日に神宮球場で行われた第3戦、東映フライヤーズ?阪神タイガースが2-2の延長14回に日没のため引き分けコールド、2005年10月22日千葉マリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ?阪神タイガース第1戦が濃霧による7回途中コールドなど4回の事例がある(時間切れコールドを除く)。

オールスター2007年第2試合フルキャスト宮城 デーゲーム)は時折強い雨が降る中行われたが、8回表途中で打ち切りとなり11-5でセ・リーグ選抜の勝ちとなった。

オープン戦では、2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震(14時46分発災)のため、同日横浜スタジアムで行われた横浜ベイスターズ?東京ヤクルトスワローズの7回表が始まる直前に、また明石球場で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス?千葉ロッテマリーンズの8回表終了時点に、コールドとなった事例がある[9]。明石球場は直接地震に襲われたわけではなかったが、楽天の地元である宮城県が震災に見舞われ、選手の家族の安否を確認する必要が生じたため[10]

2013年のセントラル・リーグクライマックスシリーズから、対戦するチームの順位上位チーム(1stステージ=2位、ファイナルステージ=1位)が勝ち抜けのかかる試合(いずれも順位上位チームのホームゲーム)に関しては、「延長12回表終了時に同点」であるか、「延長12回表で先攻チーム(対戦チーム間下位)がリードし、その裏に同点に追いついた場合」は、その時点で試合を打ち切るとする特別コールドゲーム[11] を採用する[12][13]。パ・リーグでも2015年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズよりこのルールが適用される[14]。2020年以前は適用例が前者の1例であったが、2021年には9回打ち切りの影響もあって3例と激増した。また、初めて後者の事例が適用になった。

アジアシリーズ

悪天候等によるコールドゲームに加えて、予選リーグのみ点差によるコールドゲーム規定がある。7回以降で10点差以上離れた場合に適用される。

第1回アジアシリーズ2日目・第2試合(
2005年11月11日)の興農ブルズ(チャイニーズタイペイ)?千葉ロッテマリーンズ(日本)が適用第1号となった。スコアは以下の通り。


 1234567R
千葉ロッテ120031512
興農00000101

(7回裏終了規定によりコールドゲーム)

メジャーリーグ

メジャーリーグも日本同様5回成立以降の悪天候でコールドゲームとなるが、表のチームが同点または逆転、裏のチームが同点の状態であればサスペンデッドゲームとなる。

ダブルヘッダー開催時は第1試合がコールドゲームになると、第2試合は中止となる。
ワールド・ベースボール・クラシック

天災によるコールドゲームに加え、予選第1次、第2次リーグに限り、5・6回は15点差以上、7・8回の場合は10点差以上がついた場合に大会規定でコールドゲームが適用される。決勝トーナメント(2013年は決勝戦のみ)は得点差コールドは認めない。

第2回ワールド・ベースボール・クラシックの第1ラウンドにおいて、日本は韓国に対して14-2のスコアで初めて7回コールドゲームで勝利した。第2ラウンドでも、プエルトリコが米国を11-1の7回コールドゲームで降す大波乱が起きた。
日本の独立リーグ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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