コンゴ民主共和国
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

一方、錫石スズの鉱石)・鉄マンガン重石(英語版)(タングステンの鉱石[注釈 2])・コルタンタンタルの鉱石)・は、北キヴ州で展開する紛争(キヴ紛争及びM23 rebellion)の反政府武装組織(人民防衛国民会議3月23日運動)の資金源とされている紛争鉱物であり、国内が不安定化する要因の一つとなっている。

また、ギニア湾沖に海底油田を擁しており、原油の輸出も盛んでコンゴ民主共和国の経済を支える重要な財源となっている。
エネルギー

「コンゴ民主共和国のエネルギー(英語版)」を参照

2008年辺りから本格的に純エネルギー輸出国として国際市場に進出。石油、天然ガス石炭が発見されており、比較的治安が安定している西部では水力発電所の建設も行われている。アフリカ南部ではアンゴラに次ぐ原油埋蔵量を誇る。埋蔵量の殆どはギニア湾沖であり、内陸で取れる石油資源は少ないとされる。
交通コンゴ民主共和国交通図。青が水運可能な河川、黒が鉄道(以上2006年)、赤は舗装道路、黄は未舗装路(2000年)詳細は「コンゴ民主共和国の交通(フランス語版、英語版)」を参照「コンゴ民主共和国の鉄道」および「コンゴ民主共和国の空港の一覧」も参照再建された鉄道によりジョゼフ・カビラの肖像画を掲げてルブンバシからキンドゥに到着した列車。

コンゴ民主共和国の陸上交通は慢性的に困難な状態である。コンゴ盆地の地勢と気候は道路鉄道を建設するのに深刻な障壁となり、この広大な国家を横断するための距離は莫大である。さらに、慢性的な経済的失敗と国内紛争によって長年に渡り、投資が深刻に低い水準に留まっている。

一方で、数千キロの航行可能な水路が存在し、伝統的に水上交通は国の移動の約2/3を占めてきた。

コンゴ民主共和国によって保障された全ての航空会社は安全基準が不十分なため、欧州委員会によりヨーロッパ連合内の飛行・発着を禁止されている[54]
国民
人口詳細は「コンゴ民主共和国の人口統計(英語版、フランス語版)」を参照

コンゴ民主共和国は1960年の独立以降国勢調査を1984年の1度しか実施しておらず、国民の実態を把握することが困難となっている。1984年の国勢調査によると総人口は29,671,407人[55]。次回の国勢調査の予定は2022年11月である[56]

1997年の推定人口は4,670万人であったが、長引く戦争にもかかわらず急激な増加を示している。しかし人口増加率の算出方法が各所によって異なるため、総人口の推定値は場合によって約1000万人近くの誤差が存在する。例えば国の統計機関は2019年の人口を9,837万人[57]としているが、同年の国際連合の推計値は8,679万人であった[58]。2021年の人口についても国際連合人口基金は9,240万人と推定したのに対して[59]ザ・ワールド・ファクトブック中央情報局)はエイズによる平均寿命の低下を考慮したうえで1億504万人と推定している[60]

国の人口順位は前述の通り資料によって10代後半から20代前半までと変動する。またアフリカではナイジェリアエチオピアエジプトに次いで4番目に人口が多い国として位置付けられている。アフリカの上位3か国はいずれも1億人を超えており、5番目に多いタンザニアの人口は6000万人代と大きな隔たりがあることから、こちらの順位が変動することはあまりない。
民族

250以上の民族集団が認識され、名づけられている。バントゥー系、スーダン系(英語版)、ナイル系などの黒人が大半を占め、ピグミーが原住民として60万人いる。最も人口が多いのはコンゴ人ルバ人モンゴ人などである。
言語コンゴの言語地図詳細は「コンゴ民主共和国の言語(フランス語版)」を参照

コンゴ民主共和国内には約242の言語が存在するが、公用語フランス語である。アフリカの言語からはスワヒリ語(キスワヒリ)、コンゴ語(キコンゴ)、リンガラ語ルバ語の4つが国民語として認められており、西部ではリンガラ語の影響力が、東部ではスワヒリ語の影響力がそれぞれ増す傾向にある。700もの地方語や方言が話されているが、この言語的不一致は、フランス語と、スワヒリ語コンゴ語リンガラ語ルバ語といった仲介言語の広範な普及によって乗り越えられている。
宗教

コンゴ民主共和国の宗教[61]
宗派パーセンテージ
カトリック  50%


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:172 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef