映画フィルムでは、1秒あたりサイレント時代は16コマ、トーキーでは24コマが使われる。ただし、ごく初期の映画には、さまざまなコマ数のものがあった。実験的な映画の中には、60コマを使うものなどもある。 アニメーションは、実写映像が動作の流れをコマに分割して記録するのに対し、動作を分割した絵をコマ単位で複数描き、映像媒体に連続記録して再生することで動画にする技術である。 多くのテレビ番組がビデオ撮影されるようになってからも、アニメは長く映画フィルムを使って制作されており、1秒24コマで撮影されていた。ただし、日本では、実際に描かれる絵の枚数は動きのあるシーンであっても1秒8?12枚で、1枚の絵を2?3コマ撮影してフレーム数を調整していた(リミテッド・アニメーション)。ディズニーアニメなどは実際に1秒に24枚の絵が描かれている。 現在のアニメ制作はデジタル化されているが、フィルム時代と同様、1秒24コマで「撮影」(実際に撮影するわけではないが用語は残っている)され60フィールドにテレシネされる。ただし、特殊効果や一部のCGはテレシネ後にフレームまたはフィールド単位で加えるため、必ずしも絵の全てがコマを単位としているわけではない。 なお、アニメ制作の現場では、コマを記号「K」で略記することがある。 テレビ以降の動画技術分野では一般に、英単語frameをそのままカタカナにして「フレーム」という語を使う。上記のテレビアニメをはじめとする制作分野[1]や、家電・コンピュータ用ソフトウェアの機能名称などでは「コマ」の語が残っている例がある。 各機器の動画再生機能のうち、コマの1つ1つを確認できる程度の低い速度で再生することをコマ送りと呼ぶ。再生中にコマの一部が表示されないことをコマ落ち[2]またはコマ飛びと呼ぶ。ストップモーション・アニメーション自体、またはその制作手法をコマ撮りと呼ぶ。
その他の映像のコマ
アニメのコマ
現代の用法「フレームレート」も参照
脚注^ 現在では画像処理でフィルム調の画が作れるようになったこともあり、テレビ番組の製作でフィルム撮影が使われることはまれで、番組は最初からテレビ仕様に合わせてビデオ撮影される(テレビ映画、収録などを参照。日本の連続ドラマでは炎神戦隊ゴーオンジャーが最後、残ったサザエさん本編も2013年9月29日を最後にセル画からデジタルに移行し、レギュラー放映される番組でフィルムが使われている番組は消滅した)。
^ コマ落ち
関連項目
フレーム - 曖昧さ回避ページ
フレームレート - フレーム頻度の単位
フレームシンクロナイザー - 主に放送で用いられる映像フレーム調整機器
フィールド - 曖昧さ回避ページ
エントロピー符号
一進法
算術
Asymmetric numeral systems(英語版)
ゴロム
ハフマン
適応型(英語版)
正準(英語版)
MH
レンジ
シャノン
シャノン・ファノ
シャノン・ファノ・イライアス(英語版)
タンストール(英語版)