コーヒー
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コーヒー豆を保存するとき成分の酸化(特に脂質の酸敗)による品質低下が問題になること、抽出したコーヒーを保温しつづけると色素の酸化重合や過酸化水素などのフリーラジカルの生成がおきることが知られているが、健康との関係についての研究報告はまだ行われていない[注 7]

コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸類を始め、豊富な抗酸化物質が含まれており、肌の張りをよくし老化を防止する効果があるといわれている[130]

マウス、ラット実験では、コーヒーにはストレス緩和作用があると考えられる[131][132]

文化

コーヒーカップ

コーヒーとドーナツ - アメリカではコーヒーとドーナツの組み合わせが一般的である。

コーヒー切手 - コーヒーをテーマにした切手。

コーヒーにまつわる名言

「良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い」 - フランスの政治家、
タレーラン=ペリゴール

「コーヒーは地獄のように黒く、死のように濃く、恋のように甘くなければならない」 - トルコの

「数学者はコーヒーを定理に変える機械だ」 - ハンガリーの数学者、レーニ・アルフレード[注 8]

「私は自分の人生をコーヒースプーンで計り尽くした」 - 詩人、T・S・エリオット『J.アルフレッド・プルーフロックの恋歌』

コーヒーを題材にした作品
音楽

コーヒーは歌曲の中で取り上げられることも多く、コーヒーそのものを題名に入れた曲も少なくない。
コーヒー・カンタータ(作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ BWV211 「そっと黙って、おしゃべりめさるな」 1732年)
J.S.バッハによる世俗カンタータの一つで、コーヒー・マニアの娘とコーヒー嫌いの父親との争いを歌うコミカルな作品。J.S.バッハ自身もコーヒー愛飲家であった。
一杯のコーヒーから(歌:霧島昇+ミス・コロムビア、作詞:藤浦洸、作曲:服部良一 1939年)
日本の懐メロの曲。戦前から日本に喫茶店文化が根付いていたことを物語る曲でもある。
ブラック・コーヒー(Black coffee 作詞:ポール・フランシス・ウェブスター 作曲:ソニー・バーク 1948年)
コーヒーと煙草に浸る失恋の倦怠と絶望を歌ったブルージーなジャズ・スタンダード。1949年にサラ・ヴォーンが初録音してヒットした。日本では1954年デッカ録音のペギー・リー版が名唱として知られる。
コーヒールンバ(Moliendo Cafe(英語版) 作詞・作曲:Jose Manzo Perroni 1958年、日本語詞作詞:中沢清二)
ベネズエラのアルパ奏者ウーゴ・ブランコが録音し世界的にヒット(1961年)、日本でもエキゾチックさが好まれて何度もリバイバルしている。曲のリズムは実際にはルンバではない。 歌:西田佐知子(1961年)、国実百合(1991年 國實唯理名義)、荻野目洋子(1992年)、井上陽水(2001年)、工藤静香(2002年)
コーヒーはいかが(ドイツ民謡、作詞:花岡恵
教育芸術社音楽教科書に掲載された。
映画

ドキュメンタリー映画おいしいコーヒーの真実』ではエチオピアのコーヒー農家の実情を描いている。

コーヒーに関する風習・思想など

エチオピアには
コーヒー・セレモニー(カリオモン)と呼ばれる風習がある。主催者が客に対してその場で焙煎・粉砕・抽出したコーヒーを振る舞い、みんなで回し飲みをするなど、日本の茶道と共通した部分も多い。

トルコやドイツでは、コーヒーを飲んだ後の残滓がカップの底に作る模様で運勢を占う、コーヒー占いを行うことがある。

会議などの合間にとる5分から15分程度の小休止をコーヒーブレイクと呼ぶ。会議の参加者らがコーヒーなどのソフトドリンクを飲みながら談笑することで気分転換を図る習慣から生まれた呼び名である。

「一緒に夜明けのコーヒー(あるいはモーニングコーヒー)を飲む」という言葉は、男女が深い関係になることの暗喩として用いられることがある。

アメリカでは、コーヒーのことをカップオブジョー(英語: cup of Joe)と呼ぶことがある。由来として、第一次世界大戦中の海軍長官であり、アルコールを禁止したジョセファス・ダニエルズから来たという説が語られる[133]

モルモン教ではコーヒーは禁止されている[134]

朝鮮民主主義人民共和国では、コーヒーは資本主義社会の飲み物として排除されてきた。一方、2020年のテレビ映像では、金正恩委員長のテーブルの上にアイスコーヒーらしき飲み物が置かれているなど変化の兆しも見られる[135]

十六進数のC0FFEEはCOFFEE(コーヒー)に見えることから、プログラミングにおけるマジックナンバー(英語版)として使われることがある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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