コンボイ_(トランスフォーマー)
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コンボイを止めようとするホットロディマスとも拳を交える。再生したガルバトロンとの戦いで自らを犠牲とし再び深い眠りに就いた。

その後は『2010』へと続くが、『2010』の物語は日本版では2010年だが、海外版では2006年という設定である。

アイアンハイドら戦死した仲間と共に葬られたコンボイだが、2010年にその墓がクインテッサ星人によって暴かれ、遺体はゾンビにされ、サイバトロン絶滅作戦に利用されてしまう。しかし、その途中にコンボイとしての意識によってサイバトロン戦士たちを危機から救い、自身は行方不明となる(『2010』第8話「コンボイの影」)。その後、遺体は宇宙空間を漂っているところをトランスフォーマーを憎悪する地球人科学者グレゴリーにより発見され、宇宙ペスト散布に利用されたが、スカイリンクスに脅されたクインテッサ星人の手により復活を果たし、際限なく蔓延する宇宙ペストをマトリクスによって根絶させた。これにはデストロンの新破壊大帝ガルバトロンも敬意を払い、握手を求めた(『2010』第31話「コンボイの復活 PartI」と第32話「コンボイの復活 PartII」)。

その後は再び日本版と海外版では異なる独自の展開となっている。

日本版の『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』では再び絶命した後、玩具展開で復活し、『トランスフォーマー G-2』へと繋がる。海外版では存命のまま姿を変えていき、『G-2』へと展開した。
日本版
『ザ☆ヘッドマスターズ』において、セイバートロン星の超コンピューター「ベクターシグマ」の異常を止めるため、コンボイは自らのエネルギーを開放する。その結果、ベクターシグマの回復に成功したものの、その代償としてコンボイ自身は再び命を落としてしまった。その後、雑誌展開の『トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ』にてスターコンボイ(Star Convoy)として復活し、時同じくスーパーメガトロン(Super Megatron)として復活したメガトロン(Megatron)と死闘を演じた。このボディは後続作品である『G-2』の序盤で今までのボディに戻っている。マルチバース(パラレルワールド)に当たる『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』の第33話において、スペースブリッジ計画を語るプライマスのヴィジョンの中にその姿を確認できる。
海外版
トランスフォーマー ザ・リバース』以降も引き続き総司令官を務める。その後玩具シリーズにおいて、パワーマスター(日本ではゴッドマスター)やアクションマスターとして幾多の形態変化を繰り返しながら登場している。
G-2以降

そして、日本版の『トランスフォーマー G-2』では、遂にメガトロン(Megatron)と停戦協定を結び「セイバートロン連合」を結成するまでに至ったが、誤解により生じた地球人によるデストロン兵士殺害の報告を受けたメガトロン(Megatron)は協定の破棄と地球への侵攻を決断。コンボイ(Convoy / Optimus Prime)はパワーアップしたメガトロン(Megatron)に対抗すべく、自走ミサイルランチャーに変形するコンボイ・ミサイルトレーラー(Optimus Prime / Combat Hero Optimus Prime)へと姿を変え、これを迎え撃った。コンボイ(Convoy / Optimus Prime)はメガトロン(Megatron)とマートン星雲第17区にて対決し、一度は敗れ去ったが、その時マトリクスによって肉体が再構成され、大型タンクローリーに変形するバトルコンボイ(Laser Optimus Prime / Battle Convoy)に生まれ変わり、再びメガトロン(Megatron)との決着をつけるべく死地に赴いた。

物語開始直前のプロローグとして、デストロンとセイバートロン連合を組んでいた時期でメガトロン(Megatron)と共に並ぶイラストも描かれている。『キスぷれ』のラジオドラマでは、この時の形態はエネルゴンに代わる超エネルギー「ニュークリオン」の力によって変形不可能になる代わりに能力が強化される「アクションマスター」と解釈されている(姿が海外展開のアクションマスターのものに近いため)。また、『キスぷれ』が展開される前の時期にニュークリオンクエスト・スーパーコンボイ(Super Convoy)というニュークリオンを採取するための形態も設定されており、現在はアクションマスターコンボイ(Action Master Optimus Prime / Action Master Convoy)になる前の姿とされている。ストーリーでは「トランスフォーマージェネレーション2013」に掲載されたコミック『メトロ大戦』にこの姿が初登場している。

海外版の『G-2』期にはこの他にもマトリクスによるリフォーマット時に獲得した別の姿として、ゴーボットと呼ばれる形態も存在する。スピード重視のスポーツカーのビークルモードを持ち、ロボットモードに「口」が存在するという、コンボイとしては異色のデザインだった。玩具は日本販売時も「オプティマスプライム」として正式に発売されるなど、その点でも珍しいアイテムとなっている。また、さらに従来のストーリーとは接点が設定されていない『マシンウォーズ』版なども存在する。

コンボイは『ビーストウォーズ』シリーズに代表される以後の時代においても偉大な伝説的存在として語り継がれており、その時代においても宇宙探索の旅を続けているとされている。
能力

