コンテナヤードは、コンテナを利用した輸送物を中継する(陸上輸送 ⇔ 海上輸送、陸上輸送 ⇔ 陸上輸送)際に、その両方の輸送手段がともにアクセスに利便な広い場所を確保し、設営されている。港湾施設、駅に併設されていることが多い。トレーラーが出入りするゲートの内側では、コンテナはストラドルキャリアやトランステナーなどの荷役機器によって段積みで蔵置されコンテナ船やトレーラーに載せかえられるのを待っている。冷凍コンテナや危険品は専用の区画へ蔵置される[4]。
陸上運送(トラック、鉄道)から海上運送(コンテナ船)に積み替えるコンテナヤードはマリタイム・コンテナ・ターミナル(コンテナ埠頭)と呼ばれ、世界中の大規模港湾の埠頭に併設されている。コンテナはガントリークレーンという大型クレーンで船積みされる[5]。
インランド・コンテナ・ターミナルは、内陸部の都市や工業地帯の近くにあるコンテナターミナルであり、海から遠い荷主の便宜のために運営されている。埠頭で船から鉄道・トラックに載せかえられたコンテナは鉄道駅やインターチェンジなどに接した内陸のコンテナヤードに運ばれ、通関され荷主のトレーラーに引き渡される[6]。
ギャラリー
ニュージャージー州エリザベス港のコンテナヤード
リーチスタッカーによる沿岸荷役作業
鉄道が引き込まれたロングビーチのヤード(ダブルスタックカー)
脚注[脚注の使い方]^ 関東地方整備局 千葉港湾事務所. “港湾用語集【港湾】”. 国土交通省. 2022年6月16日閲覧。
^ a b 『貿易・投資相談Q&A -』(レポート)JETRO、2017年9月、本船入港時に掛かる諸掛りの種類とその内容。https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-011025.html。
^ “ ⇒コンテナフレートステーション”. www.pa.cgr.mlit.go.jp. 2019年7月22日閲覧。
^ “コンテナターミナルの役割|コンテナターミナル バーチャル見学|コンテナターミナル|港湾事業|事業内容|株式会社宇徳”. www.utoc.co.jp. 2019年7月22日閲覧。
^ “港の岸壁にそびえ立つ「ガントリークレーン」 。みんなの仕事Lab-シゴ・ラボ-”. みんなの仕事Lab. 2019年7月22日閲覧。
^ “インランド・デポとは”. 国土交通省. 2019年7月22日閲覧。
関連項目
保税地域
港湾運送業
港湾産業
貨物上屋
オフレールステーション - 日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集積基地
表
話
編
歴
インターモーダル輸送
概要
コンテナリゼーション
海上コンテナ
ISO 668
ISO 6346コード
TEU
輸送
コンテナ船
ドレージ(牽引自動車/セミトレーラー)
鉄道輸送
長物車
コンテナ車
複層貨物鉄道輸送とダブルスタックカー
荷役
コンテナターミナル/貨物駅
コンテナヤード/コンテナフレートステーション
ガントリークレーン
トランスファークレーン
リーチスタッカー
ストラドルキャリア
トップリフター
フォークリフト