コロンビアはその国土の全てが北回帰線と南回帰線の間にあり、基本的には熱帯性の気候だが、気候はアンデス山脈の高度によって変わる。また、自然環境の多様性ももたらしている[32]。
標高900mまでが熱帯のティエラ・カリエンテ(Tierra caliente)となり、年間降水量は1500mm - 2000mmに達し、年間平均気温は24℃以上で、バナナ、砂糖黍、米、大豆などが栽培されている。
標高900m - 2000mまでがティエラ・テンプラーダ(Tierra templada)となり、年間降水量は1500mm - 3000mmに達し、年間平均気温は17℃-24℃で、コーヒーは主にこの地域で栽培される。
標高2000m - 3000mまでがティエラ・フリア(Tierra fria)となり、雲霧林(クラウド・フォレスト)が存在し、年間平均気温は12℃-16℃で、国土の15%はこの気候である。
標高3000m - 4500mまでがパラモ(paramos)となり、木の生えない草原地帯が広がる。パラモとは、コロンビア、ベネズエラ、エクアドルの赤道アンデスに固有な環境区分帯で、寒冷で湿潤な高地部を指す[32]。
標高4500mが雪線となり、ティアラ・エラーダという万年雪に覆われた世界となる。
地方行政区分詳細は「コロンビアの行政区画」を参照コロンビアの地方行政区分コロンビアの地図
コロンビアには33の県(departamento)が設けられている。また、首都ボゴタは特別区域である。「コロンビアは地域主導の国である」と言われる[11]通り、各地域ごとの対立が激しい。
アマソナス県(レティシア)
アンティオキア県(メデジン)
アラウカ県(アラウカ)
アトランティコ県(バランキージャ)
ボリーバル県(カルタヘナ)
ボヤカ県(トゥンハ)
カルダス県(マニサーレス)
カケタ県(フロレンシア)
カサナレ県(ヨパル)
カウカ県(ポパヤン)
セサール県(バジェドゥパル)
チョコ県(キブド)
コルドバ県(モンテリーア)
クンディナマルカ県(ボゴタ)
グアイニーア県(イニーリダ)
グアビアーレ県(サンホセ・デル・グアビアーレ)
ウイラ県(ネイバ)
ラ・グアヒーラ県(リオアチャ)
マグダレーナ県(サンタ・マルタ)
メタ県(ビジャビセンシオ)
ナリーニョ県(サンフアン・デ・パスト)
ノルテ・デ・サンタンデール県(ククタ)
プトゥマヨ県(モコア)
キンディオ県(アルメニア)
リサラルダ県(ペレイラ)
サン・アンドレス・イ・プロビデンシア県(サンアンドレス)
サンタンデール県(ブカラマンガ)
スクレ県(シンセレホ)
トリマ県(イバゲ)
バジェ・デル・カウカ県(カリ)
バウペス県(ミトゥー)
ビチャーダ県(プエルト・カレーニョ)
ボゴタ(Distrito Capital 首都地域)
主要都市詳細は「コロンビアの都市の一覧」を参照
主要な都市はボゴタ(首都)の他、メデジン、サンティアゴ・デ・カリ、バランキージャ、カルタヘナ、ブカラマンガ、ククタがある。
国家安全保障コロンビア海軍の練習帆船「ARC グロリア」詳細は「コロンビアの軍事」を参照
コロンビア軍は3軍からなり、2004年の時点で国防予算は2,760,000,000米ドルである。徴兵制が敷かれており、総兵力232,700人を数える。それぞれの兵力は、
コロンビア陸軍: 兵員207,000人