武器はレーザーライフルで、「コンボイガン」とも呼ばれる。ドリームウェーブ・プロダクションズ版コミックには、使用しない際には背中に収納されている様子が描かれている。右腕を「エナジーアックス」と呼ばれる斧状の武器に変形させることも可能。また、手のひらからビームも発射可能。しかし、基本的には素手での肉弾戦を好む。特にメガトロンとの戦闘においては、テックスペック上コンボイがメガトロンよりスピードと耐久力で勝り、火力に劣ることもあって、その傾向が強い。また、車両形態では左右のフロントグリルにビーム砲が仕込まれており(第54話「ブルーティカスの攻撃」)、さらにヘッドライトからビームを出すこともでき、巨体を活かした体当たりも強力な武器である。顔の左側面には無線機能を持ったマイクが仕込まれている(第17話「ナイトバードの影」)。この他、目から光線を発射することも可能。

コンバットデッキには対空砲が搭載され、ビークルモードでもコンテナ上部に露出させることで使用可能となる。コンテナからはアームと金網クレーンも出せる。ローラーは小柄車であることを活かし、相手を撹乱することもあった(第65話「トランスフォームをとめろ!」)。

個人としての戦闘能力はすこぶる高く、作戦立案能力に関しても「マスカレード作戦」などのように彼が立てた作戦の成功率は高い(第61話「マスカレード」)。「私にいい考えがある」と発言した時はエアーボットの指揮官にあえて高所恐怖症のシルバーボルトを任命するなど、部下の処遇などに関することに特に成果があった。反面、部下のハウンドが提案した作戦に助言を与えた際は失敗してしまい(第3話「地球脱出!」)、幸運を計算に入れた作戦を立てるなど、ライバルのメガトロンに比べると劣る部分がある。しかし、利敵行為を行った仲間たちさえも寛大に許したり、自らの危険を顧みずに味方の危機を救おうとするため、仲間からの信頼は厚い。

敵味方問わず、士気に与える影響が非常に大きい。彼が出現すると、サイバトロン戦士は恐怖を忘れ、デストロン兵士は恐怖心を抱き、メガトロンは作戦を大きく狂わされる。サイバトロンでは、デストロン兵士がコンボイに抱く恐怖心を積極的に利用する試みもなされており、そのためにエルデドロイドはコンボイに似せられている。

戦闘中に高所から転落することが多い。特に日本版では、前期オープニングのサビの部分で第2話のダムから転落するシーン、同エピソードのラストシーンでルビークリスタル鉱山の爆発により転落した場面が使用され、『トランスフォーマー アニメイテッド』第5話のミニコーナーでもネタにされている。

大らかで豪快な性格であり、スパイクや仲間たちとバスケットボールに興じることもある(この時ドリブルをトラブルと言い間違えたり、ボールを指で回す芸当を見せた)。また、先にも挙げたように仲間に対する思いは強く、第22話「二人のコンボイ」では、このことが本物のコンボイとクローンコンボイを見分ける決め手となり、第51話「ターゲットはコンボイ」では、自分をおびき寄せるためにサイバトロン戦士たちを弄んだチャムリー卿に怒りを爆発させ、ラストシーンで恐ろしい仕打ちを行っている。一方、戦場では断固とした態度で敵に立ち向かうためか、時折部下に命令する際に口調が強くなることも。

身体をバラバラに分解されても頭部が生きていればテレパシーのようなもので思念を飛ばし、各部品を遠隔コントロールできる。ただし、その部品が別のシステムの支配下に置かれた場合は無効となる。
玩具

最初の玩具は『ダイアクロン』の「バトルコンボイ」を流用したもので、「01」のナンバーを与えられて1985年6月発売。他にメガトロンとのセットである「VSX」が10月に発売、86年11月に『2010』の放送が開始された時期にアラート、リジェ、サイバトロン集合ポスターとセットの「グッドバイコンボイ」が発売され、12月に絶版となった。その後、2000年6月を皮切りに『復刻版』が発売。2002年1月には色がアニメ風になった他マトリクスなど多数の特典を付属した「New Year Special」版が発売。2003年3月には『トランスフォーマー コレクション』にて「00」のナンバーを与えられ、エナジーアックス、ファイルカードのバインダーが付属している。2007年8月には『トランスフォーマー アンコール』にて再び「01」のナンバーを与えられ幾度となく再発売されている。

コンテナは付属のローラーや仲間のオートボット、ミニボットを搭載可能。また、展開することによりコンバットデッキになり、スプリングによるカタパルトギミックを搭載。なお、発売されたものによって拳やレーザーライフル、ローラーの形状が異なる。

アニメに準拠した変形が可能な『マスターピース(MP)』、その小型版『ロボットマスターズ』、極小変形、『ハイブリッドスタイル』、『Transformers Classics』(日本版では『変形!ヘンケイ!』)など、幾度と無くリメイクされている。なお、通販サイトe-HOBBYではコンボイの若き日の姿である「オライオンパックス」が、海外の『TitaniumSeries Transformers』ではコミックシリーズ『Transformers The War With in』で描かれた地球到来以前の姿(セイバートロンモード)が初めて商品化されている。
初代(G1)以降の主な玩具
オライオンパックス / Orion Pax
e-HOBBY SHOP限定で発売された、ターゲットマスター版チャーの色替え。工具が変形するドロイドモジュール・バレルローラーと、ダイオン(ウィーリーの色替え)も付属する。
電動パワー スターコンボイ / Star Convoy


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