非言語的なことを読み取り相手を理解することは、非常に重要である。母親は乳児が非言語的に表現すること、たとえば表情や動作や泣き声で表現することを理解した場合にようやく、適切にミルクを提供したりおむつを替えたりできる。非言語コミュニケーションができないようでは、乳児にすら適切なことを提供できない。大人の間のコミュニケーションでも目の前の相手の表情のかすかな変化や声の高低のかすかな変化などを感じ取れないようではコミュニケーションがうまくゆかない。
人は学習する能力や模倣する能力があり、一般に、少年期、青年期、成人期と言語能力が増し、他者がコミュニケーションに用いているさまざまな表現を模倣し自分のものとして用いるようになってゆき、コミュニケーションのための言語表現も日々模倣し、自分のものとしてゆく。言語の起源については諸説あるが、一説には「他者とのコミュニケーションを目的とするもの」とも考えられており、言語を使って他者へと呼びかけるものもすべてコミュニケーションと呼ばれうる。挨拶も会話も演説も、すべてが言語を使ったコミュニケーションである。
人と人が対面し、相手の肉声を直接聞いたり相手の顔を直接見たりして行うコミュニケーションが基本で太古の昔から行われているものだが、古代から手紙のように遠隔地にいる人とコミュニケーションをとることも広く行われている。また19世紀ころからは電信や電話など、電気的な技術を用いて遠隔地の人とコミュニケーションを行うこともできるようになった。直接対面せず、離れた場所にいる人とコミュニケーションを行うことを通信と言う。
20世紀からはラジオ放送やテレビ放送を用いた多数の人々に対する一方向的なコミュニケーションも行われている。不特定多数を相手に行うコミュニケーションをマスコミュニケーションと言う。報道も「マスコミュニケーション」の一部である。1990年代からはインターネットを用いたコミュニケーションも盛んになってきている。最近のTwitterやFacebookなどのSNSを用いた個人的な情報の発信や受信、意見表明は双方向でも一方向でも、1対1でも1対多でも、コミュニケーションである。ただ「いいね」ボタンを押して相手に賞賛や賛同の意だけ伝えることもコミュニケーションである。
学術的には、一般的な用法から離れて、広義に用いることがあり、記号などの何らかの因子の移動を伴う、ある分けられる事象間の相互作用の過程をコミュニケーションと呼ぶことがある。 日本語では片仮名の表記「コミュニケーション」が標準的だが、「コミニケーション」と書かれることもある[3]。また、「コミニュケーション」という誤記も見られる[4][5]。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
日本語での表記
種類や分類
出典検索?: "コミュニケーション"
さまざまな分類法がある。
非言語的な要素で行うか言語を使うか
非言語コミュニケーション
ボディーランゲージ
サイン(合図)
言語コミュニケーション
物理的な距離に着目して
対面でのコミュニケーション
離れてのコミュニケーション(テレコミュニケーション)
人数を基準にして
1対1のコミュニケーション
1対多のコミュニケーション
マスコミュニケーション(特に不特定多数を相手にしたもの)
用いられる感覚器に着目して
音声コミュニケーション
会話、歌、(動物の)警告音、威嚇音、求愛のさえずり等
視覚コミュニケーション
表情、アイコンタクト、ボディーランゲージ、絵(イラスト)、絵文字、筆記、手話、(動物の)威嚇行動、求愛のダンス、ミツバチの8の字ダンス、ホタルの発光等