コンパクトフラッシュ
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インターフェース:SATA3(シリアルATA)6Gbps(転送レート6.0 Gb/s (600 MB/s)

本体形状は同様でも従来のCFカードとの互換性はない。これはコネクター形状が変更されたためである。コネクタ内で曲がる可能性のあるピンを排除し、従来からの問題だった破損を防いでいる

物理的に従来のCFカードと互換性がなくなったが、転送速度表記は従来と同様に倍速表記が使用されている。従来のCFカードでは1113倍速(x1113等の表記)が最大だったのに対し、Cfast2.0カードにおいては3333倍速(x3333等の表記で500 MB/s時)と大幅に向上している。

CFastカードを採用した例として、キヤノン製の一部カメラ(ハイエンドビデオカメラやEOS-1D X Mark II等)がある。

CFexpressCFexpressカード

CFexpress (CFX) は、2016年9月に発表されたPCIe 3.0とNVMe 1.2をベースとした規格である[1]2017年4月に公開されたCFexpress 1.0では、2レーンのPCIe 3.0を採用しており、最大転送速度2 GB/sに対応している[1]。将来的には8レーンまで増やすことで8 GB/sまで対応可能である。XQDメモリーカードと上位互換性を保持している。

CFexpress1.0規格を採用した製品は発売されなかったが、2019年にCFexpress2.0が策定され、2020年よりカメラの最上位機種を手始めに各社より対応機器が続々と発売されている。そのため、一時期CFastとXQDに2分されたコンパクトフラッシュの規格はCFexpressに一本化されたと言える。
規格のあゆみ

Ver.年月
1.0
1994?初リリース。PIOモード0 - 2(55倍速8.3 MB/s)。
1.1?コネクターの図面を追加。
1.2図面にミリメートル寸法から変換したインチ寸法を追加。
1.31998CFタイプ2を追加。CFソケット・CFアダプターの図面を追加。
1.41999CF+を追加。ATAコマンドを更新。CF+ & CompactFlashへの名称変更。消費電力とTrueIDEモードについて。電源管理機能の設計図を追加。CFタイプ2ソケット、CFタイプ2アダプターを追加。CF/CF+タイプ1表面実装カードスロットの図面を更新。
2.020035ATA-4に合わせた、PIOモード3と4(111倍速 16.6MB/s)やコマンドの追加更新。CRC誤り検出再送。CFタイプ2からPCMCIAタイプ2への変換アダプターを追加。著作権保護規格CPRMを追加。長い外形寸法を追加。CFアダプター配線表変更。
2.12004TrueIDEモードにMultiword DMA0 - 2(111倍速 16.6MB/s)を追加。
3.012TrueIDEモードにUltra DMA0 - 4(444倍速66.6 MB/s)を追加。PCカードモードにPIO4 - 6相当(166倍速 25.0MB/s)とTrueIDEモードにPIO5と6(166倍速 25.0MB/s)を追加。TrueIDEモードにMultiword DMA3と4(166倍速 25.0MB/s)を追加。
3.1?
4.020065PCカードUDMAモード0 - 6(888倍速 133MB/s)とTrueIDEモードにUDMA5と6(888倍速 133MB/s)を追加。
4.120072?
5.0201048bit LBA (BigDrive)(最大容量144 PB)対応を追加。QoSを追加。Trim対応を追加。
6.011UDMAモード7(1113倍速 167MB/s)を追加。Sanitizeコマンドを追加。

その他

日本IBM1995年発売のPalm Top PC 110内蔵のリーダーに「スマート・ピコ・フラッシュ」という名を与えていた。

他のメモリーカードをCFカードスロットで利用するための変換アダプタも存在した。小型のメモリーカードであるSDメモリーカードDuoサイズのMSxDピクチャーカードはCFメモリーカードの大きさに変換するアダプタがある。大きめのメディアであるメモリースティックスマートメディア用のアダプタは、使用時のサイズがCFカードより大きい。

PCカード規格と電気的な互換性があるため、CFカードの50ピンをPCカードの68ピンへ変換するのみの単純なアダプターをPCカードスロットに取り付けるだけで、CFカードを16bit PCカードとして利用することができた。

内蔵ハードディスク等で使用されているパラレルATAインタフェース上の互換性を持つため、コネクタの配線変換でIDE変換ができる。これを利用して、汎用のリムーバブルメディアとする以外にも、組み込み機器の起動メモリディスクとしてや、デジタルオーディオプレーヤーの内蔵記憶装置としてなど、内蔵部品としても使われていた。またPCカード経由などでもハードディスクの代用として利用する場合もあった。パソコンなどへもIDE変換でパラレルATAやシリアルATAに直結するアダプタが有り、小容量の内蔵HDDの代替として、デジカメ用メディアとしての役目を終えたCFメモリーカードを1990年代製の古いPCの整備に使い回すこともあった。

脚注^ a b “ ⇒CFexpress 1.0 Press Release” (PDF). CompactFlash Association (2017年4月18日). 2018年6月29日閲覧。

関連項目

拡張カード

PCカード

ExpressCard


ATA

マイクロドライブ

XQDメモリーカード

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、コンパクトフラッシュに関連するメディアがあります。


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