コンゴ共和国
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この内戦は結局、10月にサスヌゲソ派がリスバ・コレラ連合を破って首都を制圧し[24]1999年12月には停戦合意が行われたことで終結した[25]

大統領に再度就任したサスヌゲソは権力基盤を固めることに成功し、以後の選挙でも再選を重ねている。一方で私兵集団の武装解除は遅れ、特にニンジャは2003年の和平合意後コレラの統制下を離れてフレデリック・ビツァング(英語版)(通称ントゥミ牧師)率いるレジスタンス国民会議のもとで武装闘争を継続し、首都周辺で襲撃を繰り返した。2016年にもブラザヴィルでニンジャによるとみられる襲撃があり、5人が死亡している[26]。この襲撃は、2017年に両勢力間で和平合意が成立するまで続いた[27]
政治大統領ドニ・サスヌゲソ。詳細は「コンゴ共和国の政治(フランス語版、英語版)」を参照

コンゴの共和国議会二院制を取っている。コンゴ共和国は複数政党制民主主義を称しているが、与党コンゴ労働党 (Parti Congolais du Travail、Congolese Labour Party、PCT)の勢力が非常に強い。大統領のドニ・サスヌゲソは1979年から1992年まで一党制時代の大統領を務め、その後1997年の内戦に勝利して以降再び長期にわたって政権の座にあるが、独裁的な傾向や腐敗が度々指摘されている。2015年には憲法改正によって大統領の三選禁止規定が撤廃され[27]、2016年の大統領選挙でもサスヌゲソが再選されたものの、野党勢力は選挙不正に対して抗議を行っている[26]

このほか野党としては、次のものがある。

社会民主主義パン・アフリカン連合 (Union Panafricaine pour la Democratie Sociale、Pan-African Union for Social-Democracy、UPADS)

コンゴ民主統合発展運動 (Mouvement congolais pour la democratie et le developpement integral、Congolese Movement for Democracy and Integral Development、MCDDI)

民主救済会議 (Convention pour la Democratie et le Salut、Convention for Democracy and Salvation)

統一民主勢力 (Forces Democratiques Unies、United Democratic Forces)

民主共和連合 (Union pour la Democratie et la Republique-Mwinda、Union for Democracy and Republic)

民主改革連合 (Union pour la Renouveau Democratique、Union for Democratic Renewal)

民主開発連合 (民主発展連合、Rassemblement pour la democratie et le developpement、Rally for Democracy and Development)

このうち、UPADSとMCDDIは1997年まで現与党と激しい内戦を繰り広げており、その後も議会内野党となっているが勢力は大きくない。
国際関係詳細は「コンゴ共和国の国際関係(フランス語版、英語版)」を参照

旧宗主国であるフランスとの関係が強く、2017年にコンゴが受け取った政府開発援助の半分以上がフランス拠出のものであったが、一方で1970年代にマルクス・レーニン主義を取っていたこともあって伝統的に中華人民共和国との関係も深く、巨額の融資を受け取るなど経済的関係も強くなってきている[27]
日本との関係詳細は「日本とコンゴ共和国の関係」を参照

在留日本人数 - 12 人(2022年6月)[28]

在日コンゴ(共)人数 - 25人(2021年6月)[28]

国家安全保障詳細は「コンゴ共和国軍(英語版)」を参照.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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地理地形図詳細は「コンゴ共和国の地理(フランス語版、英語版)」を参照

国土の南部にあるシャイユ山地(フランス語版)に低い分水界が走っており、これによって水系は二分されている。分水界の南西部は主にクイルー川の水系となっており、丘陵山地が多く起伏が激しい地形となっているためクイルー川の航行は不能である。北西端にはナベンバ山があり、その高さは1,020mと同国の山では最高峰となっている。海岸部近くにはマヨンベ山地(フランス語版)が走り、そこから海岸まではわずかな平野が広がっている。一方分水界より北東はコンゴ川流域となっており、流域南部のバテケ高原からガボン国境にかけては山地が広がるものの、東部は広大なコンゴ盆地の一部であり、高低差の少ない平坦な地形となっている。西部のガボンとの国境はおおむねオゴウェ川流域とコンゴ川流域の分水界に沿ったものになっている[11]。北部はコンゴ川の支流であるウバンギ川が、中部はコンゴ川本流がコンゴ民主共和国との国境をなしている。コンゴ川本流部の南端にはマレボ湖が存在し、コンゴ盆地と急流部の境界となっているほか、マレボ湖北端には首都ブラザヴィルが存在する。また、マレボ湖に浮かぶ中州であるンバモウ島はコンゴ共和国領となっている。

気候は全般的に高温多湿で、首都ブラザヴィルの年平均気温は25℃、年降水量は1473mmである[29]。気候は南部がサバナ気候(Aw)に属し、北上するほど降水量が多くなって、北部は熱帯モンスーン気候(Am)や熱帯雨林気候(Af)の地域が多くなっている。海岸部から国土中部のバテケ高原付近までは、熱帯雨林の広がるマヨンベ・シャイユの両山地以外はサバンナが広がり、北部は熱帯雨林となっている。北東部のコンゴ川とサンガ川の間には広大な浸水林地帯が広がっている[30]。国土北端のヌアバレ=ンドキ国立公園(英語版)は隣接するカメルーンおよび中央アフリカの国立公園とともに、2012年にサンガ川流域の3か国保護地域として世界遺産に登録された。
地方行政区分コンゴ共和国の地域行政区分図詳細は「コンゴ共和国の行政区画」を参照

コンゴ共和国は12の県(フランス語:Departement)に分かれている。括弧内の地名は県庁所在地である。このうち、ブラザヴィルとポワントノワールは県を兼ねている(特別市)。

ブエンザ県 Bouenza (マディング、Madingou)

ブラザヴィル県 Brazzaville(特別市)

キュヴェト県 Cuvette (オワンド、Owando)

西キュヴェト県 Cuvette-Ouest (エウォ、Ewo)

クイル県 Kouilou (ロアンゴ、 Loango)

レクム県 Lekoumou (シビティ、Sibiti)

リクアラ県 Likouala (アンフォンド、Impfondo)

ニアリ県 Niari (ルボモ, Loubomo)

プラトー県 Plateaux (ジャンバラ、Djambala)

ポワントノワール県 Pointe-Noire(特別市)

プール県 Pool (キンカラ、Kinkala)

サンガ県 Sangha (ウェッソ、Ouesso)

主要都市詳細は「コンゴ共和国の都市の一覧」を参照


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