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特定の番組枠内でしか放送しない、その番組のセットや演出を利用したCMを放送している局もみられる[注釈 10]

2009年8月1日にソフトバンクモバイルが、SMAPを起用した60秒CMを、18時59分に全国124局で一斉に放送した。2016年12月26日放送の「SMAP×SMAP FINAL(フジテレビ)」では、かつてCMキャラクターを務めていたSMAPに対しての感謝を述べた特別CMを放送した。内容は、SMAPの楽曲「オリジナルスマイル」をBGMに、かつて5人が出演した同社のCM映像やオフショットをつなぎ合わせて60秒に編集したVTRに「あんなことやこんなこと いろいろしていただきました。本当に ありがとう。SoftBank→SMAP」とメッセージが添えられ、最後はお父さん(白戸次郎)カイくん、声・北大路欣也)が映し出され「サヨナラじゃ、ないよな?」とコメントした[55]。SMAPは、この時点でソフトバンクとのCM契約期間は終了していたが、このCM1本の為だけに一枠限りで再契約。このため今後、今回のCMが再放送ならびに公式サイト等での公開はされることはないという[56]


特別編のCMを事前告知して放送する手法は多数行われている。コカ・コーラが初公開の1分ものCMを全放送局同一時刻に同時に流した例[いつ?]や、東芝が当時発売する予定の携帯電話auW52TのCMを同時刻に全放送局に、シチズン福山雅治出演・監督のCMを1日限定で流した例などがある。

2021年10月31日に、Googleがスマートフォン「Google Pixel 6」で、藤井風が出演するCMを民放放送局の5つのチャンネルで順に見ていくと、ストーリーが繋がるという形の特別CMを放映した。

新海誠監督作品の映画が放送される場合、自ら手掛けたZ会の短編アニメーション「クロスロード」に加え、特別なCMを放送するのが恒例となっている。

通常、CMは繰り返し放送することを想定して制作されるが、ごく稀に1度だけの限定放送として制作される単発CMがある。近年制作されている単発CMの特徴としてほぼ共通しているのが、その放送時間の長さである[注釈 11]。例えば、2003年5月4日深夜に映画『あずみ』の宣伝CMとして放送された単発CMの放送時間は約10分に及んだ[57]。これは日本のメディアにおける史上最長のCMである。

CM総合研究所調べによる日本の地上波メディアにおける史上最長のCMは、2017年9月9日にフジテレビ系長時間番組『FNS27時間テレビ』内で放送された『ドラゴンクエストX』(スクウェア・エニックス)360秒(6分)CMとされている[58][59]


「○○を検索」

テレビCMにおいて、ウェブサイトURLを最後に表示するものに代わって、2006年ごろから、CM末尾に商品名などが書かれたインターネット検索エンジンを模した窓を表示して、検索用のキーワードを出すという手法が増えた[60]

日本で最初の「続きはウェブで」CMは、電通広告統計の検索で確認できる範囲で2004年ネスレコンフェクショナリーチョコレート菓子「エアロ」とされている[61]

この手法は放送だけでなく、各種媒体に広がった。本方式はURLを覚えるより簡易であり、商品や内容などを詳しく知らせることができる反面、覚えやすさから一般的かつ無関係なキーワードを表示し、不適切な検索結果やサジェストが表示されるケースや、検索結果にフィッシングサイトが表示される可能性もあることから、産業技術総合研究所は特にフィッシングの対象となりやすい企業に対し、本方式による広告を控えることを呼びかけている[62]

他国では、いち早くこの手法が行われていた韓国を除いて、ほとんど使われていないが、欧米ではハッシュタグを表示させる手法がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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