コンゴ民主共和国
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ザイールの時代には第一次シャバ紛争(英語版)などで中国から軍事顧問団の派遣や戦車などの武器供与を受け[31][32][33]、モブツの所有する中国庭園やコンゴ議会の所在するキンシャサ人民宮殿(英語版)と国立競技場のスタッド・デ・マルティールなども中国の援助で建設された[34][35][36][37][38]。コンゴ軍参謀総長を務め、コンゴ初の普通選挙で選ばれた大統領でもあるジョゼフ・カビラは中国人民解放軍国防大学に留学していた経歴を持つ[39][40]

国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッションでは中国人民解放軍の平和維持部隊を派兵し[41]、コンゴ軍の訓練も行っていた[42][43]。コンゴ民主共和国への投資も積極的に行い[44]、なかでも中国企業の洛陽欒川モリブデン(英語版)による世界最大の銅コバルト鉱山テンケ・フングルーメ鉱山の買収はコンゴ最大の外国投資とされる[45][46]。人権団体のアムネスティは児童労働などでコンゴから得て硫酸コバルトや酸化コバルトなどコバルトの精製品の8割近くを生産している中国企業がAppleマイクロソフトサムソンソニーダイムラーフォルクスワーゲンなど多国籍企業に供給していると批判して問題となった[47][48][49][50]。コンゴ民主共和国にとって重要な資源輸出経路であるベンゲラ鉄道は中国の支援で開通している[51]
国家安全保障詳細は「コンゴ民主共和国軍」を参照

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地理コンゴ民主共和国の地形図詳細は「コンゴ民主共和国の地理(フランス語版、英語版)」を参照

コンゴ民主共和国の面積は西ヨーロッパに匹敵する。3分の1が赤道の北側に、3分の2が南側に位置する。非常に雨が多く、雷も地球上で最も多い。年間降雨量は場所により2,000ミリを超え、アマゾンに次ぐ広さの熱帯雨林を抱える。西の大西洋へゆっくり下るコンゴ川の流域は広大なコンゴ盆地の大部分を占める。南はサバンナに続く高地に、西は山がちの台地に、北は草地に囲まれ、最も東には氷河で覆われる高山がある。

コンゴの名前はコンゴ川と植民地以前に存在したコンゴ王国に由来する。流域はコンゴの経済・輸送の背骨であり、住民の日常生活に大きく影響している。アフリカ大地溝帯にあるボヨマ滝の下流のキサンガニから西へ流れ始め、ゆっくり南西に向きを変え、ムバンダカを過ぎてウバンギ川と合流し、プールマレボ(スタンレープール)に注ぐ。キンシャサとブラザヴィルはこのプールの対岸同士である。ここから川幅が狭くなり、峡谷にはいくつもの急流と瀑布があり、集合的にリビングストン滝と呼ばれる。アマゾン川に次ぐ流量と流域面積を誇るが、コンゴが大西洋に面する部分はコンゴ川の北側40kmに過ぎない。

大地溝帯は火山活動を起こし、アルバート湖エドワード湖タンガニーカ湖などの大湖を形成した。最も重要なのは南部と東部にある膨大な鉱物資源を地表へ露出させ採掘可能にしたことである。コバルト、銅、カドミウム、ダイアモンド、金、銀、亜鉛、マンガン、錫、ゲルマニウム、ウラン、ラジウム、ボーキサイト、鉄鉱、石炭がすべて豊富にあり、とくに南東部カタンガ地域が有名である。2002年1月17日に噴火したニーラゴンゴ火山の溶岩は幅50m、時速60kmの早さで流れてゴマ市付近を襲い、45人を死亡させ12万人の家を奪った。40万人が避難し、キブ湖の魚が全滅した。半年後には近くのニャムラギラ火山も噴火し、2006年に再噴火している。

陸上国境線と海岸線の合計のうち海岸線が占める割合が0.3%しかなく、準内陸国に分類されている。この0.3%という値は世界に存在する8つの準内陸国の中で最も小さい。「ラド・エンクレーブ(英語版)」も参照
地方行政区分詳細は「コンゴ民主共和国の行政区画」を参照州及びキンシャサ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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